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異世界で生きていく  作者: ゆう
独りで生きるのは大変
49/156

45酒場

監視は、隠れて見ては居ないな。廊下は常に誰か居るようだが。


なので、〈隠密〉で窓から抜け出す。この為に建物は大きな通りに向いているが、部屋は裏側に。


……。気付かれては居ない、はず。

まあ、バレたら300年程は近寄らなけれ良いだけだが。


誰も見ない場所で、【キャラクター】。

作って有った、クモに。艶のないダークグレーの髪と目。顔も変えて特徴無いよう中性的に。一人称僕。


うん。よし。


特に騒がしい酒場はやはり、冒険者ギルド。

各ファミリーの拠点も賑わっては居るようだが、ファミリーメンバーしか入れないだろう。


ん~。うん。少し大通りから外れた酒場へ。


「ひょろっとしたにいちゃんだなあ。女かぁ」


チッ。さっそく絡まれる。


「僕は男だ。証明しようじゃないか?店主、一番強いお酒を」


「チッ。汚すんじゃねぇぞ」


酔っ払いが騒ぎ出す。


「ハッハー。威勢が良いねえ!」

「気に入ったぞー。にいちゃん」

「マスター!蒸留酒ジョッキで飲ませてやれー!」

「やれやれ!」


「はいよ。'命源'ジョッキ、小銀貨3枚」


……。まじでジョッキで来た。

お酒は飲んだこと有るが、『酩酊』も状態で自分は酔わない。

けど、辛いものは辛い。喉が焼けそう。


なので、口内のみの魔物化で取り込み。獣人の歯が牙のようになっているのも、歯だけ魔物化したのだ。細かい調節が効く。


お酒って、作る他に魔物から採取も出来るようだ。


「おお~」

「すげ~」

「マスター!実は水じゃあねえのか!」

「誰だ!疑った奴。ちゃんと'命源'だ!飲ますぞ!」


「ぐ。辛い」


「お前も、一気に飲むものじゃねぇ!味わえ」


「すまん。店主」


「……まあ、やるじゃねえか。……マスターと呼べ」


「僕はクモだ、しばらく居座る。マスター」


「そうか。これは奢りだ。さっきのショーの代金だと思え。味わえよ!」


「おお~!俺も奢ってやるよ!お前見ない顔だな!」


「ああ。ありがと。最近ここに来た」


「そうか!まずこの店に入ったのは正解だな!ここはマスターの奥さんが作るチーズが絶品だ!」


「チーズ?」

チーズは〈発酵〉で結構簡単に出来る。さすがスキル。


「ああ。ここは西のリゲルっつう開拓村のだが、西は獣系の乳が出る奴が多くてなあ。奥さんが酒造りの合間にやってんだってよ」


「それは楽しみだ。マスター!オススメのチーズとビール2つ!」


「にいちゃん。それは嬉しいが、クックック」


「?」


「チーズは全部オススメだ!と、ビール2。しめて大金貨1。ビールはまけといてやる」


「……そこの人達。こっちに来ないか?対価は面白い話で」


「乗った!」

「じゃああれは知ってるか?~、」

「貰った」

「これは内緒何だがなあ、~」


沢山釣れた。


チーズは美味しかった。

この店でオススメは禁句だそうだ。全部のチーズが来る。

大金貨1枚って。一流な人の収入3ヶ月分。払えなかったらどうするんだろう。


「そりゃあ、食べきれねえし、店に居る奴で折半よ。お前さんは金持ちだなあ。ご馳走さん!」


「おい」


「お前さんのおかげで酒が進む進む。嫁さんに怒られちまうぜ」

「全くだ!」

「がはははは!」

「おえぇ。ぎぼぢわる」

「おい!ここで吐くなよ!」


酒場ってこんなに騒がしいのか。途中からは奥の方の席でちびちびやって居たけど。まあ、有益な情報も有ったし。


[クリーン]、【キャラクター】。


窓から忍び込む。





「おい!昨日の夜どこに居た」


「酒場で騒いでた」

何か来た。


「何処の酒場だ。いつの間に抜け出した」


「適当な酒場です。暗くて場所までは言えないけど。日が暮れてから。暗くなってから部屋を訪ねて来たの?それと、部屋の出入りに許可って必要?」


「……。チッ」


「はっはっは。ルッツの負けだ。新人!こいつは"風癒"、ファーザーその1だ。私はマザーだよそれだけ覚えておいて」


「そして、僕がファーザーその2だ。ファーザーって呼んで。基本そいつと居ること無いから」


「ふん!」


「分かった。"風癒"さん、マザー、ファーザー」


「うん。で、僕たちはまだ、他のファミリーのスパイじゃないかライ君を疑って居る。教育係と言う名の監視が付くと覚えておいて。後は、ライ君が白を卒業して、改めてファミリーに入るか契約し直すかするまで、ファミリーの情報を制限する。これは、ファミリーの意思だ」


「"風癒"さん以外の称号も名前も言わないのは、その一貫か。分かった」


「ライは他のファミリーのスパイじゃないのか?」


「はっきりと言っておく。オレはスパイではない」


「……まあ。嘘をつかないというのも抜け道は有るからね。でも、それだけはっきり言ってくれたんだ。僕個人としては信じたいね」


「まあ、そこまでにして。レート」


「はい。マザー。ライ、俺が教育係だ。レートと言う。これから宜しくな」


「宜しく。レートさん」


「まあ。俺とかはタメでも良いが、ファーザーやマザーにはもうちょっと丁寧に話そうな!俺はハラハラしたぞ」


「そこまで、私達狭量じゃないわよ。ねぇ、ルッツ」


「……ふん!だが、ファミリーの面子も有る。メンバーになったのに誰彼構わずその口調はダメだ」


「ルッツはこう見えて、誰よりもファミリーを想っているの。汲んであげてね。ライ」


「分かりました。"風癒"さん、マザー」

どちらにしても、口調は変えろという命令のようなものか。







「今日はよく喋ったな。()()()()()?」


「……必要だった」


「ライのあれも、不自然ね。どうして窓から抜け出したのか」


「レートのライが話した事の報告だ」


「レートは仕事が早いな」


「ライの方もファミリーは信用していない……ね。もう私達の名前や称号知っているじゃないか」


「そういう口実でファミリーを嗅ぎ回っているのかもな」


「まあまだ、2日目だ」


「こっちの方が知られている気もするが」


「まあ、私達のは聞けば分かる事だし。称号は分かりやすいが、得意な事までバレるのがね」

ファーザー"視隠"しいん

マザー"斧轟"ふごう

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