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異世界で生きていく  作者: ゆう
独りで生きるのは大変
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38狩り

はたして、カニバに入るのか。

注意。

「グッ」


うう。やられた。



「あっちに行ったはずだ!索敵。何してる!」


「それが、わからねえんだよ!くそっ、〈隠密〉まで高いのかよ」


「決まってるだろ!今じゃ、擬態スライムだったろ!擬態スライムの前は迷彩だ。〈隠密〉も高いに決まってる!」


「毒と麻痺はかかったはずだ、まだ遠くには行っていない。おまえら探せ!」


「…「おう!」…」




「……ったく、何であいつが指示だしてんだ。おわ!」



「……」

……もう人を殺すのに何も感じない。他の魔物より怖い敵だ。


とりあえず、しまう。[クリーン]


罠に嵌まってHPが3割まで削れた時は終わったと思った。パニックになったが、魔物化を思い出し、スライム状になり抜け出す事が出来た。


バラバラになって自分を探している。都合が良い。



「くそっ。あの"天邪鬼"を殺れば手っ取り早く名を上げられると思ったのに」


「まあまあ、結構重症なはずだ。毒でもう死んで居るかもしれないし。すぐに見つかるって」


「……」


「」


「おい?」


「グッ……んん!」


久し振りだが、短剣も扱える。口を抑えて首を離れさす。


しまって、[クリーン]。


周りを確認。この方面は全部居なくなった。


短剣、冒険者から剥ぎ取る。しまう、[クリーン]。


うん。さすが、本職。薬師だったクラウの短剣よりも良い。


次はあっち。ニガサナイ。





「……、リーダー!他の冒険者が消えています!」


「何!誰か索敵役は?」


「その、索敵役が全員居ません。リーダーが探すのに各パーティーにやったんでしょう」


「そうだが。……一旦全員呼べ!」


「'呼鈴'使います」

(呼鈴は対応するものと連動して鳴る魔道具。音が出るので魔物が反応する事がある。使用時は注意)




……。見つけた!'呼鈴'が良い目印だ。集まる前に殺る!


「……」


「ぐあ……」


「……んん!」


「あ。……」


「!」


「」



しまった、焦りすぎた。


「発見!"天邪鬼"!仲間がやr……!」


バレた。


「"天邪鬼"が奇襲だと!?」


「あそこだ!」


「しっかり見てろ!感知にかからない!」


「うああ」


「……魔法だと!?」


「ぎやあああああ!」


魔法も使えるよーだ。こんな奴ら〈体術〉の練習にもならない、逃がしもしない。魔法で!


[水囲い]


ちょうど集まってくれたから、水で囲む。〈錬金〉やって居たことも有ってMPは多い。


「突破しろ!」


「無理です!この範囲なのに威力を保つなんて!」


「うわあああああ」


1名様ご案内。頑張って走れば抜けられるが、水に毒と麻痺を混ぜた。自分は魔法の制御にいっぱいいっぱいだが、元"星薬"製だ。しっかり全身に浴びて、動けない内に死ぬと良い。


「ううぐぐぐ……」


範囲を狭めていく。制御も楽になってくるので、万が一も無いように魔法の外に出て麻痺して居るのを刺して息の根を完全に止める。


「やれ!」


「……!」


ぐ。破られた。阻害属性か。

阻害属性の効果は単純。魔力を乱す。状態も魔法の一種と言えばそれまでで、魔力を乱して状態を消すのだが。


優秀な阻害属性魔法使いだ。時間はかかったが、ただ魔法を消すだけでは、毒と麻痺薬が冒険者にかかる。それを魔法の一部だけ壊し水の流れを誘導してしまった。


「一旦引くぞ!見たところ麻痺は効いて居ない!正面からは無理だ!」


しょせん、名も知られない銀の癖に!逃げ足は速い。が、自分も速いぞ!


走って逃げる上、役割で呼び合っていた。恐らく即席パーティーだろう。連携がなっていない。ソロな自分が言えることじゃないが。それでも隙だらけだ!


「近付いて……!」


「止めろ!……」


「く、来るなぁ……ぁ」


「何が……」


「……ぅ」




「……」

完了。


さて、街道に出てしまった。森に戻ろう。





……。


人を取り込む。これも初めてでは無い。


最初は腕。例の呪い付きの腕は、持ち主が優秀だったので良い記憶が手に入った。


人を丸々取り込んだ時は、記憶に吐き気がした。魔物ので、痛みに耐性は出来た。ちなみに〈幻覚耐性〉の方だった。


しかし、人同士の愛し合う記憶は要らなかった。

今思い出すだけでも気持ち悪い。あれほど無防備になるなんて、考えられない。毒でも盛ったら簡単に殺せるじゃないか。


それも、慣れた。

人は、あれだ。そういう生き物なんだと思って納得した。

そうだよ。人は多いから、運良く生き残る程度で人口をコントロールして居るんだ。


その運良くに入っていると思い、考えない。だから、運の悪い人が出る。


だからと言って、自分がきちんと考えている賢い人だとは思わない。自分はきっと人じゃない。だって、人を取り込む(食べる)んだから。


人は、技術を伝える術が有る。だから魔物より、効率良くスキルを上げられる。その記憶はとても有効だ。

積極的に人狩りをしないのは、別に罪悪感とかでは無い。人から狙われるのをかわす為。


今日取り込んだ人は、〈阻害属性〉の記憶が使えそう。良いね。状態にならないから必要無いと思っていたが、魔法を使う敵の対処に役立つ。

主人公が人を辞めた。

町=敵の巣

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