25帰る
3週間、魔導都市を満喫した。
なかなか有意義だった。魔道具にする為の付与が発達しているだけはある。ちょっと話を聞くだけでも〈回復属性〉の薬作る時の付与を効率化出来そう。
ここの職人は薬都と違って互いに技術を話し合い高めて行くようだ。さすが都市ぐるみで魔道具を利用する都市。良いなあ。住みたくなってくる。
神子も何人かいるようだ。自分達の1つ前の神子も。御歳147歳進化済。神子は発想や地球基準の考え方をこの世界で実現するには、と言う計画の中心人物らしい。自分と同じ年の神子も加わって代々続いていて成果も一定出ている。
この世界のスキルは、様々な技術を簡単にしたり地球で出来なかった事も出来るようになったが、同時に出来ることを制限する意味を持つ。という説が有るらしい。
それでも憧れる、巨大ロボット等SF機械類。という事らしい。神子達の研究は。
楽しそう。
しかし、薬都には弟子達もいる。何時かは住みに来たいが、今は帰ろう。
また、薬都方面の商人の魔車に便乗しても良いが、商人は話が長い。疲れる。旅人っぽく歩いて帰ろう。街道ならよく人が通るから周囲の魔物は狩られて弱いのしか居ないし。
走って帰る。ああ、この際進化した事にしよう。〈調薬〉も70行ったし。弟子達の薬草作りのお陰で〈錬金〉の方は83になったが。
弟子も〈魔力操作〉上げてる事は知っているし、"宝薬"の方と同じ種族、いやあれは怠惰な性格も影響したらしいし自分が擬態系以外で進化するなら、魔人種が有ったな。魔法に恩恵の有る種族。その中で器用も伸びるのは確か、操魔人か。〈魔力操作〉、器用、MPに補正。うん。よし。
帰って来た。
自分の部屋へ戻って、荷物整理。
明日は、1月分納品してあるから行かなくていいけど一応お店に顔だして、職人ギルドで進化の報告。その時、〈回復属性〉〈阻害属性〉を使った薬も提出してみよう。
案の定、〈阻害属性〉は状態解除の薬の効果を高められた。
自分も進化したから大丈夫だと思いたい。
朝まで暇だし(夜は寝るもの)、有る素材で薬作ってよう。弟子用薬草も増やしておこう。
そう言えば、凄く高かったけどインベントリバッグを買った。容量は20×20。少ないが元々数が少ない素材や自分用薬を移して、自分のインベントリが20も空くのは良い。
ユーリカがご飯を作るようになってからしていなかった取り込みをして、朝。
職人ギルドにて。
「もうですか。黒になるまで長かったのにもう進化って、調薬狂いの癖に寄り道(他のスキルを上げる事)していたでしょう?」
「はい」
「~もう。分かりました。では"丸視"様呼ぶので、明日もう一度お越しください、進化を確認させていただきます。その後、称号が決まり次第クラウ様は正式に最高位職人として扱われる事になります」
「はい」
「ああ、薬草はエーミルさん達が全て持って行きました。あの子達毎日確認しに来ますが涙目でしたよ。厳し過ぎでは?クラウ様は進化するまでどこぞで満喫していらした様ですが」
「……」
次の日。納品後ギルドに行くと弟子が3人揃って居た。
「すみませんでした。師匠」
「「すみませんでした」」
「ああ、自分の部屋はとったのか?」
「「「はい!」」」
「なら良い。薬草はどれだけ使った?補充するから昼頃、自分の部屋まで来い」
「……僕達に呆れて出ていったんじゃ」
「……」
「私達、破門も覚悟したんですが」
「ここまで面倒見たんだ。そんな事するわけが無いだろう?今はギルドに呼ばれている。後にしろ」
「……はい」
で、"丸視"さんに進化した事を確認して貰う。嘘発見器でも良いが、顔合わせの一環だそう。"丸視"さんは〈観察〉も高いが〈解析〉、〈鑑定〉も高い。Lvの高い物を作った時、依頼すれば視て貰える。
ギルドとの契約で視た結果に嘘も付けないからLvが高くて一般人が〈解析〉出来なくても保証になるらしい。
部屋に行くと扉の前にはすでに弟子が居た。
なんか、凄くなつかれた?見た目年下に偉そうにされてどこになつく要素が有るんだ?
「……入れ」
「失礼します」
「……で、どの薬草が欲しい?」
「あの、すみませんでした。僕達、……」
「ああ、良いって。この1ヶ月は一人で暮らせたんだろう?」
「「「はい」」」
「うん。じゃあ明日から、そうだな……昼前自分が納品終わった後位に部屋に来い。薬草を必要な分渡そう。質問が有れば聞け、以上」
「はい。用事が無くては師匠の部屋に来ては行けませんか?」
「そんなに暇なのか?……ふむ。納品の後、午前中なら大丈夫だな」
「暇と言うわけでは……。分かりました。午前中ですね。ではまた、明日」
「また明日、師匠!」
「あの、私は……。師匠の朝兼昼ご飯作ります。だから一緒に食べましょう?」
普通にご飯食べると取り込みが減るからな、
「ダメだ」
「!すみません。失礼しました!」
「ああ。また明日」
午後にはフィデリオ商会に行かないと。
クラウと違って色々優秀な弟子達
「私達、もっとちゃんとしていたらまだ師匠と一緒にいられたのかな」
「僕が、弟子だからって甘えていたから」
「でもさ!正直あの師匠だぜ。どの道こうなっていたって」
「……そうだな。あれだけ薬を作っている師匠だ。忙しいだろうし、でも午前中なら会いに行っても良いって言ってくれた」
「まだまだ甘えていたみたい。そうよ、他の銅になった子達は一人で生活でき次第独立しているわ。……師匠の食事の方が心配だけど」
「あれ?ユーリカ師匠にご飯作って一緒に食べようって言って……」
「カール!」
「なにそれ、ユーリカ。抜け駆けなんてひどいじゃないか」
「エ、エーミル。……ふん。どうせきっぱり断られたわよ」
「それは……」
「良いの。実際抜け駆けは事実だし。師匠も多分私達の事を思って断ったのよ。私の料理より生肉が良いはずが無いわ」
「そうだね。師匠、3人でこれからも仲良く高め合えってことかな?3人の友情に亀裂が入らなくて良かったね、ユーリカ。僕も〈料理〉上げようかな」
「流石、師匠だな!」
相変わらず妙に尊敬され、勘違いされるクラウ。
黒は人口の15%(5%)
金は14%(17%)
銀は19%(21%)
銅は19%(22%)
青は8%(10%)
白は登録1年目
残り15%が未登録か白
称号持ちは0.1%位(0.2%)
ちなみに、職人。(冒険者)
レベルが上がり辛いから銀より金の方が年齢幅が大きいが、死んだりして人数は減る。
黒はそこまで無理しない、100歳越えて来るから、溜まる。その上の、称号持ちになれるのが少ないから。
6人に1人は黒じゃんとか言ってはいけない。黒は称号持ち一歩手前と年を重ねて来た経験豊富な人がいる。
『老化』するまで衰えもせず20歳の身体で経験だけ積み重なればそんなもの。




