弟子の会話
ほぼ「」。
弟子視線?
多分、クラウの弟子は環境的に町で一番恵まれているかもしれない。
クラウは多くの薬草を買い、薬を売る。なので、職人はともかく商人とはなんだかんだ仲が良く、繋がりを作りやすい。
また、クラウ本人の知識量もある。
何より、薬草各Lvがそれはもう沢山用意され練習しほうだい。
「僕等師匠に本当に恵まれてる」
「おお、厳しいけどな」
「それはあんただけよ。師匠も良く言っているじゃない、自分で学べって。師匠は薬草も沢山用意してくれるし、自由に使えって言ってくれるけど、どれだけ薬作れとは言わないじゃない。しょっちゅうサボるあんたが悪い」
「う。作る量決まって無いなら別に良いじゃないか」
「だ・か・ら!自分から進んでやれって事でしょうが!」
「まあまあ、カールも、やらないなら置いていかれるだけだぞ?それに、3人同時にとったから独立も同時だって言っていたし」
「なにそれ、聞いてない!」
「あれ?言わなかったっけ」
「「エーミルゥ~」」
「あはは。同時にって誰に合わせるかわからないけど、期間は3人同じ。どれだけ学べるかは、僕達自身の努力に比例すると思うよ」
「げっ。それって3人で比べられるってことか?」
「そういう事ね。そう言えば、私達が引き取られる時も2人を比べるのも……って言ってた」
「それに、他の所の弟子ってもっと師匠の身の回りの世話とかこき使われて調薬ばかりもしてられないって。下手すると字の練習もさせてくれないらしい」
「私は料理してるけど。字の練習無しってどうやってメモをとるのよ」
「俺生肉は嫌だからな!」
「僕も嫌だよ。普通メモは取らないで、頑張って覚える。独自のレシピとかもあるからメモを見られたりしないように残る物はダメらしい」
「え?そう言えば、師匠も〈回復属性〉について一般に知られて無いことも教えてくれたわね」
「俺達、大丈夫なのか?」
「わからない。師匠は隠す気は無さそうだった。むしろ真似されたら新しいのを作れば良いって考え方だったね」
「流石、師匠」
「まあ、普通に知られているレシピだけでも稼げるからね。所詮はLvなのよ。珍しいレシピの薬なんて高いだけで効果は薄いのよ。そう言えば、師匠は?」
「ほら、薬師として有名になれるから。名が知られる方が薬の信用に繋がるから。師匠は新しいマンション探すって」
「今さらか?俺達ここ来て3年経ったぞ?」
「ああ、そう言えば一昨日も扉の鍵壊されてたわね」
「僕達留守番に置いていけば良いのに」
「俺達弱っちいって思われているからな。もうLv24にもなったのに」
「心配性と言うか、完璧主義?」
「ああ、午前中の座学も前日の確認で答えられなかったらちょっと難しくなる、で次の日、3日前位にやった所からやり直すわね」
「あれ、面倒くさいよな」
「大体答えられないのあんたでしょうが、カールゥ!」
「落ち着いてって、ユーリカ。でもあの地獄の2週間は止めて欲しいな?カール」
「悪かったって。流石に4回も間違えて4回ループは俺も悪かったって思ってる」
「まあ、お陰で週1日の自習日をもぎ取れたんだから、落ち着いてよ、ユーリカ」
「カール、後で殴る。思い出したら腹が立つわ。自習って言っても大体私とエーミルでバカに教えているんじゃない」
「バカってなんだ」
「カールそう思うならもっと勉強して。ユーリカ、僕達にも良い復習になってるんだから」
「むぅ。エーミルは怒らないわね。カールに甘いわ」
「僕だって怒るさ。ほら、僕達って部屋が一緒でしょ?」
「……」
「カール黙らないでちょうだい。怖いから。それより師匠遅いわね」
「部屋の話に商人ギルドへ行ったからね。商人に話かけられていると思うよ」
「師匠人気だよな」
「まあ、師匠の周りはお金が動くから。あの量の薬、何時寝ているんだろう師匠」
「……多分部屋では寝ていないわ。夜中に起きてベッドに居たの見たこと無いわ」
「マジか!男の所とか?」
「師匠に限ってそれは無い。あの人仕事と結婚するタイプだよ」
「師匠も女の人なんだからそんな事言わないでちょうだい。確かに見た目は保護欲そそられる可愛い顔なんだけど、行動が調薬第一なのよねぇ。言わなきゃ服も変えないし、いくら[クリーン]が有るからって」
「でも、師匠の服は可愛い系ばっかりだったよな」
「誰が選んだんだろう?絶対師匠じゃない」
「……実は内心可愛い物好きだったりして。行動とのギャップが可愛いわね」
「それは確かに可愛い」
「師匠がかぁ。……可愛いな!」
愛される師匠。
この後、"細鋼"のクレメルさんと帰って来て弟子、驚く。
ついでに、弟子が出来て実験の時間が取れず、高価な素材を買わないのでお金が貯まったクラウは弟子に"細鋼"の道具を買おうとして止められ、クラウ自身の道具をクレメルからと弟子の道具をクレメルさんの知り合いからそれぞれ買った。




