10会話
「たまたま雑貨屋に来て神子に会えるとは、話して見たかったんだ」
何か怖いのが何か言ってる。
チッ。惚けやがってぇ。
「こちらこそ、光栄です。"天眼"様。昨日の講演素晴らしかったです」少し照れ
「どうも。俺のことはルーカスって呼んでくれ。神子様って呼ぶぞ」ニコニコ
「まだ何の成果もない自分がそんな事出来ません。"天眼"様」ニコニコ
チッ(めんどくせー)「ルーカスと。神子様の話が聞きてーんだが、ちょっといいか?」
「流石に、あの高名な"天眼"様とはいえ、知り合ったばかりの方について行けません」うろんな眼差し
「まっ。そうだよな。またな」
一応雑貨屋で、視線が集まって来たこともあって、すぐに退いていった。何も買わずに。はあ。
「これください」
「し、小銅貨7枚です。……はい……ちょうどです。ありがとうございました」
周囲の人に視られながらも無事帰寮。顔は知られていないけど迫力あるから目立つんだよなあ。
まさか、あんなに強引に自然な出会いをしてくるとは思わなかった。
もう、どうにでもなれ。
「今夜は、あ。どこで解体しよう」
聞いたら、学園に解体塲はあった。
少し歩くが、研究搭にある。行ってみると、研究者っぽい人達が解体していた。
鮮度やら品質やらがどうのこうの。
自分も隅の方で解体、切れ目を入れたり引っ張ったり、本の通りにしたが、あまり綺麗に出来なかった。最初だし。
ウサギは2回目なのと首を折ったので、まだましだった。
全ての魔物は魔石がある。あ、草とかは実はいくつか根で繋がっていて、魔石は地下にあって、掘り起こすと生えなくなる。
魔石は魔力の貯蔵効果がある。低Lvだと殆んど意味が無いから〈錬金〉の出番。
と、〈錬金〉したり、交換したり。
魔石って思ったより価値高くない。外では薬草採った方がいいか。でも、自分が戦闘できないというのも不安。Lv的には大丈夫なはずだし、戦闘訓練しよう。
休日には外出て、勉強してと、ぎりぎりながらも実技は付いていって。
前期試験の日、自分は戦闘部門、剣術科、3学年の試験を受けた。
知識がある以上、錬金科で足りないのは〈錬金〉レベルだけ。レベル上げの為に外で素材を集める為の戦闘技術がどうしても必要だ。
またしてもLvだけは高いし、体力的に付いていけないことはない。9、10歳の子が多く、そのレベルの座学はあるが、先生に話すとテストで点を取れば自主トレに当てても良いと言ってくれた。
一応、〈長剣1〉は素振りしたり、草原に行った時に剣を使ってある。また、長期休暇期間にレベル上げとこうと思う。
「ゆきは、今度は剣術科に入ったって?」
「何処から聞いたんですか。ルーカスさん」
「マジかよ!そりゃ、神子とはいえ錬金科高等から剣術科初等に行く奴なんざいねーって。噂にもなるわ」
卒業まで行かなくても、高等に入るのだって狭き門だ。その道で、生きて行ける。わざわざ、初等に入り直す何て無い。
そして学園の学費は結構高い。つての無い人が剣術を学ぶだけなら冒険者に依頼するのが普通だ。剣術科はプラスして教養も学ぶ所だ。
というか、ルーカスはちょくちょく話しかけて来る。
その他一般人は上手に〈隠密〉で意識が向かないようにはしているらしい。なにそれ。
「ほら、20年の学費無料期間は有効に使わないといけません」
「お前いつか呪われるぞ?落ちた受験生とかから」
ルーカスがとてもあきれている。
うっかり、状態は効きません、って言いかけた。危ない。
「何だ、じっと見て。まだ俺に〈観察〉は効かねーだろ」
「いや、思ったより話しやすい人です」
「お?お前最初ビビりまくってたもんな。今じゃ名前で呼び会う関係だし、【固有能力】教えてくれるか?」
ルーカスはこっちをじっと見てくるが、
「その、勝手に〈観察〉ってマナー違反ですよね?」
〈隠蔽〉がガンガン上がって行くんですが。
「ああ、冒険者が相手の実力計るのは、常識だからな。嫌ならLv上げとけ。言いふらしたりはしねーよ。口が軽い奴は信用されねぇ。信用されねぇ奴は何か有ったら袋叩きにされる。覚えとけ」
「別に自分は冒険者になるつもりは有りません」
「本当に?」
その、全て見透かされるような目に、思い出す。一年前。
「……」
「チッ。何がそんなに怖いのかねえ?」
「顔です」ぼそっ。
「ああん?全の女が見惚れるこの顔が怖いって?」
「自分で言わないで下さい、じゃあ忙しいので失礼します」
ルーカスも忙しいはずだ。ギルマスだし。
ほーら、あっちからワイルドイケメンがやってくる。
「いつもご苦労様です。フェルディさん」
「おう。剣術科入るって?べノンと同じ所だよな!よろしく!……ギルドマスター、ほら、行きますよ」
……
世間は狭い物で、学園都市に来る時一緒だったフェルディさんはサブギルドマスターになった。
フェルディさんも学園都市出身で、教養があり、実力もある。適任だったらしく、べノン君も学園に入るのでと就任した。
面倒見も良いし。
冒険者を纏めるにも、実力が無いとできない。
ルーカス視点(ある日)
いつも通り、ゆきを視ないで探す。……いた!
その場に急行。その他大勢に気付かれないよう、〈隠密〉までして。フェルディ達黒は気付いた様だが。
近づいてその姿を見て、気付く。
「ゆき!お前小さくなってないか?」
「!ルーカスさん。どうしましたか、いきなり。……痩せたかもしれないです」
また、酷く怯え、訝しげにみえて、無感情な声。他人には、無感情とは感じない様だが。面白い。
じゃない。痩せた?おかしい。〈観察〉してみるが状態にはなってないし、お前飢餓耐性高いだろ。
「おまっ。痩せたって、意味が……神子だからか?」
ゆきがさっと青ざめる。やらかしたって所か?隠したい事が山ほど有るんだろうが。
「外見に出るほど痩せたって何日食べてないんだ。行くぞ」
「!ルーカスさん。大丈夫です。だっ」
「五月蝿い。飯だ。そこで説明してやる」
とりあえず、3食注文。
「ルーカスさん?」
「あのなあ、お前【固有能力】みたいに状態を隠してるんだろ。神子の【固有能力】はデメリットがある場合が多いが、自分で見えないのか?」
「HPに変化は無く見えるが、見た目に分かるほど痩せるって餓死一歩手前だぞ、とりあえず食え」
ゆきが大げさな程驚く。神殿では教わらなかったか。飢餓耐性がめっちゃ高いこいつの事だ、いつも食べないから気が付かなかったのか。
こちらをちらちら気にしながら食べるゆき。
「ありがとうございます。あの、ルーカスさんは食べないんですか?」
「俺はいい。お前が食うんだよ。なあ、何の『状態』を隠したいかは知らんが、隠すの辞めておけ。気付かないうちに死ぬぞ」
「3食も自分が、食べるんですか?」
笑顔を深める。次いで、驚く。様に見える。
隠すの辞める気無いなこいつ。
「はぁ。しばらく食べて無いんだろ、食べれるはずだ」
結局、ゆきが食べきる前にフェルディが来た。
さっきは見逃した癖に休憩時間終わると容赦無い。
自分のLv+鑑定レベル>相手のLv+隠蔽レベル
で種族はバレる。
観察も同じように。しかし、レベル差があまり無いとより詳しく観るのに時間をかけないといけないので、観ているのがバレる。
性別は観察でバレる人にはバレる。
ゆきは男っぽい(女の魅力がない)のが危なくない。
ルーカス視点のゆき視点
(10歳に混じるのに少しゆきの体格小柄にしてみる)
(ルーカスに気付かれた、慌てて痩せたって言っちゃった。あれ?何か勘違い?最後にご飯食べたのいつだっけ)
(戻しとこう、あ。〈食い溜め〉付いた)
食い溜めスキル。沢山食べられる様になる。




