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異世界で生きていく  作者: ゆう
人と関わる怖さと知らない恐さ
101/156

婚約者

「どちら様でしょうか」


「はぁっ!」





向かった先はキャンサー公爵家の一室。ルーレシア様が婚約者のアルタルフ様とお会いする間に呼び出された。


豪華な調度が置かれた部屋。Lv自体も高い上にセンス良く飾られ豪華だが下品ではない。

目の前にはこれまたLvの高い男。ダークブラウンに淡い色の目。と言うか、アルタルフ様の側近。そういえば、昔会ったな。たしか、


 ヴィル・プレセペ。

「ヴィル・プレセペです。一応、ヤウ嬢の婚約者でした」


「はい?」


「……知らなかったのですか」


「はい」


「まあ、どちらにせよ変わりません。貴女との婚約は破棄されます。と言うか、なかった事にされました」


「はい」

……んん?


「これは私が望んだ事ですので、直接お伝えせよと」


「はい。了承いたしました」


「……。貴女は誰にも、ルーレシア様にさえ心を開かない。本当は一目惚れだったのですが。人形に恋するとは何とむなしい事か」


「……」


「しかし、貴女の主と私の主は結婚します。申し訳ありませんが、これからよろしくお願いします」


「はい。……いえ。申し訳なく思う必要はありません。立場としてはそちらが上司となるでしょう。こちらこそよろしくお願いします」


「ええ」


「一つ、よろしいですか?」


「ええ、どうぞ」


「私が婚約して居た事は知りませでした。そして今、婚約破棄。畏れ多くも私がアルタルフ様の愛妾になる可能性は?」


「……ございます。ですが、基本的に貴女はルーレシア様の侍女です。結婚後、アルタルフ様と同じ立場になるルーレシア様の許可なくお手つきになる事は有りません」


「……分かりました」

やられそうになったら()り返して逃げよう。


「貴女なら公爵相手でも逃げられそうな気がしますよ。学園での話は聞いています。貴女がやったのでしょう?」


どきっ。ってするからやめて欲しい。

「何故そう思ったのですか?私が出来ることでは無いでしょう」


「……勘、ですかね。動機も分かりやすい。そして、新たな魔法や魔道具は大抵それまでの常識を覆す物なのですよ」


「そうですか。ですが、私は道理に合わない事など何もしていません」


「……くっくっく。そうですか。貴女の道理は他と少々違うようだ。人としての道理を棄てた魔女のようです。くっくっく」


「……では」


「ヤウ。ここ(キャンサー公爵家)で学園の時のような騒ぎは許しません。あれでパイシーズ家は影響力を落としました。ですが、私から貴女に仕事を依頼する事がある事を覚えておいてください」


「……分かった」


「ええ。貴女が何者かは問いません。ですが、嘘は程々に。固有能力は神様の加護。自分の力を過信してはいけませんよ」


「……」


視る。


ヴィル・プレセペ 103歳 神人種 Lv97

【固有能力】

幸運 慧眼 雨垂れ


幸運:Fortune waits on honest toil and earnest endeavour.運が良くなる。


慧眼:本質を見抜く。言葉の中の真実のみを拾う。


雨垂れ:したことすべてが経験になる。(主人公の【読書百遍】と同じ効果)


神子か!





神子とはいえ側近か。進化もしていないのは分かっていたから油断した。

そして、また固有能力が厄介だ。嘘じゃない文ならなんとでもなるが、的確に真実だけを拾うのはごまかしが利かない。

そして【幸運】も、単純な分強力だ。恐らくこんな地位に居るのもこれのせいだろう。正直で真面目な働き者な間は運が味方をする。運なんてタイミングもなにもよめないのに。

正直、【雨垂れ】は時間が無いと有効に使えないから気にしない。


……うん。殺ろう。








「……神託……ですか」

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