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番外編グーマ  俺の名前はクマさん

初の別視点です




俺の名前はクマさん、いやグーマだ。



熊殺しの2つなを持つCランク冒険者だ。



これでも、始まりの町エーゲの冒険者ギルドでは上位に位置する。



今日も新人を教育してやろうと思って酒場で待機していると、

銀髪、蒼眼の坊主が入ってきた。



俺は確信した。

あいつは新人だ、弱い癖に無理しようとするやつだ。



俺の目にはわかる。



それは何故かって?



俺がそうだったからだ。



あの頃は、俺も自分の実力を信じて疑わなかった。



まさか、死にそうになるなんてな。



それが元で出来た顔の傷。忘れもしない。こんな思いをするやつを出してはいけねえ。

傷のせいで、顔が怖いかって?いいや、元からこんな顔だ。



早速受付にいくようだ。キョロキョロと辺りを見渡している、新人丸出しだ。

こんな奴を俺が放っておける訳が無い。



お、動き出したか。



アイツは一番人気の受付に少し迷った後、真っ直ぐに並んでいく。生意気なやつだ。



受付のマリアは人気が高く、俺ですら、何度食事に誘っても、良い返事が貰えない。



それはさておき、どうやら新規登録するようだ。



説明もあらかた終わった所で俺は教育するために、いつものように、煽り始める。

素直に教えればいいって?そんな恥ずかしい事できるかってーの。


だが、女の子にはこんな事はしねえぞ?男は度胸もつけないといけねんだよ。



「おいおい、こんなに並んでるのに新人が遅えーんだよ!登録なら別のとこでやれよ!」


よし、これでビクビクするようなら討伐なんて危なっかしくていかせられねえ。



周囲はまたいつものくまさんのお人好しが始まったとか言って笑ってやがる。

だが、俺はそんな事気にしない。このギルドの新人は俺が守って見せる。



「お姉さんの名前聞いてもいいですか?」


はっ?こいつ聞こえてないのか?しかも名前聞こうとしてやがる。

人気Noの受付嬢を新人が口説いているのか?



舐めてやがる



「はい、マリアと申します」



「おい」 「おい、聞いてるのか」


なんで反応しないんだよ!

いくらなんでも気づくだろう。



「では、マリアさんありがとうございました。明日から依頼するこなしていくのでよろしくお願いします」


えっ、ちょっと待ってくれよ。

無視して行っちゃうの?



しかも、あのマリアが動揺してるだと・・・

これはエーゲ冒険者ギルド初の大事件に発展する気がする。



「おい、待てって」


肩を掴もうとすると、なぜか触れる事が出来ず空をきってしまう。


なにっ


こいつ避けたのか?今しっかり肩を掴んだはずだったのだが。

優しく触れようとしたから、ちょっと動いた拍子に避ける結果となったのだろう。



なにせ、ただの新人だからな。



「おい!お前だよ!そこの銀髪の」



なんかムカついてきた。

綺麗な銀髪に蒼眼に整った容姿、

よし、こいつは厳しめの教育決定だ。


油断と傲慢を併せ持った、すぐ死にそうな新人冒険者。

更生させてやる!



「はい?自分ですか?お会いした事ないと思うのですが、何かようでしょうか?」


お、やっと気づいたか。

意外と丁寧な口調だ。


そして綺麗な容姿に、心地の良い声、思わず好感を持ってしまった。

いやいや・・・俺は男には興味ねえよ?



「おおぅ、やっと話したか。Cランク冒険者の熊殺しのグーマ様を無視してただで済むと思ってるのか?」


やっと話してくれた。嬉しい

一緒に来て貰えるだろうか。



「はい、熊殺しのクマさんですね。まさか自分だとは思わず、すみません。」


酒場の方から笑い声が聞こえる。


クマさんってそれ禁句、、ブハハ

舐められてんぞあいつ。



俺の中で何かが切れた


ブチッ


クマさん、俺が気にしている事を。

俺だって好きでこの名前じゃねえええええよ!!!!!



教育のつもりだったが、一度痛い目を見た方がいいらしい。

このままでは優しいグーマ様とは違い、怖い冒険者に狙われたらこいつは確実にやられてしまう。

恨みを買いやすい奴は長生きできねえ。



「もう許さねー、俺と決闘だ!可愛がってやるから、覚悟しとけ」


ボコボコにして、先輩に対する礼儀から叩き込んでやる。



「え、嫌です。なんでメリットもないのに、決闘なんでしないといけないんですか?宿も決めないとなので失礼します」


あれっ こいつ何言ってんだ。

付いて来てくれないんですか?


メリット?それは・・・教育して貰えるんだから・・・そんなの必要なのか?

俺は初めての展開に動揺した。



「へっ っておい、そこは決闘するところじゃ・・・」



俺は立ち尽くす、予想外の展開に

怒りも収まって冷静になってしまった。


言葉が続かない。


「では」


ホントに行ってしまった。

俺は、何も喋れず、置いていかれ・・・ただの唖然としているしかなかった。



「っておおおーいいぃぃ!!!」


俺の叫びは届かなかった。


今度は・・・仲良くなれるよう、振る舞ってみよう。

アイツは大物になるかもしれない。


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