チートはやっぱり定番が一番
チート決定!!
やっぱり利便性のあるスキルがいいですね。
ついに転移します
「んーと、こんな感じ?ごめんね?えへっ」
舌をペロっ っと出して、可愛らしく説明を終える女神。
えっ、俺こんな理由で死んだの?どうしようもない理由なら仕方ないけど、
これはありえない。よくある小説のダメ女神パターンそのものじゃないか。
絶対悪いと思ってないよね???この女神
「ごめんね?じゃねーよ!!!!!ダメ女神!」
普段冷静な十華も流石にキレた
まさか、こんな理由で殺されたとは思っても見ていなかった。
「ごめんなさい。つい、、、ついね?それに他の神にバレたら(ゴニョゴニョ・・)
だから内緒ね?お願いー。あなたが好きで読んでた小説のような所に転移させてあげるからね?これでもこの世界の最高神なのよ」
一瞬で十華の前に現れ、上目ずかいでお願いをしてくる、女神。
これはなんとも・・・ずるい(可愛い)
異世界に転移できるのか。それは、ちょっと嬉しい。
十華は充実はしているが、この先飽きが来るであろう事は分かっていた。
充実し過ぎると、刺激がなくなってくるのだ。
どうせ死んでいるのだ、それなら面白い事をしたい。
別の人生が始まるならそれはそれでありだ。
「転移かー、それは面白そうだ。
けど小説のような魔物のいる世界で生きていけるの?これでもすぐ死ぬ自信だけはあるんだけど」
「ほらほらー。分かってて言ってるでしょ?チートよチート!ちゃんとあげるから」
「分かってても言わないほうがいいもの貰えるのがパターンかと思って」
大体がめつくよこせとか言う人はゴミスキルで終わるんだよなー。
あ、けど今回は他の神様にバレたらまずいパターンだから、要求すれば大体通るのか?
それとも、他の神にバラして責任とってもらうか?
「ちょっと、怖い事考えないでよね。他の神にバレタラ・・・あぁ。。。想像するだけで恐ろしい」
そんなに恐ろしいって一体何があるんだ。
「あ、心読めるんだったな、それで何くれるんです?」
まあ、いいや、とりあえず能力を貰わないとな。
「んーじゃあ、好きなの3つくらい?でどう?あまりに理不尽なのは難しいけど」
「3つですか。多少の融通はきくんですよね?」
「それくらいはさせてもらうから大丈夫よ」
小説の中で使えるなーと思ったスキルの中から十華は考える。
創造は外せないよなー。これあれば大体出来るし、制限がないパターンのは
凄い充実した生活送ってたよなー。
後は、地球の知識か・・・これないと異世界で生活向上できないしな。
商店作って、地球の知識で丸儲け!とか大事だよね。
魔法はとりあえず全属性の適正欲しいよなー。異世界といえば魔法だし。全部使って見たい。
「よし、決めた。まず一つ目は創造のスキル。魔力をベースに魔法、スキル、物質を自由に作れるスキル」
「えっ、そんな強力なスキルダメに決まってるでしょ」
そうくると思ったよ。
「神様ーーーーー!!!!!この女神様にムカつくと言うだけで殺されま・・」
十華は大声で叫ぶ
今まで大声なんてあんまりあげた事なかったが、案外出るものだ。
ここが響くだけなのかな?
「あ、ちょ、待って、、、わかったから静かにして。誰か気づいたらどうするの!!」
女神はとても動揺しているようだ。
「ありがとうございます笑」
よし、想定通り!
「意外と腹黒いのね・・・・」
「では次に魔法は作れるので、全属性魔法の適性?才能?をください」
魔法の才能がないと、初級魔法しか使えないとかなったら、
異世界行ったのに初級魔法を極める系のやつになってしまう。
勿論、チートなので、初級が上級くらいの威力が!!!!とか出来るかもしれないが。
貰える物は貰った方が効率がいいのだ。
「わかったわ、後一つね」
「最後に、地球の知識と異世界の知識を閲覧できるスキルが欲しいです。物質を作るにしても知識がいるので!」
科学とか、家電製品の事とか・・・
知らない事だらけだし、せっかく創造のスキル貰ったのに仕組みがわからず作れないっていうのは
嫌だからね。これは創造もらうなら必須だと思ってたスキルだ。
「そうねー。少しは発展する方がこちらとしても助かるし、それくらいならいいかな」
「あ、以上3つなんですが、物質作るのとか魔力たくさん入りそうじゃないですか?」
「大きいものや、質の良いものを出そうと思うととんでもなくかかるわね」
「そこで!!魔力増大と魔力回復が凄く早くなるスキルはセットで必要だと思うんです」
「はぁ・・・わかったわ。。。どうせつけないと叫び出すもの、つけるわよ」
よし!きた!!!
「ありがとうございます。後質問です。ステータスなど見られたりとかってありますか?」
こんなユニークスキルだらけなの見られたら困るからなー。
隠蔽とか貰わないと。
「もう、心の中で言ってるじゃない。冒険者ギルドや教会にある、ステータスを見ることができる水晶で見れるわ。後は鑑定のスキルかしら?隠蔽つけとくわね。私もバレたらまずいもの」
「話が早くて助かります。すぐ死んだら叫びたくなるので、すぐ死なないような体にしてくださいね!!後ついでですが、身長5cm高くしてイケメン補正を少ししといて貰えると!」
「はぁ、、、、勿論そのつもりよ。またここに来られても困るもの。
ついでって、どんだけ増やすのよ!まあ、いいわ。体は1から作るから自由だし。
簡単には死なないように、この世界に合わせて作るわね。」
どうせ新しい体になるなら、前よりイケメンがいいに決まっている。
前は身長173cmくらいで後5cmあれば、、、と思っていたから有難い。
じゃあ行く前に軽く説明だけするわね
「はい、お願いします」
この世界の説明からするわね。この世界はユースピア、あなたの知ってる剣と魔法の世界よ。
魔物もいる、人間以外には獣人、龍人、エルフに魔族もいるわ。
大陸は大きく分けて3つ
◼️中央に位置する大きな大陸が人族や獣人、龍人、エルフなどが暮らす大陸で、
アースフル大陸と呼ばれているわ。
4つの大きな国から成り立っていて、
・中央にはアルミナ王国
・西にはサモニア帝国
・東には聖都エリザス
・南にはケモニス王国
説明しすぎるとつまらなくなると思うから国の説明は省くわね。
◼️2つ目に南西に位置する大陸
ここは魔族の住む大陸で基本人間は近寄らないわ、だからあんまり関係ないわね
魔大陸と呼ばれているわ。
◼️3つ目の南東に位置する最も大きな大陸
死の大陸と呼ばれているわ。恐ろしい魔物同士が日々死闘を繰り広げていて、
作物などもない、枯れた大地。
魔の海域を通過しないといけないから、行けた記録はないから気にしなくていいと思うわ。
◼️魔法について
属性は火、水、風、土
上位属性に雷、時空、聖、光、闇
現在は時空魔法を使える人はいないから自重してね。
以上!!!世界の簡単な説明でした。
因みに、今から転移してもらうのは、アルミナ王国の最南端
始まりの町エーゲよ。
「質問ある?」
リアル猫耳とか、犬耳とかワクワクするなー。
全然モフモフしたいです!とか思ってるような人間では十華はなかったが。
どの小説でもモフモフは正義だと書かれていた。
あんなに気持ち良さそうに触るさまを書かれていたら、
興味が出てくるに決まっている。
よし、決めた。異世界に行ったら、獣耳を触れるチャンスが来たらその感動を伝えよう。
「話長すぎるので、そろそろ、行きたいんですが!」
こういうのは自分で知っていく方が面白い。
「ホント勝手ね。では、スキルを授けます。体の方とステータスは向こうで確認してね。
また会うことのないよう。あなたに幸あれ」
十華を青白い神秘的な光が包む、円を描くように体の周りを光の輪が包み込んでいる。
心地の良い光だ。
ああ、これは初め女神様に会った時に感じた。優しい光か。
十華は考えていた。
ちょっと無理言ってしまったかなー。
けど異世界行くからには、安全を確保して置かないとだしな。
それにしても可愛かった。あんまり見てると恥ずかしくなる。
ドジな所もあるけどあの女神様の作る世界なら安心して過ごせるかな。
女神様にも幸あれ。
光と共に十華は異世界へ転移した。
「全く、聞こえてるわよ。可愛いって何回心の中でいうのよ。こっちまで恥ずかしくなるわよ。
それにしても、良い子で良かった。本当ならこんな酷いことしたんだから恨んでも良いのに。
私に幸あれか。。。。。
あの子ならこの世界をより良い方向に導いてくれるかも知れない。あの子が生きてる間はせめて平和でありますように」
白い空間の中で十華のいなくなった光の跡をいつまでも見つめる女神であった。
その眼差しは、とても大切なものを送り出す、そんな眼差しだった。