女神様はやらかします
冒険が始まったら1話の長さを長くしようと思います
ここは神界女神の間
女神にとっては、真っ白で何もないただ幻想的なだけの部屋
「んー暇だなー暇暇暇だあー。面白い事ないかな?ちょっと下界でも覗いてみるかな」
女神は一万年ぶりに別の世界を覗き始めた。
「ここは確か地球?だったかな。あのうるさい男神のいる所かあ。ちょっと覗いてみよ」
「うわーなにこれ面白い事になってる」
地球の魂の中で面白い魂がないか見ていると、輝いていた魂が
ドス黒く光る魂に変わっていく瞬間だった。
白く綺麗な魂に靄がかかり、白が、灰色に、そして黒に、さらに青黒く、
魂の色は人間の感情に大きく左右される。
しかしこれほどまでの変化があるとは、何が起きたのだろうか?
少し時間を遡って見てみる。
「なぁーるほど!そういう事ね」
そう、女神が見ていたのはバブルがはじけた直後の魂の記憶である。
バブルの時に稼げた人を妬み、まだまだ、戻るはずだと執着する人。
「人間ってやっぱ面白いなー、お金なんかにこんなに執着できるなんて」
女神にとっては、お金など必要のないものだ。
当然理解できるはずもない。
まだ変化していない魂はないかと見渡していると。
んー、あれ?やたら輝いたままの魂がある事に気づいた。
「この子なんでこんな輝いてるのかなー?面白くないなー」
魂の記憶を覗いてみる
ふむふむ、、、、、運がいい事にバブルで売り抜き、リア充な日々を続けていると。
「私が暇で暇でしょうがないのに、充実してるとかなんかムカつく」
ちょっとムカついただけだった。
久しぶりに、下界を見たから、力加減を間違えた。
「ムカつくし死んじゃえばいいのに」
別に殺すつもりはなかった。
暇で暇で仕方なくてちょっと言ってしまった。
しかし、神の言葉は重い。
言霊が魂に触れ、肉体は死を迎える。
女神が地球を見て暇つぶしをしている時
十華は旅行サイトを見ていた。
「次はー。モルディブとかいいなー。海綺麗だし、また楽しめそうだな。
よし時間あるし予約とっちゃお。そして、決済ボタンを押そうとしたその時」
「うっ、あ、、苦しい、、ぇぅっ、なに」
十華は突然意を失った。
呆気なかった。その時間僅か数秒・・・
苦しいと思って、なぜっと考える暇もなかった。
苦しまなかっただけマシであろうか。
「あ、やばい、死んじゃったよー。これはまずいなー。地球の神や他の世界の神々にバレたら大変だ」
下界に干渉するのは禁止事項そして、死ぬ予定のないものを勝手に殺すなど持っての他。
さらに別の神が管轄する人間をムカつくと言うだけで殺すなど、神であっても罰は避けられない。
最悪神の座を追われる事になるかも知れない。
隠すしかない・・・
「バレる前に神界に!・・・えいっ」
即座に魂を自分の神界に移した。
「これで多分安心かな?」