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第3話 神様は説明する

「お待たせしました! 高天原の戦士、準備できました!」

「心得た。ではアヌ様。よろしいでしょうか?」

「あー、いいよいいよ~。エンリル、いつも通りキミに任せるよ。いい感じでヨロシク~」

「では…ここに≪神々の遊戯≫の開催を宣言する!」

「…ふぁ!?」


しまった!

おっぱいの破壊力に放心している間に話が進んでいる!

なんか開会式みたいなのが始まっているよオイ!


「それではヘルメス、人間達に≪神々の遊戯≫の説明を頼む」

「かしこまりました、エンリル様!」


何か説明するみたいだな…今のうちに逃げられないかなぁ…と周囲を見渡すと、インドラのオッサンと目があった。

うひぃぃぃ、あのオッサン怖いんだよなぁ。


「人間のみんな、こんにちは! 僕の名はヘルメス! 今から≪神々の遊戯≫について説明するよ!」


学校の朝礼で先生が立つ台みたいな所に陽気な兄ちゃんが現れた。

半裸のオッサンが多い中、この人はキチッとした服を着て羽根飾りの付いた帽子を被っている。

オシャレな印象だが、笑顔がちょっと胡散臭い。


「あの方は『オリュンポス十二神』の一人、ヘルメス様よ。偉い神様よ」


ウズメが教えてくれる。

へぇ…まぁ神様なんてみんな偉いんだろうけど。


「≪神々の遊戯≫、それは各国を代表する神と人間がコンビで戦う2vs2のタッグマッチだ!」

「試合形式は勝ち抜きトーナメント! 今回は5つの国が参加するから、最大3回勝利で優勝だね!」

「神様か人間、どちらかが戦闘不能になると負けだよ!」

「え? なぜ神様のパートナーが人間なのかって?」

「それはハンデだよ、ハンデ!」

「超パワーを持つ神と神が戦っても凄いだけで盛り上がりに欠けるだろう?」

「適度に強く、それでいて神には劣る人間とコンビを組む事で攻守に駆け引きが生じて戦いが面白くなるんだ!」

「神に選ばれた栄誉ある戦士諸君! ナイスファイトを期待するよ!」

「頑張って、僕らの暇を潰しておくれ!」

「あとは死なないように気をつけて! それじゃ!」


…一方的に喋って行ってしまった。

人間はハンデってか。

神様が考えそうな事ではあるが、話だけ聞くと確かに面白そうではある。

しかし死なないようにって、死亡アリかよ!?

冗談じゃねぇぞ…!


「おっと、忘れていたよ!」


うげ、戻ってきた。


「≪神々の遊戯≫に優勝した国にはアヌ様からご褒美があるよ!」

「なんと! 何でも願いを叶えてくれるんだ! 凄いだろ?ビッグだろ? さすが神様って感じだよね!」


…何でも願いが叶う…だと!?

それは確かに魅力的な話だ。

俺も死なない範囲でちょっと頑張ってみても良いかもしれない…!


「ご苦労、ヘルメス。続いてサラスヴァティー、各国の神と代表戦士の紹介を頼む」

「はいはーい、エンリル様、お任せくださぁい」


また違う神様が出てきた。

今度は褐色の肌をした姉ちゃんだ。

すごい美人だが、めっちゃ派手である。

首や頭、腕に足など、あちこちに宝石や装飾品を付けていた。


「げ、今回の司会進行はサラスなの」

「サラス?」

「サラスヴァティー、芸術の女神よ。あたしと属性が似てるから顔をあわせる機会が多いんだけど、ちょっと苦手なのよね…。しっかし相変わらず派手ねぇ」


ふーん、神様にも苦手とかあるんだな。


「じゃあ、名前を呼ばれた神様と人間の戦士は前に出てねぇ~。あー、高天原の戦士クン! キミの名前は?」

「あ、俺、太一っす。神堂太一」

「タイチね、おっけ~」


この後、サラスヴァティーの進行により各国の戦士が紹介されていく。

そして先程ちょっっとだけ出た俺のやる気は一気に萎えていくのであった。

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