第2話 神様と本気と決着
「そういう事ならワシもアスガルドの総力を結集させるぞ!」
「負けませんよ!」
「ちっ、貴様らがそう来るのならこちらもだ…!」
「私も行くっス! 戦いの神の力を見せるっスよ~!」
それぞれの国の神様が集まり、あちこちで「必殺!」や「奥義!」といった叫び声が響く。
結果、あっという間に全てのタコ足が撃破されたのだった。
なんつー力だよ!
「くそっ!! 神どもが…!」
「さーて、あとはお前さん本体だけだな」
俺の周囲を神々が取り囲む。
「とどめだ! 必殺!」
「はぁぁぁぁぁぁぁ…! ヘリオポリス超奥義!」
「ちょうどいい、あの技を試してみるか!」
「これで終わりだ! 見よ我が究極秘技ッ!」
「これはお前にやられたアイツの分だー!」
「うおおおッ! 圧倒的パワーで吹き飛ばすドン!」
「くらえ! 愛の一撃!」
ちょ、待て待てー!
どう見ても不要だろそんな攻撃!
もうやられる寸前だっつーの!
「「「はーッ!」」」」
「ぐあああああああっ!」
神々の超攻撃を食らって俺は吹き飛ばされた。
人間の体なんて消滅してもおかしくないような攻撃だったが、そこはヤマトタケルが乗っ取っているせいなのか…体は無事だった。
しかしもはや立ち上がれるような力は残っていない。
「おのれ…神め…これで終わると思うなよ…私は何度でも復活する!」
俺の体から黒い霧のようなものが出たかと思うと、草薙の剣に吸い込まれた。
そして…
「はっ!?」
どこか遠かった光と音がクリアになった。
俺の意識が体に戻った…のか?
そう思った瞬間、体に激痛が走る。
「いででええええええええ!!」
「タイチくん!? タイチくんだよね? 戻った?」
「ウズメ、なんだこれ、めっちゃ痛ぇ…!」
「そりゃ神々の攻撃を食らったんだからねぇ。むしろよく痛いで済んでいるよねキミ」
アマテラス様が軽い口調で言う。
こうなったのは誰のせいだと…!
「とりあえず終わった…のか?」
「そうだねぇ…闘技場も大破しちゃったし…」
ウズメの言う通り、周囲はボロボロだった。
「これは試合続行は難しいな。申し訳ございません、アヌ様」
エンリル様の言葉にアヌ様は上機嫌で答える。
「いいや! 実に面白かった! 神々のみんな、よく戦ってくれた! 必殺技のオンパレードで見応えあったよ~!」
「それは良うございました! いや、ワシらも楽しかったな」
「歯ごたえのある敵だったわい」
「手加減不要でしたので全力が出せてスッキリしました」
てめぇら…タコ足退治の時はともかく、最後の本体への攻撃は手加減しろよ…!




