第1話 神様と必殺技と大激突
「さーて、それではこの黒いカタマリどもを掃除しようかの」
「うむ! これ以上パンテオンで好きにはさせんわ!」
息巻くオッサン達。
頼もしいぜ!
「神々よ、早くこの変なのを片付けて決勝戦を再開するのだ」
「しかしエンリル、スヴァルガの戦士ハンヌマンはすでにやられてしまいましたよ」
「む…それは困ったな」
こいつら、まだ決勝がどうとか言ってるのかよ…。
つーか俺がハンヌマンを倒したんだから高天原の勝ちだろが!
「それではこの黒いカタマリを倒した数で勝敗を決めるのはどうでしょう?」
「ふはは! それは面白い!」
「一番多く倒した国の勝ちか。乗ったぞ!」
「…まぁいいだろう」
おいおい、勝手に進めんな!
高天原の勝ちだろ!?
さりげなく敗者復活してんじゃねぇよ!
『おい! ウズメ、アマテラス様! なんとか言えよ!』
「うーん、まぁこの事態は私達のせいだからなぁ。あんまり強くは言えないね」
「ていうか、タケルモードの設定を忘れていたアマテラス様のせいですけどね…あたし達にも責任があるような言い方はやめてください」
「ではやるか!」
「ああ、勝負だ!」
「負けませんよ!」
4人の神が四方に散った。
「くくくっ、それでは我が魔術をお見せしようか!」
オーディンのオッサンが念じると、右手から炎が矢のように降り注いだ。
その圧倒的火力でタコ足を焼き払っていく。
「ジェレト・ネチェル!」
鳥マスクさんが呪文のような言葉を口にした瞬間、両手が巨大化。
タコ足をまとめて掴んで握り潰すという豪快な技を披露する。
「インドラグレートサンダームッチー!」
インドラのオッサンは得意の雷系の技を繰り出す。
雷を鞭のように操り、次々にタコ足を撃破。
技名は酷いが威力は凄い!
「うーむむ、やるな…! よし、お前らアレをやるぞ!」
「ゼウス様! ヘパイストスとヘルメスがいません!」
「そういえば先ほどやられてしまったな…良い、10人でやるぞ!」
「はっ!」
「フォーメーション! 今回は10人でだ! アフロディーテ、ヘスティア、遅れるな!」
なんだ!?
ゼウスのオッサンを中心に集まった神様の体から光が…!
「くらえ! 超必殺! オリュンポス十二神アターーーッッック!」
神様の体の光が一つに集まり、まるでビーム光線のようにタコ足を薙ぎ払う!
すごすぎる…!
「ゼウス! 他の神の力を借りるなんてズルいですよ!」
「何を言っておる! そんな場合か! ガハハ!」




