第7話 神様が聞いた祈り
「使っちゃいけない!? どういう事ですか!?」
「言葉の通りだよ。タケルモードを使うとヤマトタケルの魂と波長が近くなり、体を奪われるリスクがあるんだ」
「そんな…!」
「既に奪われちゃったみたいだけどね。今まで人間に貸したことがなかったから忘れていたよ。うーん、まいったね」
『まいったのはこっちだ! 今の会話、聞こえたぞコラ!』
「よかった。まだ意識はあるようだね、タイチくん」
アマテラス様!
俺の声が聞こえるんすか!
ていうか まだ って…?
「ああ、このままだとキミの意識は消えるよ。体もヤマトタケルに完全に乗っ取られてしまい、キミという存在は消滅する」
なにぃぃぃぃ!
「本当ですかアマテラス様っ!」
「いやだなぁ、ウズメちゃん。私がここで嘘を言ってどうなるのさ。もちろん本当だよ。完全完璧嘘偽りなく真実さ」
「そんな…タイチくん…!」
『おい、それなら早くなんとかしてくれよ!』
「なんとかしてあげたいけどねぇ。この状況だ。私だけの力ではどうにも…」
このままだと消える…俺が!?
マジかよ…!
誰か、助けてくれ…誰か…神様…!
「インドラドッカンサンダー!!」
「ぐおおおおっ!」
なんだ!?
天から落ちた轟雷が数本のタコ足を直撃!
消滅させたぞ!
「ふっ、小僧。神に祈ったな?」
『インドラのオッサン! 無事だったのか!』
「私はお前の国の神ではないが…祈りを聞いてしまったからには助けてやらないわけにもいかんな」
オッサン…あんた…!
「アマテラス。この小僧は今、ヤマトタケルの魂に体を奪われているのだな?」
「うん、そうだよ」
「どうすれば良い」
「そうだね…とりあえずダメージを与えて動けなくすることかな」
「分かった。ここは私が何とかしよう」
あの超強いインドラのオッサンが俺を助けてくれる!
ありがてぇ、これなら何とか…!
「ダメージの適量が分からん。小僧、やりすぎるかもしれんが耐えろよ」
ちょっと待てオッサン!!
少しずつ、少しずつダメージを与えていこうぜ、な!
「ちっ、しかし数が多いな…」
「インドラ! ワシも手伝うぞ!」
「む、オーディンか」
おおおっ! オーディンのオッサン!
手にした槍でタコ足を蹴散らしている!
すごいパワーだ…!
「吾輩達も!」
「手を貸しますよ!」
ゼウスのオッサン!
鳥マスクさん!
偉い神様たちが俺のために…!
「ふん、ダメージの適量など考えても分からんドン! 全力でやればそれで良いドン! 死んだらその時はその時ドン!」
ポセイドンのオッサンンンンンンン!!
あんた少しは考えようとしろよこの脳筋め!




