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第4話 神様が勝ち誇る

俺はこの戦い、逃げに徹するつもりだった。

しかしタケルモード&ハッスルダンスで全パラメータアップという超強化状態の俺はハンヌマンの奥義を叩き斬る事ができた。


つまり…いけるんじゃね?


生き残る事が目的だったが、勝ちの目が少しでも出た事で、俺の中では「何でも叶う」褒美に心が傾いていた。

これはもう、やるしかないでしょ!


「いくぜぇハンヌマン!」

「ウキッ!?」


勝利条件は神か人間のどちらかを戦闘不能にする事だ。

それならどう考えても人間を倒す方が簡単だろう。

いくらハンヌマンが強くて人間離れしていても、インドラのオッサンを相手にするよりはマシってものだ。


俺は剣を構えるとハンヌマンに向かって走り出す。


先ほどあれだけの攻撃を回避したのに体力の消費は微塵も感じない。

普段はバスケのコートを端まで走っただけでバテバテなのにな。


ハンヌマンも迎撃態勢を取ろうとするが、俺の方が速い!


「もらったぁ!」


「フッ、何をだ?」

「うげっ!?」


あと一歩でハンヌマンに強烈な一撃をお見舞いできる…という所でインドラのオッサンの攻撃を食らってしまった。

まるで瞬間移動でもしたかのように一瞬で俺の前に現れると、雷を纏った拳を俺の腹に叩き込む。


「うおおおおおっ…!」

「タイチくん! 大丈夫!?」

「ああ、何とか…」

「ほう、今のでダウンしないとは。大したものだ。高天原の神器、興味深いな。我が国も武器作りに力を入れてみるのも良いかもしれん」


…っっ痛ってぇぇぇぇぇ!!

超強化状態で食らってもこんなに痛いのかよ!


「ちなみに今のは『インドラビリビリパンチ』という私の必殺技の一つだ」

「…あんた強いのにネーミングセンスが最悪だな…」



…ん?

何だ、急に体が重く…


「あ、ハッスルダンスの効果が切れたみたい…!」

「げっ、マジでか!」


ちょ、おま、超強化状態で食らってこんだけ痛い攻撃だぞ!?

今のまま、さっきみたいな攻撃を食らったら…!


「パワーアップの時間切れか? フッ、どうやらここまでのようだな」

「くっ!」


やばい、どうする!?


「≪神々の遊戯≫において人間を狙うのは当然の戦法だ。相手チームもそれは承知している。だからこそ…」

「人間に攻撃する場合、いかに相手チームに気付かれないようにするのかが重要なんだウキ~」

「ましてお前は…」

「狙いが私である事をわざわざ宣言したウキッ! それじゃあカウンターを食らうのも当然だウキィ!」

「…貴様、黒コゲになりたいか?」

「ウキキッ! すみませんインドラ様!」


こいつら、もう勝った気かよ…!


「ウズメ…!」


インドラ達に聞こえないように、俺は小声でウズメに話しかけた。


「なぁに? タイチくん」

「全パラメータじゃなくて、何か一つのパラメータだけアップさせる事はできるのか?」

「うん、できるよ」

「それだったら、踊る時間は短くできる、とか…?」

「そうだね、一つだけならハッスルダンス・ショートバージョンでいけるかも…」


よし、それなら…!

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