第6話 神様の武器を手に入れた!
「これが草薙の剣かぁ。意外と軽いんだな」
日本史の教科書で見た石器時代の剣が確かこんなデザインだったはずだ。
刀身は深く蒼く、うっすらと輝きを放っている。
剣といえば修学旅行で買った木刀くらいしか持ったことがないが、それと比べても遙かに軽い。
「それはこの剣の霊的加護の一つだよ。まずは扱いやすくないとね」
「重くないとダメじゃないかドン? 吾輩の武器トライデントは超重量&超破壊力! 重いって事は強いって事だドン!」
オッサン…それはアンタが筋肉ムキムキだから言えるんだよ。
これだからパワー系は…。
つーかいつまでその姿なんだよ。
さっさと見た目だけは可愛いフグの姿に戻ってくれ。
「んで、草薙の剣って何か特殊効果とかあるんすか? 持っていると空を飛べるとか衝撃波が出せるとか」
まさか軽くて丈夫とか、最近のランドセルみたいな特長だけじゃないよな?
「その剣を人間が使うとね、『タケルモード』が発動します!」
「『タケルモード』?? なんすかそれ」
「あの伝説の勇者『ヤマトタケル』の力をその身に宿す事ができるの! すごいよ? 超強力な剣術や呪術が使い放題!」
「おおっ!」
それだ!
そういうのが欲しかったんだよ!
「ありがとうございます、アマテラス様! これで何とかなりそうだ!」
「よかったぁ! これでタイチくんは大丈夫だね!」
「おうっ!」
「あとは…」
ウズメは胸元の薄布を少し緩めた。
おい、なにやってんだ?
「あのぉ…アマテラス様ぁ…?」
「んー? どうしたのかなウズメちゃん? いつも可愛いけどそんなもっと可愛い声なんか出したりして」
「あたしにも神器とか神様のスペシャルアイテムとか貸してもらえませんかぁ?」
体をアマテラスに絡ませてすっげぇ甘ったるい声を出すウズメ。
あー、そうね、キミも何か神様のアイテムが無いとピンチだもんね。
「うーん、仕方ないなぁ」
ここぞとばかりにウズメのムネを揉むアマテラス様。
色仕掛けが通じるのかこの幼女は。
チョロい、チョロいぞ。
「クシナダちゃん、あれをお願い」
「わかりました! クシナダ~・・・変っ身っ!」
アマテラス様がまた「あれ」だけ言うと、げげっ! クシナダさんの姿が櫛になったぞ!
「はい、ウズメちゃん。この櫛を貸してあげる。愚弟スサノヲがヤマタノオロチを退治する時に身に付けていたもので、生命力、防御力、魔力、呪力がアップするよ!」
「クシナダにそんな能力があったんですね! ありがとうございます!」
よし!
2人ともパワーアップ完了だ!
・俺⇒草薙の剣(霊的加護の付与、『タケルモード』発動可能)
・ウズメ⇒クシナダの櫛(生命力、防御力、魔力、呪力がアップ)
これでゼウスやオーディンのオッサンとも戦える!
……のかホントに?
タケルモードって神様と比べてどれくらい強いのさ?




