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第1話 神様のお宅拝見

「アマテラス様、いますかぁ~?」


俺とウズメはアマテラスの持つ草薙の剣を求めて高天原にやってきた。

《神々の遊戯》におけるチーム高天原の戦力をアップさせるためだ。


「あれぇ? 居間にはいないみたいね」

「ふーん、ここが神様のお宅か。古民家みたいだな」

「アマテラス様は狭い所がお好きだからね。豪華なお屋敷よりも落ち着くんだって。いつもは居間でTV見ながらお煎餅を食べてるんだけど…」


神様というくらいだからもっとデカい豪邸とか竜宮城みたいな所に住んでいるのを想像していたが。

いや、もちろん都内のマンションとかに比べれば広いよ? だけどここは田舎のばあちゃん家くらいの広さだぞ。


「こらっ! もっとしっかり探すドン! 決勝戦までに間に合わなかったら承知しないドン!」

「ご、ごめんなさいポセイドン様! アマテラス様はいずこにおわしか~!」


このいきなり出てきて威張っているのは海神ポセイドンだ。

俺たちが草薙の剣を持って戻ってくるのを見届ける監視役としてエンリル様が同行させたのだ。

ちなみに何故ポセイドンが監視役かと言うと…


「海神と監視員って似てるよね。プププ!」


…アヌとかいう、エンリル様よりもっと偉い神様のそんなしょーもない一言で決定したのだった。

ポセイドンといえばでっかくてムキムキで半裸で…まぁつまり他の神のオッサン達と同じような外見イメージだが、今は小さなフグみたいな姿をしている。

監視役は小さい方が便利だろうという事でエンリル様が変化(へんげ)させたのだが…。


「ったく、ポセイドンだからって語尾にドンとか安直なキャラ設定しやがって。どっかの太鼓ゲームのマスコットかっつーの」

「ん? 小僧、何か言ったかドン?」

「いえ別に! アマテラス様、どこっすか~?」


フグのような見た目は可愛いが、何かと口やかましい。

剣が見つからなければ次のアイデアが出るまで時間が稼げるかもと思っていたが、中途半端な探し方ではポセイドンは納得しないだろう。


「あれれ? アマノウズメ様。どうされました?」


部屋の奥から女の人が現れた。

また神様か?

つーかウズメが他の人から様付けされてんの初めて見たな。


「クシナダ! アマテラス様はどちらに?」

「あ、いつもの岩戸です。先週からずっと引きこもっておいでで…困りましたわ」

「まだ引きこもってるの!? まったく手間のかかる! タイチくん、行くわよ!」

「お、おう!」


俺はウズメに続いてアマテラス様が引きこもっているという岩戸へと向かった。

アマテラス宅から5分程歩くと…。


「着いた! ここだよ!」


目の前には大きな鳥居。

その先は岩壁があり、壁面に祠の扉のようなものが取り付けられていた。


「アマテラス様! アマノウズメです! お話がありますので出てきてください!」


…反応ないな…。

本当にここで合っているのか?

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