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世界における近親相姦

近親相姦のタブーは、人類に広く見られるようです。


しかし、文化によってその濃度はさまざまです。


中国・韓国などの儒教文化圏においては、「同姓娶らず」といって、「姓」を同じくする「一族」間での婚姻は許されません。

これは近親タブーの範囲がもっとも広がったケースと考えられるのではないでしょうか。


日本では現在、「いとこ」までは婚姻を許されています。

中国から見ると、禽獣に類する所業とみなされるのかもしれません。

しかし日本では、「いとこ同士は蜜の味」といわれるように、むしろ望ましいものと思われてきました。


中東のイスラム圏でも、似たような志向があるようです。

こちらは積極的に「いとこ婚」を推進するとのことです。

彼らは一族内部の結束を優先し、共同体外部との連携を後回しに考えるのかもしれません。

現在の中東問題も根底にはこのような事情があるような気がします。


東南アジアでは、性規範自体かなりルーズになるようで「アノミー婚」と称されるようです。

実態はよく知らないし、近代化の中での変容もあるでしょう。

ともあれ、日本は東南アジアと人種的、文化的に深い関係があるので、現在の「近親相姦」愛好のルーツに東南アジア的要素との関連を見ることが可能なのかもしれません。

HENTAIが日本人だけでないなら、素敵なことですね。


ついでに、世界史を振り返ってみます。


古代神話の中では、けっこう「近親相姦」はありふれています。

兄妹が結婚して、世界を生んだみたいな「創世神話」はいたるところにあります。

日本のイザナギ・イザナミも兄妹と書かれているわけではありませんが、名前の付け方がそれを暗示しています。


エジプトの神聖王家では、神聖な血を伝えるために血族間で結婚するのは当たり前でした。

この風習はあちこちで見られます。

日本でも、皇后になれるのは、皇室出身であったり、摂関家に限られていたりとか、多くの制約がかつてはあったようです。


ヨーロッパの貴族も、貴族同士比較的近い関係で婚姻を重ねました。

さすがに近すぎる関係はまずいでしょうが、ぎりぎりOKの範囲での濃厚な血の重ね合いが行われたようです。



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