第1話 王の目覚め
まず、この世界について説明しよう
ここは人と精霊と生物が共に住んでいる「リア・ガルフォン」
人口は20億人であり、9つの国がある
「リア・ガルフォン」の真ん中にある王国「ヴァルディア」
砂漠地帯にあり火の精を末っている「フレイランド」
湿地地帯にあり水の精を末っている「アイフード」
草原地帯にあり風の精を末っている「ミラド」
氷雪地帯にあり地の精を末っている「フロスト」
埋立地方の文化国「黎」
古代遺跡地帯にある「アンシルイス」
地図に記されてない謎の国「ジャポネ」
高山地帯の民族国「ヘルラ」
「リア・ガルフォン」に<能力>というモノがある
それを使える選ばれた人間は<能力者>と呼ばれる
<能力者>は20億人の中で200万人
能力者にも細かい分類がある
神が世界を治めていた、今現在世界を治めている神が使った、使っていると言われている能力を使う<能力者>
<神代能力>
能力者200万人の中で<神代能力者>は200人
そして、次世代を担う神が使ってると言われている圧倒的な強さを持つ能力を使う<能力者>
<次世代神能力>
<次世代神能力者>は世界の中で5人だけである
大幅この作品の世界を説明しただろう。次は物語の中心となる彼らについて説明をしよう
<八人の大罪人>
それは八人それぞれが犯した罪を<七つの大罪>に当て嵌められ、象徴となり作られた集団という
彼らは象徴となった大罪を記す文字を身体のどこかに刻んでおり、全員が<能力者>である
何故、<七つの大罪>なのに八人なのか、どんな人物なのか、そして何のためにつくられたのかは謎である
が、世の人は最悪で最大の悪事を犯すために<八人の大罪人>は一致団結したのではないか、と言われている
話はそこで終わりではない
実は<八人の大罪人>の上に立つ、言わば<八人の大罪人>の主のような存在がいるらしい
年齢、性別、所在、何もかも不明であり存在すらしてないと言われてる
ましてや、その人物を知っている一般人はいない位だ
ただし、これだけははっきりとしている
印がある
Kingを現す「K」の文字がどこかに刻まれている
世はそれを
<大罪の王>と呼んでいる
-第1章-
第1話 王の目覚め
リア・ガルフォン 中央王国「ヴァルディア」 中央都市「ブルジ」
ヴァルディアは緑が豊かで華やかな国だ
国民もおだやかな性格の者が多い
その中でもブルジは最も緑が多く、街も整っており穏やかである
そんな穏やかで快適な街に住む一人の青年
名は「風林 久高」
技術大国の雪国「フロスト」と外部の接触を完全に拒む「ジャポネ」とのハーフ
フロスト独特の茶色い髪色、袖が着物っぽい赤い上着に少しゆるめのベージュのズボン、上着の中には鉄のプレートを着ておりさらに中にオレンジの服を着ている
性格はビビりで気弱でヘタレ
戦闘を好まず、ただただ平和に暮らそうと思って生きている
買い物の帰り、ドンっと通りすがりの女性にぶつかってしまった
久高はバランスを崩してしまい、そのままこけてしまう
と、同時に久高が持っている茶色の紙袋からリンゴが1つ落ちた
「すみません!よそ見をしてしまい・・・大丈夫ですか?」
女性は久高を心配するが、久高は「大丈夫です」と優しく微笑み、リンゴを拾って立ち上がった
女性と別れた久高は「今日は雨が降る」という報道があったので、雲の流れを見ようと空を見上げた
-チカッ
一瞬だが、空に不自然な光があった
「気のせいだよ・・・僕は疲れてるだけだ」
久高は立ち止まって目を擦りもう1度空を見上げた
さっきの光は無かった
(ほら・・・やっぱり疲れてるだけだよ)
そう思い歩き出したその時・・・
-ビリビリッ ガッシャーン!!
何も無かったが、直接雷を受けたような、いや、それ以上の衝撃が久高を襲った
久高は衝撃と戸惑いでフラッと倒れて気絶した
目を覚ました久高はどこか知らない場所にいた
ベッドの上にいることは確か、でも自分の家では無いことも確かだ
理由を説明しよう
久高はジャポネで生まれて育った
その影響なのか、ベッドでは寝られない。寝具は布団である
不安になった久高は窓から外を眺めた
見慣れた街並み、雰囲気・・・どうやらブルジからは移動してないようだ
「誰か・・・誰かいませんか?」
久高は大きな声で言った
すると、久高の声が聞こえたのか足音が聞こえた
その足音はゆっくりとこちらに向かってくる
「目を覚ましたか。少年」
久高の前に青髪の女性が現れた
久高より年上に見えるその女性は右目が前髪で隠れており左側で髪を一つにまとめて、オレンジの紐で縛っている
一番特徴的なのは服だ
独特の文化がある埋立地方の「黎」の人が着る赤色の「チャイナドレス」を着ており、その中に白いズボンをはいている
「あの・・・貴女は・・・?」
不安がおさまらない久高はおずおずとしながら聞く
「いきなり倒れたから介抱した。私のお節介だ。・・・熱も無い、貧血でもない・・・何があったんだ?」
女性は久高にペットボトルの水を渡した
「僕にも・・・よくわかりません・・・いきなり途轍もない衝撃がきて・・・そしたら目の前が真っ暗になったんです・・・」
「ふむ・・・よくわからない出来事だな・・・まあ、何も無くて良かったが・・・」
「いえ・・・ありがとうございます・・・」
女性はフッと微笑んだ
「あの・・・ここは貴女の家なんですか?」
「それ以外何がある」
女性は久高の問いに即答した
確かに、他人の家で介抱しようと考える人はいない
宿や病院ならばもう少し人がいるのに久高は女性以外人を見ていない
ハッと久高は女性の腕の文字に気付いた
Jealousy 和訳すると<嫉妬>
「は・・・<八人の大罪人>!!」
女性の正体は、<八人の大罪人>の一人であった
久高は驚き、怯える
「大丈夫だ、私はお前をどうこうしようって訳ではない。だから安心しろ。少年」
久高は警戒心は解けてないが少し落ち着いた
その証拠にため息をついた
その後のことだった
-ズキンッ
「いたっ・・・痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
久高は左目を抑えてうずくまり叫ぶ
女性はあわてて久高にかけより心配する
「大丈夫か少年!?どんな感じか、言えるか?」
「目に・・・直接何か・・・刻まれて・・・るような・・・焼きついてるような・・・!!」
久高の目の痛みは5分も経たないうちに治まった
女性は久高の左目を見る
女性は久高の目を見て驚いた
「お前が・・・<大罪の王>!?」
久高の左目には「K」の文字があった
久高は戸惑う
「私たち<八人の大罪人>はとある組織の命令で邪神を倒している。が、<大罪の王>が目覚めると同時に邪神も強化していくらしい・・・私たちは対抗できるように王が目覚め次第、全員まとまれと言われている」
――では、ここらで邪神について説明しよう
邪神は突如生まれた名前の通り邪なる神
邪神王「エクリプート」の目覚めからエクリプートは邪神を生み出していってはこの世界に送っている
邪神は世界を壊そうとしている
人が、生物が住む地を荒らし、人を、生物を殺める
だが・・・邪神は強かった
国の兵では抗えず、9割以上が命を落としてしまった
それを知った組織は圧倒的強さを誇る<八人の大罪人>に邪神討伐を任せた
――説明終了
「私はお前の実力を知らない・・・が、来てくれると有難いんだ
・・・私たちと・・・共に戦ってはくれないか・・・?少年・・・」
久高は考える
共に行ったら平和な暮らしは出来ない
正直言うと戦いは怖い
忍術を教えられても、実戦はあまりなかった
けど・・・世界の為・・・自分の判断が、世界を変えてしまうかもしれない
初めて、必要とされた
「共に闘ってはくれないか」
戦っていいといってくれてるようなものだ
「行きます・・・ここで断ったら・・・僕は一生弱くて逃げてるだけになる・・・
自分を変えたい!一生弱い自分なんて嫌だ!」
久高は前から弱い自分を変えようと思っていた
自分を変えるチャンスだ、と思った久高は覚悟を決めた
「!!・・・まさかそんな言葉は出るとは予想外だ
・・・少年、お前の覚悟、ちゃんと受け取ったぞ」
女性は口をにっこりとさせ、笑った
「さて、残り7人を探すぞ。・・・そう言えばまだお互い名前を聞いてなかったな
私は秋 青明だ。知ってると思うが<嫉妬>の象徴だ」
「僕は風林 久高です。足手まといかもしれませんが・・・宜しくお願いします」
お互い、名乗り終えたところで仲間を探しに外に出た
「といってもどこに行くんですか?」
「<大罪の王>が目覚め、いつでもまとまれるように全員ブルジ滞在命令が出されてるからブルジにいることは確かだ
・・・<傲慢>の象徴はもう分かってる。ついてこい。久高」
「はい!」
青明は歩き出した。それについていくように久高も歩き出した
第1話 END
第2話へ続く
初めましての人は初めまして!
窓辺のマーガレットILLといいます!
だいぶ前に書いた恋愛小説?(今はもう削除しましたが)
あれ・・・従姉妹が書いたんですよね・・・
何も知らずに前のブログに貼っちゃったよ・・・
ほのぼの日常かと思ってた・・・
pixivから転載、修正しました!
ド素人なんで下手ですよね~
でも気に入ってくれたらうれしいです!
キャラ設定(青明まで)はpixivに載せてあるんで!!
よろしくです!!
ではここらで!!