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異世界突入っ!!!!

そして今、俺こと高水樹時雨。

いや、この世界だと発音とか色々めんどくさいだろうし取りあえずはシグレでいいか。


そして今俺はどこにいるかと言うと。


絶賛高ーい高ーい空を高速で落下中です。


「いやいや、死ぬ死ぬ!あの女神様なにやってんだっ!

誰がお空から命綱なしバンジー仕込んでくれなんて頼んだ!!

召喚バンジーって!あら新しいっ!

じゃねえええええええ!!!」


そして地面ギリギリまで俺をこんなところに召喚した神様を侮辱しながら呪詛を呟いていると体が地面に叩きつけられる瞬間にフワリと持ち上がりゆっくりと地面に降りることができた。はあ、なんだ。女神様も考えててくれたんだね。まあ、わかってたけど。取り敢えず荒い息を整えて最初にこっちの世界に来てからしようと思っていたことをすることにする。


「じゃあ、ステータスでもみますかね。」


ステータスはこっちの世界にくるまえに女神様に聞いたのだがオープンと言うと開くらしい。心の中で呟いても開くそうだ。他にも色々教えてもらったけどそれはまだいいかな。なので俺はちびってないかズボンを確認したあとに小鹿のように足を震わせながら言った。


「開<オープン>」


シグレ Lv1


ATK12

DEF15


MP23


skill

-成長限界突破-

成長の限界がなくなる。

Lvの限界がなくなる。


-身体成長率UP「(MAX)」-

見えないステータス、速さなどが

成長する。(超)


-修得効率UP「(MAX)」-


技を覚えやすくなる。(超)



うわぁ……すっごく大雑把だな……まあ、攻撃力と防御力に関しては普通だからいいとしてだな。(超)ってなんだよ。いや、すごいことはわかるんだけども…まずこの世界の基準がわからんからなぁ…まあ、取り敢えず、それは後々知っていくってことでいこう。


「ん?」


そういえば俺ってどんなところに落ちたんだろうか?これからの行動の為にも観察してみることにする。緑が一杯な広大な草原であり、所々に深い緑の大木が生えている。その草原は、まるで絵の具の黄色で丁寧に描いたような美しい光を放つ太陽が草木を照らす。そこには川が流れていて静かに水が心地よくさせる音色を放っていた。そんなところに風が吹いていないはずもなく、太陽の匂いと暖かさをゆっくりと運んできている。観察が終わったところでそんな元いた場所にはなかったような環境に俺は耳を澄ましこれからどうしていくか考えるため、近くに生えていた大木に腰を掛けた。


「はぁ、どうするかなぁ…」


今みた限りここら辺に町はない。だけど道はあったから人は来てるみたいだな。どっかのテンプレ小説だと普通は街に召喚されるんだがそうはいってないのが現実だしな。女神様も言ってたし。取り敢えず道をたどりながら歩いていってもし人に出会ったら道を聞く。それでいこう。


<••••••••••••••••>


「着かねえじゃねえか!!!!」


ここまで歩いてきて1時間もたっているのに誰にも会わない。町なんてもっての他だ。この世界は元の世界の人口。まあ、70億位なんだけどそれくらいいるってあの神様いってたんだけどなぁ。そんだけいて会わないんだからもう運の問題なんだろうな。このまま餓死するんじゃないかと不安にかられながら歩いていると少し前の方からこちらに三人くらいの人があるいてきているのが見えた。


「人!」


ついつい叫んでしまったのも仕方がないだろう。だって一時間も全く変わらない景色をみながら歩いていたのだから人が恋しくなるのは仕方ないはずだろう。hshs...。おっと、興奮してしまったようだ。さあ、どんな人だろう?美人な女性だろうか?格好いい男性だろうか?まあそんなことはどうでもいい。人に会える。それが今の俺にとってどれだけ素晴らしいものだったか日本で言うなれば樹海から脱出したものしかわからないだろう。


「フッフフーン♪フフーン♪」


俺は言葉にできない程の期待を胸にスキップで向かっていくのであった。


<•••••••••••••>


そして俺は今、目の前の光景にあんぐりとしている。


あのファンタジーの定番のモンスターらしきものの10くらいの群れがさっきみた人たちと戦闘していたのだ。緑色の三頭身の体を持ち、武器をもって人間に襲いかかる。おまけによくある小説だと人間の女性を孕ませる為の道具に使う魔物。そう。ゴブリンである。ここで普通の小説の主人公だった場合襲われている人達を見捨てられず助けるなり援護なりするのがテンプレというやつだろう。実力は無いけど助ける。それがテンプレだ。実際、おれも助けようとした。だが、


「はあぁっ!!!!」


「ガァッ!?」


「いくぞっ!!!地獄の炎よっ!!!ヘルフレイム!!!」


「ゲブァ!!!」


「死ね!!」


「グバババ!?!?」


こんな現状を見ていたら助けにも行けないのは当たり前である。なんたってゴブリン虐殺ショーが始まっているし。男性は素早い剣筋で細いゴブリンの首を刈り取り、片方の女性は地獄を具現化させたのならこうなるのではないかという程の炎でゴブリンを灰にし、もう片方の小柄な女性は回しげりで頭を飛ばした。


「よし!粗方潰したか?おーい!ケイ!クルス!そっちは片付いたか!!!」


「はいはーい!こっちは片付いたよ!」


「……ん。片付いた…」


「よーし!じゃあ、さっさと帰ろうぜ!!!」


そういい家路につこうとしていたので呆然としていた俺は慌てて大急ぎで

つれていってもらえるようにお願いする。


「あっ、あのまってもらえますか!!俺も連れてってください!!!」


するとリーダーなのであろう男性の剣士が剣を収めて


「うん?こんなところに何で少年がいるのだろうか…。」


そういいながらこちらをじーっと見ている。これは不味いか?そう思いながら冷や汗をかいていると剣士の男性はにっこりと笑い、


「なるほど!いいよいいよ!ついてきなよ!」


笑いながらいった。よし。このまま街までついていったら冒険者ギルドにいって…ってギルドあるんだっけか?彼らは強いけど勇者ってことはなるべく知られないほうがよさそうだし向こうについたらお礼をいってこの人達とは別れよう。そこからなら自分でも生活できるからな。そんな風にこれからの計画を考えていると剣士の男性は何事もなかったように


「だって君勇者でしょ?こんな時期に召喚なんて大変だね。」


…は?

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