死んでからのアッパーカット
この世界。
俺が来たこの世界。
何もかもが
前いた世界とは違った。
戻りたい!
みんなに別れを言わせてくれ!
お願いだからっ…
みんなを悲しませたくないんだ…
••••
「また、あの頃の夢か…」
緑が深くとても広い草原の真ん中でそう静かに言う。
「皆は元気にやっているだろうか…」
あの時の事を家族や友達は気にしていないだろうか。
「また寝るか…」
そして俺はそよ風に吹かれながらまた眠りについた。
•••
遠くから救急車が走ってくる音が聞こえる。
近くで両親が大きな声で泣きながら俺の事をだきしめて助けてと叫んでいる。
そして近くにきた白衣の男性。
きっと医者だろう。
そしてその男性は俺を見るととても悲しそうな顔をし
俺から視線を外し両親のほうに振り向いて首をふっていた。
両親がそれを見たとき母親が泣き崩れて父親は涙腺に涙を溜めて
血が出るまでコンクリートの道路を殴っていた。
やだっ!
嫌だっ!!
まだっ!!まだ死にたくない!!!
どんどん聞こえる音が小さくなっていく。
そして視界がまるで霧が深くなっていくように見えなくなっていった。
……
…俺は運命に抗えなかった。まったくしょうもない人生だった…
俺。無差別殺人の現場に遭遇し死亡
•…•…•…•…•
「おーい!!」
「おおーーーーいったら!」
とりあえず叫んどいた。
今ので確認出来たがここには誰もいない。
俺は知らない場所で目覚めていた。
最初は何事かと思ったけどちゃんと服は着てたし
解剖室で目覚めると言う完全になえるシチュエーションにはならなかったみたいだ。
よかったホントに。
とりあえず現状確認といこうじゃないか。
(よーし。やるか!)
•…•…•…•
「マジですか…」
俺はとても現実ではあり得ない場所にいる。
見た目はただの真っ白の部屋だ。
大きさは学校の教室くらいだな。
まあ、まず真っ白の部屋も珍しいんだけどね。
それは置いておくがまずこの部屋には扉がない。
勿論窓もだ。
このお陰で俺は外に脱出することができない。
そしてこれが一番俺が驚いている理由。
そして俺がこの部屋を出たい理由。
床がポヨポヨするんだよこの部屋…
•…•…•…•
「おーい!」
この部屋は不味い。
これはゲームに出てくるスライムと同じ踏み心地なじゃないのか!?
まあ、まずスライムを踏んだことないんだけど。
とりあえず…
「マジホントに誰か来て!!!」
……さい
何か聞こえた。
とても透き通った女性の声が聞こえた気ががしたけど気のせいだな。
まずこの部屋に誰も居ないし。
これは本当になえる。
その前に。
その前に!
「誰かヘルプミーぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「うるさいと言っとるじゃろうが!!!」
「ぐはあ!!」
そして俺はきれいに金髪の美少女にアッパーカットを
決められました。
アッパーカットの威力は…痛いです。
※所々を修正しました。