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第七話 学校

やっと学校ですね。一応中学2年ですがちょっと

大人っぽい所あるかも。全体的に。

俺は今、訓練場を出て、自転車で学校に向かっている。

勿論、紫もいるよ?

本当は俺は自転車を手で押して、紫と歩いて学校に行こうとしたよ?

けどね、ちょっと訓練(という名の新人イジメ俺対象ver)が長引いて学校に遅れる……。

おい! どっかの君、早起きしたのにそれじゃ本末転倒だろ。

とか思ってんじゃねえ!

紫は自転車の後ろに座らせて急ぐ!


「アイ! もうちょっと早く!」


「まてよ! これ以上無理だって!」


因みに言うと、後15分ぐらいでHRが始まるらしい。

紫の話だと、ここから天道中学とか言う所まで17分ぐらいらしい。

やばいな……と俺が思っていると、紫が


「もう少し早くできないんだったら、トラウマ見せるよ?」


と右手を見せる。

紫の能力の効果マインドイーターを思い出して背中が寒くなった。


「すすすすみませーーん!!!」


「分かればよろしい」


俺は恐怖に耐え、必死になって自転車を漕ぎまくった。

自転車が今までの1.5倍ぐらいの速さになる中で俺は思った。


(ああ、火事場の馬鹿力って本当にあるんだ……)と。


一生懸命漕いでいると学校が見えた。

校門らしき入り口の横には天道中学校と書いてあり

中は凄い広い。急いでる俺にもわかる。

視界の端に自転車置き場が見える。俺は勢いを殺さずに自転車から紫と一緒に飛び降りた。

自転車はそのまま駐輪場へ突っ込み、砂煙をあげる。


(すまん! 我が自転車とも。命運を……)


と謝り、紫と一緒に校舎に向かった。

校舎は全部で2棟あり、あと1つは寮らしい。紫によれば職員室と2学年のクラスは一緒らしい。

玄関で職員室の方向を教えてもらい、紫は自分のクラスで向かった。

因みに時間はHR2分前。紫はどうにか間に合いそうだ。

俺は職員室に向かった。



職員室、俺は中に入ると転校生ですけど、と言った。

すると、先生の内の1人が、職員室の隣にある校長室に一緒に行ってくれた。

もしかしたらこの人が担任なのかと予想した。

女の先生だ。結構な美人で、髪は金髪の長髪だが、顔は日本人に近いので

どうやらハーフのようだ。


校長室、隣にいる先生が校長室のドアを開く。

その先には机があり、そこには……………………

誰もいなかった。

隣の先生から


「はあ……またですか」


と聞こえてきた。

先生は校長のものらしき机に近づくなりそこにある手紙をとり、

内容に目を通し、またため息をついてこちらに渡してきた。

俺はその内容を読む。


(えーと、なになに……"如月 明日香先生へ"か。あの先生の名前だな。

"今日転入してくる生徒は部隊からの推薦なのでSクラスにしといてください。

あなたは担任だから大丈夫でしょう。私はちょっとパチンコに行くので昼まで帰りません。

では、後のことはよろしくお願いします。因みに生徒の名前は御神 哀です。

校長より"……なんだよ! これ!

文の丁寧さと内容の横暴さがかみ合ってねえ! 俺の名前はついで?

…………つうか、『HEAVEN』にパチンコあるのかよ……何のために。


すると如月先生が話しかけてきた。


「あの……御神君、それではクラスに向かいましょう。

もう分かったかも知れないけど、私が2-Sクラスの担任の如月です。

くれぐれも問題は起こさないでね?」


先に釘を刺されてしまった。そんなに信用ないかな……。


俺達は階段を昇る。クラスは2階らしい。

クラスの前に着く。

先生はここで待っていて、と言い、クラスに入る。

すると中から声が聞こえる。


「えーーー、皆、今日は転校生が来ます」


その瞬間、クラス内は騒ぎ始めた。


「うおーーーー!!! きたきたきたぁ!」

「どんなかなー? 先生、男ですか? 女ですか?」


「うーーん……それは見てのお楽しみで!

じゃあ入ってきてーー」


……なんか事前にあんな騒がれるとやりにくいな。

よ思いつつも教室に入る。

そのまま教壇の上に立つと一瞬、クラスが静まり返った。


(なんだ? 俺なんかしたか?)


次の瞬間、生徒が一気に騒ぎ始めた。


女子からは嬌声が大量に重なって聞こえる。

男子からは、一瞬の殺気と、「やべえ! 俺なんか変な趣味びーえるに目覚めそう……」

という声が……ちょっとまて、なんだそれは!


「じゃあ、自己紹介してね」


自己紹介なんて慣れないけど、最初が肝心だ。

これに失敗したらこの前の学校と同じだな……と思う。


「えーと、御神 哀です。

みんなこれからよろしく……」


といい、ちょっと微笑んでみる。

すると大多数の女子が机に突っ伏し、なにかを呟いている。

そうでない女子も頬をすこし赤らめている。

男子は……俺の顔が女に似ているからだろうか……

なんかこっちを見る奴がいる。やめろ! 俺はソッチじゃない!

俺は視線をさまよわせていると、一番後ろの窓際の席に紫がいるのが見えた。

紫はこっちを見て笑ってる。

チクショウ、面白がりやがって…………。


「じゃあ、御神君は紫さんの隣、空いてるから座って」


よりにもよって紫の隣かよ……。

まあ知らない奴の隣よりはいいだろ。


俺は紫の隣の席に座る。


「アイ、あなた以外と人気上々じゃない。良かったわね」


「どこがだよ。俺は目立ちたくないんだよ」


と言い合っていると、如月先生がHRの終わりを告げる。

そうして、クラスが騒がしくなってくる。

そして俺の机に人が押し寄せて、

……なんの為にって? そりゃあ質問攻めだよ。

色々な質問をされて俺はあまり答えられないで困っている。

そうしていると大声がきこえた。

女子だ。


「みんな! 1限目は能力測定よ! 早く訓練場行かなきゃ!」


と言う。

そしたら、俺を囲む輪は次第に薄れていった。

声のもとらしき女子が近づいてくる。


「ごめんねーー。みんな転校生なんて始めてなのよ」


黒のベリーショートの髪型の、姉御!と呼びたくなるような人がいた。


「いや、たすかった。ありがとう」


「いやいや、別になんでもないことよ。気に…「おい! 早く行こうぜ!」……おいバカ! 

人の話に割り込むな!」


するとキックを男子に振る。

男子はそれを難なく避ける。


「よう! 転校生……御神だっけか。よろしく。

俺は荒祇 聊爾アラキリョウジだ。で、こいつが不知火 奏華シラヌイソウカ

俺たちは紫の友達だ。」


女子の方はこいつって言うな!と怒っている。

なんというか……こういうの久しぶりだな。

と思っていると、彼らの後ろから女子がきた。


「あの……」


「あっ……君は…………」


すると不知火が


「なになに? 琴雪と御神知り合いなの?」


といってくる。


「私は涼風 琴雪スズカゼコユキです。先日は暴漢に襲われた所を

助けて頂いてありがとうございます」




「へーーー。御神! あんたもやるじゃない!」


何がだろうと思う。

涼風は顔を赤くするし……。

すると紫が言った。


「皆、訓練所行きましょう」


と言う。

とりあえず俺達は訓練所に向かうことにした。

……ちょっと急ごう。





一気に主要キャラでてきましたね。

次の話で主人公の手加減された能力で

いろいろ凄くなります。

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