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第三十八話 死

どこかの打ち切りアニメのように、

作者でもムカツク程の終わり方です。

 「嘘……」


「ハイト……お前が……ツヴァイ?」


「そうですよ。何回も言わせないで下さい。

私は『HC-R2』です。『HUMAN』の人造人間ホムンクルスです」


ハイト、いや、ツヴァイはいつもの飄々とした感じで受け答える。


「……総隊長の無骸は厄介な能力でしたが、さすがに不意打ちではどうしようも無かったようですね。

あいつはもう死にましたよ」


「ツヴァイ! テメエっ! ゆるさねえ!」


聊爾が飛び掛るが、その攻撃がツヴァイに当たる前に、聊爾が地面に落とされる。


「がっ!?」


そこには、聊爾の頭を地面に押さえつけたドライがいた。

よく見るといつの間にか周りがホムンクルスに囲まれている。


「……やるしかないか。聊爾! 境界を使え!」


「ああ!」


聊爾は裂け目から自分だけこちらに移動した。


ドライは体勢を元に戻す。


「皆! 絶対今此処で倒すぞ!」


「ああ!」


「うん!」


「アイの為なら!」


「任せな!」


その時、一陣の風が吹いた。

その元には、ツヴァイが静かに立って、こちらを向いている。


「まったく、人の実力さえ理解できないのですか。哀れですね」


その瞬間、血が舞った。


「あぐぅっ!」


人の倒れる音。

後ろを振り向くと、バラバラになった岩石の盾の中で、

不知火は服が切れ、体中血まみれになって倒れていた。


「不知火! ツヴァイ、何しやがった!」


聊爾が不知火を抱きかかえ叫ぶ。


「五月蝿い羽虫が騒ぐなよ」


フィーアが凶悪な笑いを浮かべ、聊爾がそれに激昂した。


「んだと! これでも、食らえ!」


フィーアの周りに境界の分かれ目が無数に開いていく。

しかしフィーアはそれを見て、どんどん笑いを深くする。

本能が悟った。攻撃してはいけない。

相手は圧倒的な『ナニカ』を持っている。

俺は咄嗟に聊爾を止めようとした。


「聊爾! 止めっ……」


「死ねぇええええ!」


聊爾が小さい境界で囲んだ場所がどんどん陽炎の様に揺らいでいく。

そして、次の瞬間、巨大な閃光と衝撃波が、轟音と共に俺達を襲った。


その衝撃波にやっとの事で耐え、その場を動かない俺達。

ホムンクルスはそれを、微風程度にしか思っていない様にしていた。


「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハハハハハハハハハ! やったぞ!」


聊爾が我を忘れて叫ぶ。

しかし俺には見えていた。煙の中で佇む影を。


「チッ、まったくさぁ、この服お気に入りなんだけどさ、どうしてくれんだよ!」


そこには、服が一部だけ破れた、無傷のフィーアが立っていた。


「まったくさ、羽虫は黙ってなって」


そう言いながら、フィーアは、驚愕でいる聊爾に一歩で近づき、手を触れる。


「ッ! 聊爾! 離れ「もう遅いよ」!!」


その瞬間、こちらにも聞こえる音で、濁った音が聞こえた。

その音は、まるでマンガでしか聞かないような……

そう、骨が折れる時のものだった……。


「ぐっあ、あ、ああああああ! あああああ! 何だよこれ! テメエ何「黙れっつってんだよ」

ぎゃああ! うぐ! あああ! ちくしょお! があああ!」


次々に聊爾の体から聞こえるボキボキという生々しい音。

そしてフィーアが聊爾から手を離した時にはもう、聊爾の体は至る所が内出血で青黒く変色し、

腹からは白い、『肋骨』が突き出ていた。

そして聊爾は、ピクリとも動かず、目を開けたまま意識を失っていた。


「まったくよ。フィーア。てめえいつも殺し方エグくて、飯が不味くなんだよ。

この悪趣味女! 性悪女!」


「うるさいアインス! まったく!」


「……………さねえ」


「あ? なんだよ御神ぃ」


「ゆるさねえって言ってんだよ!」


能力集中。目標アインス。

対象風。


「いくぞ!」


その瞬間、俺の左手から吹く風。

台風竜巻より強い風がアインスを襲う。


しかし、アインスはその場に留まって言う。


「へっ! やっぱお前が一番手応えあるなぁ!」


「ほざけ!」


こいつらの意表をつくには丁度いい。


俺はアインスに気付かれないように右手の機械を操作する。

そして、一つのボタンを押す。


その瞬間、俺の右肩の付け根から、高出力の炎が出て、それを推進力とし、

俺の体がアインスに近づいていく。

その速度は俺が風で飛ぶより何倍も速かった。


「行くぞ! これでも食らえ!」


俺はそのまま、一瞬でアインスの懐に詰め寄り、鳩尾に機械の拳を思い切りぶつけた。

その瞬間、背中の炎は止まる。


「グハっ! てめえ…………」


「お前が、黙れよ」


能力が使える左手で、アインスの頭を掴む。


次の瞬間アインスの頭蓋骨はバラバラに砕けちり、桃色の脳が姿を表した。

俺は脳を銃で撃ち砕き、文字通り脳死したアインスをそのまま地面に叩きつけ、後ろを振り向く。


「ダメっ! アイ! 後ろ!」


その時、紫がこちらに叫んだ。

調子に乗っていた? そんな事ないはずなのにな。





その瞬間は、時がゆっくり感じられた。


「じゃあね」


声が聞こえる。

これは、ホムンクルス?

誰かは知らない。ツヴァイかもしれないしドライかも。

いや、フィーアかもしれないし、フュンフやゼクス、ズィーベンかもしれない。


でも分からなかった。

再生を施す時間さえ与えてくれなかった。

やはり、あの時感じた『恐怖』から逃げれば良かったのか?

あの絶対的な力から?


声が聞こえる。

ホムンクルスは、目的が済んだとか言ってる。

紫と琴雪は、こちらに走ってきながら何か言ってる。けど聞こえない。


多分、紫と琴雪は無事に済むだろう。


でも俺は。


はは、走馬灯とかって、見えないもんだな、本当に死ぬときって。


そして俺は、黒い炎に包まれ、意識を落とした。

















ホムンクルス襲撃事件という名の虐殺は、

死者314人。

重傷者168人。

『HEAVEN』防御システム、最普及不可能。

日本本部の『UnInstall』のビルの半壊。

総隊長無骸零の死体は、瓦礫を掘っても掘っても見つからないらしい。

これほどまでの害を出し、


そして………………………………………………………………









そして御神哀の、この世界での生存が抹消され、終わった。



まだつづく!

続きがあるはずだ!

これはバッドエンドではない!

新たな物語の始まりだ!


この、|真駄作(死んだ策)を読んでくれた人。

まだ続く気がします! それを待っていてください!

まだプロット作り中のような帰がするけどそうでもない?


本当に終わり方がアレだったけど、感想に誹謗中傷書かないでください。

私はそういう罵詈雑言に弱い体質で、友達に冗談でも悪口言われると

テンションがガタ落ちして首吊りたくなってくるんです。


では、今まで見てくれ続けた皆様。

どうもありがとうございました。続編をお待ちください。





裏設定・ハイトの能力名『空刃切断フラッターエッジ


ここでアンケート!


続編に参考にさせていただきます。

こんな感じがいいな! というものを選んで、感想などのとこに書いちゃって下さい! ちゃんとした感想も書いてくれるとなお嬉しいです。


一、ジャンルかわってファンタジーな異世界トリップする。


ニ、超能力あり異世界にトリップする。


三、月日が経った元の世界で、実は死んでなかった宣言。


四、キャラは同じだけど、皆御神を知らない並行世界トリップ。


その他、何かあったら書いてください。アイデアじゃなくていいですよ。



※・すみません。上の質問はとっくに打ち切ってたのですが、

間違えてまだ感想で書いてくれた人が居て気付きました。

間違って感想に投票してくれた方、すみませんでした。

どうかこれからも、『まてりあるしり~ず』をお楽しみください。

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