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第三十七話 絶望の正体

なんかどんどんgdgdになっていく本文。

 「ではこれより、状況を説明する」


総隊長さんの緊張した大声で、部隊が緊張の空気に包まれる。


「今から約20分前、『HEAVEN』外部接続口にある、防御システムが破られた。

物理的な攻撃にも、コンピューターウイルスを使ったサイバーテロにも

対応できる、世界でトップのスーパーコンピューター兼人工知能だ。

アメリカが攻めてきても、少なくとも十年は持ちこたえる程のものだ。

それが、たった5分で破られた」


周りがザワザワと声を立てる。


「嘘だろ……」「たった5分!?」「そんなバカな事が!」


などと言っている。


「監視カメラに辛うじて映っている事から見ると、敵はたった6人。

だが、これは全て、『HUMAN』所属の能力者と思われる。

その能力者は、現在このビルに向かって来ている。

目的は分からないが、戦う事は免れないだろう。

そこで、指示をする!


突撃隊隊長代理、飛騨燃故!

今から敵と接触し、目的を探る、敵の能力の判別を任務とする!


支援隊隊長代理、佐屋明!

突撃隊の支援、及び万が一、敵から攻撃を受けた場合の対処を任務とする!


処理隊は、万が一戦闘を始めた場合のみ、敵を殲滅する任務とする!


そして、Sクラス能力者で固められた、今回出来た総隊長直属特別部隊は

後、私が指示をする。


以上だ! 行動に移れっ!」


『了解!』


殆どの部隊員の掛け声が響いた後、どんどん人が少なくなり、遂には俺達のみとなった。


「なあ、紫が部隊長だったのに、明に任せてよかったのか?」


「大丈夫よ。あの子は部下には信用されてるし、実力もあるから」


「そうか」


すると総隊長が近づいてきた。


「では、君達にも特別任務を遂行してもらいます」


総隊長が任務内容を伝えようとしたその時。


真っ赤な砲撃が、会合場所の建物の半分・・をそのまま削った。

比喩ではない。

なにかが分からない物質で構成された粒子の砲撃は、

会合場所の建物の半分をそのまま消し飛ばしたのだ。

しかし、まだ辛うじてバランスがある建物。


俺達は起こった事に驚き、そして本能的に恐怖した。

その時、その場所を去っていれば良かったのだが、見えたのだ。

建物の外の地獄が。


建物が半分削られた事により、外が丸見えの展望台になった。

そこに広がっていた景色は、地獄絵図だった。

部隊が丁度出た時には、既に遅かった。

さっきの砲撃もそうだが、それが無くとも、部隊の殆どが壊滅状態だった。

まだ肉眼で微かに能力を使って抵抗する者も見えたが、すぐにその閃光は止む。


誰が生きているか分からない状況で、死体かどうか分からないモノを踏みつけながら歩いてくる6人。

その服は、普通の人が着るような、まるでここに遊びに来ているとでも言いたいようなものだった。


高校生ぐらいの少年が一人、小学生ぐらいの少年が一人、高校生ぐらいの少女が二人に、女性が二人。

肉眼で微かに見えた。

その中にも、知っている顔がいた。


「あれは! アインス!? それにドライも!」


そう、前に倒したはずのアインスや、瓦礫で行方不明になっていたドライがいた。

ということは、残りの4人もやはり


「ホムンクルスですか……」


「総隊長さん。どうすれば! ホムンクルスが6人なんて!」


「落ち着きなさい。既に民間人は地下シェルターに収容ずみですし、

やはりやつらの狙いは我々と、『UnInstall』の壊滅、ですか」


総隊長さんはフゥ、と溜め息をついて、言う。


「……あなた達では6人のホムンクルスを同時に一対一で相手するのは難しい。

私が行きます」


「! そんな! いくら総隊長さんが強くても、相手があの6人では!

何か良い手があるはずです!」


「いえこれ以上待つ時間はありませんし、そんな手は思いつかないでしょう。

だから、これは私が行くしかないんですよ。

私の能力は制限が激しいですが、上手くすれば相手を丸ごと消すことができる。

これしか手は無いんです。

もし私が負けたとしても、決して諦めてはいけませんよ。

だから、少なくとも1人は消します」


「……………………」


総隊長さんがビルの断面の所に歩いていく。


俺達はそれを黙ってみている事しかできなかった。

今はただ、総隊長さんを信じる事しか……。


「無骸零、その必要はありませんよ」


沈黙に響く一言。

そしてその言葉と共に、総隊長は切り刻まれた・・・・・・


何が起こったかを理解する前に、総隊長はビルの断面から落ちた。


「そ……そんな! 総隊長さん!?」


俺は後ろを振り向く。そこに居る声の主に聞く。


「なぜだ! なぜそんな事をした!」


「何故って、分かるでしょう?

疑問に思わなかったんですか? 番号。0~7まである中で、2だけ無い。

そして、意味も無く隠す能力。

更に、何の攻撃も無く突破された防御システム」


「まさか、お前が情報を……」


「フフ、そうですよ。私はツヴァイ。正式名称『HC-R2』」


俺の向いた先にいる奴を睨んだ。

そう。自分のことをツヴァイと名乗った、


ハイト・クラウドだったものを。


遂に出ました!

ツヴァイ! 

二番です! 分かってる人も居たと思いますがハイトです。

何か変な点があったら教えてください。

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