表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/44

第三十六話 決戦直前

遂にきました。

いきなりの展開で、駄文丸出しですが、どうか最後まで見てください。

 その後、機能について調べた所、最初に押したボタンはただ運が

悪かっただけだった。


ということにはならなかった。


機能は、火炎放射機に、その他、幾つか実害がある機能はいくつかあった。


まずは、機関銃。


手のひらから機関銃がせり出し、そこから毎秒五発というもの凄い量の

鉄の塊を吐き出す殺戮兵器。


そしてまだある。


超小型弾道ミサイルを、緊急時の一発キリである。


因みに、火炎放射を見てすぐにマニュアルを見たところ書いてあったのだ。

さすがに弾道ミサイルなどを試射する分けにはいかない。


あと一つ。これがやばかった。まじで。


例えるなら有名な『スク○イド』の主人公の決め技である、

『抹殺のラスト○リット』にそっくりなのだ。


多分あの人狙って作ったと思う。


右肩の付け根ギリギリから噴射される超高密度の炎を推進力とし、

それを上手く操り、右腕で攻撃する、というものだった。


それを試してみたところ、琴雪の氷の壁三層と、

不知火の土の壁三層を軽く破った。

琴雪と不知火は「能力以外で負けちゃった」と、落ち込んでる。


まあ、それ以外は別に特別なものは無かった。


強いて言えば、拳銃とか拳銃とか即席地雷とか手榴弾とかだ。


「これって、質量兵器のオンパレードだろ……」


「ま、まあまあ、良いじゃない。

これで能力以外にも凄いとこできて」


紫が慰めてくれる。

聊爾とハイトは兵器に興味津々だし、琴雪と不知火は落ち込んでる。

紫に慰められながら溜め息ついてる俺も合わせると、

この訓練場、とてつもないカオスになってる。


「でもな、紫。右腕じゃもう能力使えないんだ」


「え? どういう事なの、アイ?」


「つまり、俺の能力は触れている物質を自由自在に操る事だ。

だが俺の右肩の断面と触れているのは機械だ。

しかも、別々の物質同士では能力を渡らせる事ができない。

だから、もう右腕全体では能力は使えないんだよ。

それを武器で補うから、丁度良いと思うんだけど…………」


「……そっか…………」


やっぱり、片手を失うのは辛い。

精神的にも、肉体的にも、そして、任務にも差し支えが出てしまうかもしれない。

なにせ両手で操るものを片手だけで操らなくてはならないのだから。




そんな感傷に浸ってると、いきなり訓練場に赤いランプが出た。

それと一緒に鳴り響くブザーと、機械の声。



『警告、『HEAVEN』防御システムダウン。進入者通過確認。人数不明。

部隊員は、直ちに会合場所に集まり、総隊長の指示を仰げ』


「「「「「「ッ!!!!!!」」」」」」


息を呑んだ。

最先端科学の粋を集めた『HEAVEN』防御システムがダウンし、あろう事か

進入者を許してしまった。しかし、それ以上に大変な事がある。皆も感づいているようだ。

聊爾が呟く。


「外からの進入者……ってことは、多分」


「ああ、『HUMAN』に違いない」


そう、ここは『HEAVEN』。外の科学力では決してここの防御システムを破る事などできない。

ならば答えは一つ。外に居て、尚且つ『HEAVEN』と同等かそれ以上の科学力を持った組織。

それは、『HUMAN』しかない。


俺達は、用意した制服に着替え、会合場所に集まる。

会合場所は、部隊の膨大な人数を楽に入れることができる大きい集会所だ。

俺達はそこに行き、先に来ていた明や飛騨さんの居るところまで、人ごみを縫っていく。


「飛騨さん! 俺達はどこの隊になるんですか?」


「ああ! お前らは特別に編成された部隊だ。総隊長がこれから指示をするから、

お前らもそれを聞いとけ!」


「分かりました!」


俺達は一番端に寄る。それと同時に部隊の整列する音が聞こえる。

正面に総隊長さんが立つ。


「ではこれより、状況説明と、その緊急対応策を話す!

聞き逃すな!」


いつにもまして緊張している総隊長さん。

一体何が……。




『HUMAN』襲撃部隊SIDE



 「たっくよぉ! あの防御システムうざかったなぁ!」


複数の男女が、一つのビルを目指してゆっくり歩く。ゆっくり、だが確実に。

その中の一人の男がそう愚痴る。

その外見は、以前御神が倒したものと同じ、『一条裕』のものだった。


「うるさいよ! アインスコピー! あんたは少し黙ってろっつの!」


「んだとフィーア!

てめえも少しはその言葉遣いどうにかなんねーのかよ!この性悪女!

それとコピーは余計だっつの!」


アインスコピーと呼ばれる男は隣を歩いている女をフィーアという。


「だ、だれが性悪女だ! ほらドライ! あんたも何とか言いなさいよ!」


フィーアにドライと呼ばれた女は、二人に向き、


「任務が最優先。言い争いは後だ」


と諭す。


「っく~! ドライの裏切りもの!」


「まあまあ、フィーアさん。そんな怒らないで……」


「何よフュンフ! あんたも裏切るの!?」


フィーアにフュンフと呼ばれた少年は俯き、呟く。


「え……えと、その、す、すみませんでした、フィーアさん……」


「え? ちょ、ちょっと! そんな泣かないで! ごめん! 私が悪かったから!」


フュンフの半泣き顔を見て焦るフィーア。

するとそんなフィーアに向けて鉄拳が二つ落ちる。


ガツンとかバキッ!とかいっても遜色ない音を響かせたフィーアは頭を抱える。


「いったあ~。その、すみませんでしたお姉さま方!」


「「まったく。私の大事なフュンフちゃんを泣かせるなら、

私達はだれ相手でも暴れちゃうわよ?」」


まったく同じタイミングで同じ言葉をフィーアに言う美女二人。どちらも同じ顔をしている。

それを見て、泣き止むフュンフ。


「ゼクスお姉ちゃん、ズィーベンお姉ちゃん! ありがと!」


「「いいのよ! フュンフの為ならなんでもするわよ?」」


……こちらもこちらでカオスしていた。


アインスコピーとフィーアが騒ぎ、それを普通に無視するドライ。

フュンフの笑顔に対して鼻血を出すゼクス、ズィーベン。


そんなカオスを築きながらも、足取りはみな一方向に、確実に、向かっていた。

目指すビルは、『UnInstall』部隊日本の本部。


これから、未来の歴史に刻まれる事件が始まる直前だった………………。


まあ、普通に分かると思いますが、数字ですね。ドイツ語の。


アインス 、1

ドライ  、3

フィーア 、4

フュンフ 、5

ゼクス  、6

ズィーベン、7


ってな感じで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ