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第三十五話 ヤバイ機能

……どんどん、というか最近

いきなりシリアスを抜けてきました。

「はぁ~……」


「元気だして。親を説得できない私も悪かったから」


今俺達は、病院を出て、しばらく行ったとこにあるレストランで皆で居る。

一億円(全財産)という法外な値段を払ったばかりなのだ。

で、溜め息ついてたら琴雪がそう言ってくれたのだが……


「いや、いいよ。義手を付けてくれたのは事実だし、それに、

あの人は、ちゃんと製品に見合った金額を提示してるんだろ?」


「うん。それは絶対に保障できるんだけど……」


そうなのだ。琴雪の話によると、確かにあの人は金を取り捲り、

それをぼったくりや、がめついと言われているが、実際そうではない。


そう、あの病院は一応私立病院なのだ。

なのに、新型の義手義足などを作ってるから費用が馬鹿高い、が、

それに見合った機能をつけているので、別に取りすぎ、というわけではないのだ。


……あの手術はもうやりたくないけどな。


「それにさ、結構親切な所もあるだろ。

特に一年保障期間と、軽い故障なら直せるマニュアル本をタダでくれたんだし」


「まあ、哀君がそう言うならいいけど」


「それにしても、あの爆音はなんだったの、アイ?」


「ヒィッ! き、聞かないでくれ……」


「そ、そう。なら別にいいけど……」


突然感じた寒気に身を震わせていると、向かい側に座ってる聊爾が言ってきた。

……因みに言うと、6人席で、片側の真ん中俺、右に琴雪、左に紫だ。

向かい側の真ん中に聊爾、右に不知火、左にハイトだ。


「まあ、とにかく何も無く無事に手術できてよかったんじゃねえか?

あとさ、少し提案があるんだけど……」


「何だ?」


「その新しい義手さ、やっぱ何か機能あるんだろ?

一億もするんだから何かはあるだろ、絶対。

だからそれを見ようぜ!」


「けど俺は、別に機能はいらないって言ったけど……

そうか、そういえばこれは薦められたものだったから何が機能か分からないな」


「だろ? だから、ちょっと部隊の訓練場行って見てみようぜ!」


すると不知火が疑問の声をあげる。


「なぜ訓練場にいく必要があるのさ?」


「いや、だってそりゃあさ、一億もしたモンだぞ?

何か危険な物があっても不思議じゃねえだろ」


すると今まで黙っていたハイトも、飲んでいた珈琲を置いて

それに賛同する。


「まあ、確かにそうですね。何か武器があっても何ら不思議ではありませんよ」


「「「「「確かに」」」」」





まあ、そんな分けで訓練場を借りる事にした。

しかもまた空いていた。

……他の奴らは訓練してんのか?


「じゃあ、とりあえずマニュアル本でも見ようか?」


「いや、それじゃつまんねえし! ということで、

マニュアル無しで適当にやってくれ!」


聊爾がそう行って、皆も俺を見るので、仕方なく機能を適当に使うことにする。


一応言っておこう。

俺の右腕は、ターミネーターのそれよりも、機械が多くついて、中身が見えない。

実質、外にある機械外骨格しか見えないのだ。

で、右手の手首の部分には、腕時計の様な形をした機械がついている。

これが、色々な機能を操作、起動する機械だ。

因みにこれにはボタンが複数あり、デジタル画面には、右腕の詳細情報が並べられている。


「じゃあ、最初の機能行くぞーーー!」


すると皆はいきなり俺から離れていく。

そして、俺は右腕を前に構え、ボタンの内一つ目を押す。


その瞬間、俺の右の手のひらから赤くてオレンジなユラユラしたものが爆発的に噴出し、

俺の目の前10mくらいが、焼き払われた・・・・・・


それが収まると、右手からはプスプスとガスが切れる音がした。

前10mは地面が焦げて黒くなってる。


10mよりもっと向こうにいて、無事な皆は、ハイトを除いて唖然としていた。

因みにハイトは、「面白いですね……」とか言ってる。


「つーか、地面まで炭化させる火炎放射?ってどうよ……」


機能1、火炎放射。



「……これからが思いやられる」


何せ、ボタンは軽く見積もっても、10以上はあるからだ。


皆は同時にこう思った。(勿論ハイトを除いて)


(((((私達/俺達、大丈夫か?/かな?)))))


そしてハイトはというと、


(ふふ、どんな兵器が出てくるか、楽しみですね)



何かハイトの人格が崩れ始めてるような……

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