表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/44

第二十六話 調査と訓練

すぐ決戦ではありませんよ?


-今はまだその刻ではない-by作者

「……それで、総隊長。ホムンクルス達に対しての対策は?」


飛騨さんが言いはじめた。

俺や皆は総隊長さんを見る。


「はい、そのことについてなんですが、つい今さっき新しい情報が入りました。

『HUMAN』の新たな研究施設の目星がついたようです。

皆さんには、そこを調査してほしいのですが……」


「分かりました。それで、誰が行くんですか?」


明が答える。

総隊長さんはコクリと頷いてから言う。


「これは、とても危険で、秘匿性の高い任務です。

しかも、未だ『UnInstall』部隊に登録していない、君達4人は行けません。

なので、調査として、紫君と哀君に入ってもらいましょう」


「なんで俺達2人だけ?」


俺は総隊長さんに聞く。

すると総隊長さんは当然のように言う。


「調査に人員を引き裂く訳にもいきませんし、かといって、能力が高く

自由に動ける人は貴方達2人しかいないんですよ」


「明は?」


「僕はあちらの4人に、体術を教えなければいけないので」


そうか。あいつらは能力は高いが体術はあまりやったことが無い。

明なら適度に鍛えてくれるだろう。

そういうことなら。


「分かりました。紫と一緒に入ってきます」


「私も全然構わないわ。寧ろ大歓迎よ」


「はは、頼もしいですね。

しかし油断はしないで下さいよ?

もし誰か居たならば捕まえるように」


「「はいっ!」」


すると横のほうから何か聞こえる。


「いいな……私も哀くんと一緒に行きたかった……」


琴雪がそう言っていたが、しょうがないんだ。

だからそんな目で見るな……。


「……因みに何時いくんですか?」


俺はどうにかして琴雪の視線から外れるために聞く。


「いや、今すぐですよ?」


「ええーーー!」


「だって、早く行かないと逃げられる可能性ありますし」


「……分かりました」


「了解。ほらアイ行くわよ」


紫は渋々了解する俺の手を握って連れて行く。

琴雪がああー!とか言ってるけど、よく分からん。


俺達はその後即行で制服に着替え、出発した。

外には車があった。

俺達はそれに乗る。

すると運転手がそれを見て出発させる。

どうやらここから少し離れた所にあるらしい。


そんな事を思っていると紫が擦り寄ってきた。


「ん? どうした紫?」


「ふふ♪ アイの近くにいたいのよ」


「てっ! お、お前! こんな時に何言ってるんだよ!」


「まあ、良いじゃない?」


そんなこんなな事が車内では起こっていた。

道のりはもうちょっと続く。


一方その頃……



琴雪SIDE



「では皆さん、こちらに来てください!」


ここは訓練場。明君が真ん中のほうで手招きしている。

……明くんは多分小学生高学年ぐらいだと思うけどやっぱり私達より強いんだよね……。


私達4人は明君の所に向かう。


「まずは、皆さんの体術の技術から見ていきますので一人ずつ来て下さい。

まずは、聊爾さん」


「応!」


聊爾くんは相変わらず元気な声で前に出て行く。


「では、これから試合を始めます」


そう明くんがいった瞬間に、聊爾くんは何の躊躇いもなく右の拳をだした。

私は明くんに当たったと思ったが、そこには何もなかった。

次の瞬間、聊爾くんは足元を崩して倒れてしまった。

そこには、聊爾くんの陰になって明くんがいた。


「振りが大きいですね。もうすこし小回りを聞かせるようにしてください」


明くんは冷静に指摘する。

聊爾くんはすぐ起き上がる。


「いてて……やっぱり部隊に入ってるだけあるな。凄いぜ!」


そうなのだ。聊爾くんは普通の男の身長より高い、大柄なのに対して、

歳の違いもあるだろうが明くんは見た目は華奢な体をしている。

やっぱり凄いと言うだけはある。


でも一つ心配な事がある。

多分私達4人の中でも一番まともな聊爾なのに、

私なんかが体術で勝負して大丈夫かな…………


「はあ……なんだか不安になってきたよ……」


考え事をしていたらいつのまにか奏華の番になってた。


……また速攻で倒されてしまった奏華。

悔しがっているけど……。


「もうダメかも……」


私の不安は大きく積もるばかりだ。



琴雪SIDE END





御神SIDE


俺達は今、『HEAVEN』の外にある、支部に来ている。

何処かというのは企業秘密。

そこで支部長の中年の人のよさそうなおっちゃんから話を聞いている。


「その建物の地下に研究施設が隠れていることが確かとなりました。

何が研究されているかは分かりませんが……

本部から来たお二人とも、お気をつけてください」


そう言われて、目標の建物への地図と、その建物の見取り図が渡される。

話によるとスパイを投入して調べがついたらしい。


「行こうか、紫……」


「分かってるわよ、アイ」


俺は紫と一緒に、研究施設に調査をいれる。

任務の前に来る独特の重圧感がくるが、2人ならなんでもない。


俺は妙に頼もしい紫と一緒に、その目標に向かって進んで行った。

哀と紫で行く調査で起こること。

それに、琴雪の思う訓練の不安。

それを書くのが難しい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ