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第二話 引越し

第二話投稿。

また滅茶苦茶だし一話に比べて半端なく短い。

 俺は走っていた。

必死になって走っていた。

ネオンが照らす街中をずっと走った。


……どこにだって? 家に決まってるだろ!


何でだろう…………。


人を殺したのに、初めて殺してしまったのに

何で何も感じないんだ! どうしたんだよ俺……。


(俺は……何をした? あれは何だったんだ?)


俺は、さっき見た光景が未だにこの世のモノとは思えない。


それはあまりにも残虐で、俺だって信じたくない。


あれは何だったのか、本当に俺がやったのかと考えていたが、

その思考は最後まで続かなかった。


なぜなら……


家に向かって走る俺の前、視線の先に

警察とも、はたまた軍隊ともとれない怪しげな制服……

もとい軍服を着た、奴等ヤツラがいた。


(なんだ? あんなの見たことねーぞ)


そう思っていると、突然奴等ヤツラが一斉に動き出した。

その統制のとれた無駄の無い動き。

先程の不良バカどもとは比べ物にならない。


そして気付くと、いつの間にか俺は取り囲まれていた。

本当に軍隊程の統率力と、警察程の機動力がある奴等だ。


俺を取り囲んだ奴等の一角が割れ、いかにもリーダーという

雰囲気を纏った人が前にでてきた。


「あなたが保護対象セイバー?」


「……………は?」


ちょっと驚きすぎで変な声だしちまった。


勿論『保護対象セイバー』という言葉の意味も分からないが、何より

驚いたのが


(女だったんだ……)


ということ。


どっかの特殊部隊のマスクをしてたから分からなかった。


「……何か失礼な事考えてるでしょ。」


「いっ……いえいえ何も!」


一瞬でも放たれたどす黒い殺気に当てられ、背筋が寒くなる。


(何こいつ! 勘良過ぎ!)


(つーかリーダー=男だと思ってたよ俺! なんて事を

してしまったんだ! よく見れば分かった事なのに!

俺のバカー!)


何か自暴自棄になりそうに悶絶していた……。


と思っていると視界の端に、彼女らの制服(軍服?)の上腕部分に

あるマークを見つけた。


マークは、黒い羽の堕天使の片方の羽が風化しつつあるという

なんか何処かで見たようなものだった。


(なんだっけ?)


と記憶の中を探る。そして、見つけた。


そう、あのマークは、全世界で知らない者の居ない"UnInstall"部隊のものだった。


……マジで?


「嘘だーーーーーーーーーー!!!!!!」


「いきなり何? 気でもおかしくなっちゃった?」


彼女の言うことを無視して問う。


「もも、もしかすて、あなたたちは……」


ちょっと噛んじまった。


すると予想通りの返答が返ってくる。


「そうよ。お察しの通り私たちは、かの有名な"UnInstall"部隊の人間よ」


「じゃあ、あなたは……」


「自己紹介がまだだったわね。私は、"UnInstall"支援2隊隊長、佐屋 ゆかりよ。

久しぶりねアイ。」


そう言って、マスクをとる。

その下にあった素顔は…………一言で言うならば、美人だった。

街を歩けば10人に10人が振り向きそうな容姿。

少しの間、見とれていた。


(って、なんか違う! なんだ久しぶりって?)


「あの、俺に会ったことあるんですか?」


俺がそう言うと、彼女は「えっ……そう、やっぱり」とか

言って悲しい顔をしたがやはり俺には検討がつかない。


何か空気が微妙に重くなってきたので、この場面を

切り抜けようと真面目になって本題に入る。


「それで、その支援隊長サンが何の用ですか?」


「紫でいいわ。何が目的かというと、端的に言うわ。

あなた、御神 哀は明日から『HEAVEN』で働いてもらいます。

言い訳はできないわよ。あなたが『追放者』としての能力に目覚めたのは

私が目撃しているわ」


俺は一気に捲し立てられて、もう逃げ道が無いことを悟った。

もう、諦めよう。


「分かり……ました。俺は元々こちらには何の未練もありませんし

新しい自分を受け入れることにします」


「へえ、もっと抵抗があると思っていたのに意外と順応性が高いのね」


「数少ない取り柄のひとつですから」


「分かったわ。明日、朝8時にそっちに迎えにいくから。

それと、元の中学校の退学手続きもしとくから大丈夫よ」


「ありがとうございます」


そして、紫さんは部下2人を俺の家までの護衛としてつけて、夜の闇にまぎれて行った。


その後、家について2人に礼をして、家の片付けを始めた。


なぜか不本意に承諾したはずなのに、俺の心はまるで

旅行の前日のように嬉しく感じていた。


今回も駄文でしたが、これから私は進化する!……はず。

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