第十九話 理解
なんか感想がないよ!
あと短いのしか書けないよ!
俺は全てを皆に話した。
俺が、つい最近まで『外』にいたこと。
そこで、能力が暴発して人を殺したこと。
それを紫に見つかって、そのまま『HEAVEN』に入ることになったこと。
俺の能力の希少性と秘匿性が分かり、部隊配属になったということ。
そして、任務中にまた人殺しをしたこと。
さらには、先程のことも話した。
「……これが俺が隠してきたことだ。
皆、俺が怖いと思ったら離れても良いんだよ……」
皆は沈黙する。
それはそうだろう。
友達が実は人殺しだったなんて……。
するとまた不知火と紫が動く。因みに今度は琴雪も混ぜて。
なんだ?と俺が思っているといきなり、
トリプルパンチ!!をくらった。
「グバハぁっ?!」
俺は殴られた頬を押さえて床で悶える。
「あんたね! また何かウジウジしたこと考えてただろ!
私たちはそんなこと気にしないから!」
と不知火。
「まったく、私はいつも、常にアイのことを理解しているつもりよ?
そうじゃないと部隊に入れさせたりしないわよ」
と紫。
「……哀君、もう何も気にしないって言ったじゃないですか。
私はもう、哀君がどんな事をしても、ずっと一緒にいますから!」
と琴雪が言う。
……そうか、俺が間違っていた。
俺は気にしすぎて、逆に皆を信じきれてなかった。
ふと3人の後ろにいる聊爾と目が合う。
聊爾もフッと笑う。
皆は、こんなことで友達を捨てる訳ないのに!
俺は、改めて他人を信じたくなった。
「……皆、ありがとう」
と俺は皆に感謝する。
もう裏切りたくないという思いを込めて、感謝する。
不知火は、
「バカヤロー、今更かよ!」
と言ってくれる。
紫は、
「ふふ、アイに感謝されるなんて、なんだか嬉しいわ……」
と言ってウフフと悶える。
……なんか怖い。
琴雪は、
「もう、私達から離れないで下さいね……。(特に私から)」
顔を真っ赤にして言う。
最後になにか呟いたがよく聞こえなかった。
すると聊爾が手を打ち鳴らす。
「よーし! 皆!
もう話は済んだな! 俺もお前の事は気にしてねえから!
じゃあ、行こうぜ!」
俺や3人は首を傾げる。
「「「「何処へ?」」」」
すると聊爾は顔を前に傾け、ハアと溜め息をついてから言う。
「……大会の訓練」
「「「「あ!」」」」
「あって、お前ら……」
俺達は、急いで訓練室へ向かう。
……もう、いつの間にかもうすぐ昼だし……。
「そういえば、紫と哀は部隊に秘密裏に所属って言ってたけど、
訓練室には行ったことあるの?」
と琴雪が聞いてきた。
「ああ、前に何回か、な」
ここに来たのは、実は転入した日以外にもある。
だが、この話はまた今度。
俺達は地下の訓練室に向かう。
皆が集まる。
俺の前には俺以外、紫、琴雪、不知火、聊爾がいる。
なぜこうなったかって?
……それは、大会に向けての訓練の時に、
俺の能力は強すぎるから、1対4でやろうと皆が言ったのだ。
因みに、ハイトは今日は用事があるらしいから休みだ。
というか、理不尽だ。
無理だな。
しかし、皆は以外と残酷だった。
無慈悲に試合開始を告げる聊爾の声。
その瞬間、氷柱の束と岩石の雪崩がいっきに俺の目の前まで来た。
……まじで理不尽あんど無慈悲あんど手加減なし。
何度もしつこいようですが、作品途中でも良いですから、
感想をくだっさいいいい!