第九話 戦闘!!!!
短いですね、はい。
別に手抜きではありません、はい。
俺は大変な事をした。
そう。訓練場の壁やら天井やらを……
なんというか、木っ端微塵にしました、ハイ。
どうしよう……と思って先生の方を向くと、先生は能力には
驚いた様子だが、壁などは気にしていなかった。
「あの……先生? これって弁償モノですか?」
「いや、大丈夫だ。
訓練場の建物だけ、『HEAVEN』から最先端技術を貸してもらっていて
壁など壊れたものは、自己修復系能力の理論を応用しているらしい。
だが、直るのはせいぜい3日だろうな。ここまで壊してもらったらそれぐらいだろ」
……今更だけど、『HEAVEN』すげえな。
何で能力があるのかも分からないのに能力を応用するとか……最高じゃん?
よくよく見ると、壁の断面が少しずつ直ってるような?
そんな気がする。
すると先生が言う。
「よし、これから模擬戦闘訓練を行う。
みんな、校庭に行くぞ! くれぐれもこの穴にはおちるな!
その後は、戦闘系能力者と非戦闘系能力者に別れていろ!」
ここで一旦解散となり小休憩となる。
すると、紫達がこちらにくる。
「すげえな、御神! 俺、後でお前と勝負してえよ!」
荒祇が言う。
「哀でいいよ……。けどお前に勝てるかはわからないな」
「じゃあ俺も聊爾でいい!」
すると紫と涼風、それに不知火が言ってくる。
「ふふ、アイ、あなたなら大丈夫じゃない?」
「きっと勝てますよ!」
「はっはっは! まあ、いい勝負になるんじゃないの?」
「いやいや、さすがに無理だって、紫」
俺がそう、紫に返すと沈黙がながれた。
? なんか俺、地雷踏んだ?
すると沈黙を破り、涼風が真っ赤な顔で聞いてきた。
「あのっ! 紫さんとなんで名前で呼び合ってるんですか?」
「……いや、紫がそうしてくれっていったから」
すると不知火が少し顔をにやけさせながら涼風の方に行き、何かを話す。
すると、さらに涼風の顔は赤くなる。
なんだ?と俺が思っていると涼風がいきなり、
「あのっ! その……え~と……私も、な……名前でよんで下さい!」
「いや、別にいいけど? そしたら俺のことも哀でいいから」
そう言うと琴雪は顔を沸騰させ、気絶し、奏華に支えてもらう。
すると後ろからゾクッとする殺気が飛んできた。
俺は恐る恐る後ろを向くと、鬼……もとい紫が黒い笑みを浮かべて
こちらを睨んでいた……。
マジで俺、フラグ立てちゃった?
………………死亡フラグかもしれないけどね……。
俺は必死に紫の殺気に耐えながらも校庭に皆と向かう。
校庭には、もうすでにほとんどの生徒が2列に別れて座っていた。
俺達は、それぞれ自分の所に座ろうとすると、先生が呼び止めた。
「おい! お前らはこっちだ!」
?2列じゃないのか?と俺が思っていると、クラスの面々が「またか……」みたいな
表情を浮かべていた。
俺は皆についていく。
ちなみに、俺達がいるのはクラスメイトの前。めっちゃ恥ずかしい。
因みにここで言う俺達とは、
俺、紫、聊爾、琴雪、奏華だ。
俺はなぜここに居るのかを不審に思っていると先生が口を開いた。
「ここに居る五人は、このクラスで最高の成績をだした上位5人だ。
しかし、能力の質そのものが普通ではないので、この5人でバトルロワイヤルをしてもらい、
クラスの順位を決めたいと思う」
「? クラスの順位?」
と俺が疑問符を浮かべると紫が説明してくれた。
「まあ、つまりこのクラスでの立ち位置よ。
そのままの意味で順位」
「なるほど」
俺は解決したことに満足しながらも、今から戦うことに興奮をおぼえる。
(あの部隊の訓練はヤバいけど、短時間でコツがつかめたんだ。頑張ろう)
すると、皆が離れていく。
そして100mくらい離れる。先生が拡声器で指示をする。
「では、いまから第1位決定戦を始める!
はじめぇ!!!!」
え?てか、いきなり?
と俺が戸惑っていたのも束の間、周囲に砂煙が上がったと思うと……
俺は空中に飛ばされていた……。
戦闘は次に持ち越し!
楽しみですね……。
…………楽しみですよね………………?