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追放されて、拾われた。

⚠️ワンライクオリティ、入水未遂をします。

心の広い耐久性のある方。

夢みがちな作者の妄想についていける方どうぞお付き合いお願いします。

苦手と思ったらブラウザバック


大昔、人間は五体満足で生まれてくることが十分な幸せの条件だった。

その時の人間は、考えてなかっただろう。

五体満足で生まれたことを恨む人間が出ることを。


私が生まれる百年も昔。

宇宙で特殊な金属が見つかった。

考えたものをそのままトレースして表現ができる。

ハサミが欲しいと思えば、ハサミの形になったりする。

研究が進んで宇宙開発と一気に進んだ。

その金属をあげく人間に組み込むまでになった。

ただし、誰でもつけれるわけじゃない。

何かしら不自由を感じている人ほど、その金属は適合性、有用性が上がった。

そうして、手足、脳、目、その他もろもろの臓器に不自由抱えている人にどんどんと適合して、人間は宇宙に適応していった。

その人たちはエリートとなって、宇宙に行っちゃった。

結果地球には五体満足の人間しかいなくなってしまった。

地球は荒廃はしていない。

ただ技術は停滞した。

多少の不便も我慢できる人間ばかりになったからだ。

生きぐるしいと思った。

地球に残った人間は、地に選ばれた人間だと言って傲慢になった。

病気から逃れるためにドームに引きこもった。

風邪や怪我をしてしまったら、薬やロボットによる世話だけ。

治らない怪我や病気を発症しようものなら、13歳の女の子でも追放されることもある冷たい社会になってしまった。


重力に縛られない広い宇宙がひどく羨ましく思っていたよ。

追放されてから見上げた星が数多に瞬く夜空はすごく綺麗だったな。

運悪く事故で左目を失ったのが、どうでも良くなるくらい。

そこから何も考えずに、ドームの周りの森を歩いた。

もっと木に邪魔されない、広い空を見たかったから。

つまづきながら転びながら。

そしたら、宇宙人間を見つけた。

懐中電灯が照らすそれは、ドームでは決して見ない人間の姿だ。

銀色の水たまりに手足のない人間がうつ伏せになっていた。

死ぬ前に、善行を積んでおこうと思った。

なんでここに宇宙人間がいるかなんて考えない。

ひっくり返してみると、目もなくて、街で見かけた男性水着のマネキンのような顔と腹筋をしていた。

息はしている。

顔色は青白く顔色悪く、エネルギー不足で死にかけていたようだから、追放の餞別でもらったエネルギーバーを口に突っ込んだら、勢いよく食べた。持っていたエネルギーバー全部あげた。

目の前に、とっても広くてたくさん星空を見上げれる場所を見つけたからだ。

開けた湖に足を踏み入れる。

冷たい。

どんどんと顔にまで浸かる。

唇、鼻が浸かる。

そしてとうとう目につかるというところで勢いよく、水から引っ張り出された。

銀色の何かで逆さまに吊り下げられている。

岸に引き戻される。

さっき助けたマネキンが息を切らしながら私のことをじっと見てきた。

マネキンの目の周りには銀色の眼帯が巻かれていた。

それが目の代わりになっているのだろう。

なんか気持ち悪いくらい眼帯がビチャビチャ動いている。

何思ったのか、目の眼帯が潰れた左目に突っ込んできた。

頭が訳わからないくらい熱くなって、気を失った。


目が覚めたら、重力がなかった。


倉庫のような密閉された空間の匂いが鼻をつく。


機械が動く音が耳に響く。

そして、目を勇気を持って、開ける。

なくなった左目の視覚がもどっていた。

それどころか、真っ白い空間の壁の繊維まで見えるほどになっていた。

まさかかと思って備え付けの丸窓の外を見る。地球が青い宝石と言われる理由がよくわかった。

それだけしか思い浮かばない。

「こんにちは。元気ですか?」

突然、後ろからゆっくりとした野太い男性の声が響く。

振り返ると、部屋にハッチのような扉があることがわかった。

覗き窓があり見ると、あのマネキンがいた。

「こんにちは。ここどこ、どうして私を連れてきた」

宇宙にいることにパニックなった私はそう答えることしかできなかった。


その後、私は宇宙と地球を股にかける大冒険をすることになる。

そして、マネキンは後の夫になる。

読んでくれてありがとうございます。

気が向いたら、続き書くかも。

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