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へっぽこモンスターな俺たちの異世界攻略法  作者: 小嵐普太
第1章 始まりのチュートリアル編
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第7話 盗賊団との魔眼争奪戦➀

「クソーー。どうすればいい‥‥」


マサトは、考えていた。単体で敵に勝てるわけもないへっぽこが集団分断された絶望的な現状をどう打開するかを‥‥。


「うーーん‥‥まぁいいや多分どうにかなるだろ。」


マサトは、考えることをやめた。


「横に長いのか地下があるのか‥‥全体像を掴めばどうにかなるんだけどな。」

「お、またいい鴨がいる。」

「!?」


声がした方に振り向くとボロボロな他の冒険者引っ張りながら目つきの悪い女がやってきた。


「それ良い剣だろ。第2等級ぐらいか?」


黄金のように輝く髪をいじりながらサファイヤのような目でギラギラと刀を狙っている。


「テメーみたいなモンスターが持ってても意味ないだろ。あーしが貰ってやるよ。」

「や、やだこった。ただでさえギリギリな戦闘なんだ。これなしでどうやって戦えって言うんだ!」

「そうかそうか‥‥じゃあ簡単そうに奪えてよかったよ!」


女は腰から短剣を抜きマサトに襲い掛かった。



「さてこっちは右左?どっちが正解?‥‥ん?」


ユーリンが道を探してると小学生くらいの少女が隣を横切った。


『他の冒険者の方でしょうか?こんな幼い子も‥‥あれ?なんか軽い』

「な、無い!!私の麦酒が!!」

「‥‥」

「どこ?どこ?あ!?」


少女の方を見ると麦酒、杖やルミナなどユーリンの所持品がすべて取られていた。目が合った瞬間少女は、逃げ出した。


「ちょっとそれ私の麦酒!!」


ユーリンも逃げ出す少女を追いかけ走り出した。


「返しなさい!!【雷の玉(サンダーボール)】(スカ)【雷磁波(サンダーウェーブ)】(スカ)【雷の矢(サンダーアロー)】(スカ)【雷の槍(サンダーランス)】(スカ)あああ!!もう!!!」


ちょっとブチ切れながら様々な攻撃をするが少女には一発も当たらず魔力を消費するだけだった。


「杖さえあれば雷霆(ケラウノス)が撃てるのに‥‥」

「お!ユーーリィィィンやっと会えたぁぁぁぁぁぁ!!」


チャムが感動の再会と言わんばかりに号泣しながら叫んだ。


「オイラ寂しかったぁぁ‥‥」

「そんなことよりチャムさんあの幼女を捕まえてください!」

「‥‥」


その場から動けないのに無茶ぶりをするユーリンにチャムは混乱した答えた。


「捕まえるってオイラどうすればいいの?」

「いいからどうにかして捕まえてください!!」

「えぇ‥‥うぅ、えい!」(スカ)


少女を捕まえようとジャンプしたが数ミリしか飛ばずバランスが崩れ倒れた。


「ユーリンタスケテ」

「もうしっかりしてください!」


ユーリンは、チャムを背中に抱えると再び走り出した。


「そういえば何であいつを追ってるんだ?」

「色々と取られたんです。特に私の大切な麦酒を取られたのが許せないんです!だから絶対捕まえないといけないんです!!」

「な、なるほど‥‥」

「ていうか重いので置いていっていいですか?」

「やめて!あ、あるからあの子捕まえれる方法あるから!!」


また置いてかれて一人ぼっちにされたらたまらないと思ったチャムは説明し始めた。


「最低でも5メートルは必要だから頑張って。」

「分かりました。5メートルですね。じゃあ私の帽子取ってくれますか?」

「帽子?こうか?うわっ!!」


帽子を取った瞬間ユーリンの目が赤く光格段にスピードが上がった。

ユーリンの帽子は、呪いを抑える効果があり被ってる間あるていど無効にしてくれる第3等級の魔具だ。そしてユーリンにかかってる呪い【コカトリス】は、理性を失う代わりに脚力向上、目のあった相手を失神させる威圧(格下は即死)、猛毒の唾液など基本的なステータスが上昇し、コカトリスの能力も発揮する事ができる。ユーリンは10秒間だけこの能力をコントロールすることができ、この間だけ攻撃が当たる。


「‥‥何!?」

「すげぇぇぇ!!!」

「チャムさん5メートル!!」

「任せろ!!オイラの伸びる手をくらえ!【エクスパンドハンド】」


チャムの宝箱の中から青い手現れ少女を捕らえた。【エクスパンドハンド】体の一部を手に変え攻撃するチャム特性の技。最大5メートルまで伸ばすことまでできる。


「どりゃぁぁぁ!!捕まえた!!」

「やった!」

「‥‥大人しく捕まるとでも?」


喜んでるのもつかの間少女はさらにスピードを上げだした。


「え?うわあああぁぁぁぁ」

「チャムさん!?」


少女は、お構いなしにチャムを引きずりながら走り出した。チャムは、たまらず手を放してしまった。


「‥‥残念だったわね。あなたたちの負け。」

「いいえ。貴方の負けです。」

「‥‥何を言って、杖⁉」

「いくら私の攻撃が当たらなくても全体攻撃なら関係ない!」


ユーリンに周りに黒い雲が現れゴロゴロと音を立て始めた。


「‥‥ならトップスピードで。」


チャムは伸ばした腕で足をがっしりと掴み少女が逃げるのを妨害した。


「離せ!あんたも巻き込まれるのよ!!」

「いやオイラ達にとってこれいつものことだから‥‥」

「嫌だ!やめろ!!」

「麦酒を盗んだ罪しっかり償ってもらいます!『最終奥義【雷霆ケラウノス】』」


ユーリンの雷撃は、横状に一直線に放ちチャムと少女以外の冒険者にも直撃した。


「よしこれで全部ですね。【ストック】さん何でこんなことしたんですか?」

「‥‥私たちは盗賊団盗むことを仕事にしてるの。」

「へーそんな仕事あるんだ。」

「まぁ盗賊をやってるってことは何か事情があるのでしょ?やめろとは言いませんが、私達にはもう関わらないでくださいね?」

「‥‥分かった。」

「これで解決だね!」

「はい!では最深部目指して頑張りましょう!」


マサト陣営【ユーリン】&【チャム】VS盗賊団陣営【ストック】

勝者【ユーリン】&【チャム】

「待って!」


出発しようとする2匹をストックは呼び止めた。


「どうしたんだ?」

「私たちのリーダーには気を付けて。」

「リーダー?」

「うちのリーダー殺すのに躊躇がないから‥‥」

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