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へっぽこモンスターな俺たちの異世界攻略法  作者: 小嵐普太
第4章 シャクヤクと捨て身アイドルのコンサート編
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第46話 アドリブチームパワー

「わしは、七花軍師を倒した者と戦いたいんじゃ。お主らみたいな雑魚を相手にしている暇はない。すぐに極楽浄土へ送ってやろう。」


女の子は福神たちをからかうと、体をボールのように丸めると弾む玉のようにを跳ね回り始めた。


放球(ほうきゅう)柔術(じゅうじゅつ)か……。時間が経つほど速度が増す技。長期戦が得意なワイらには、最悪の相性だな。ユーリン、どうやって攻撃を当てる?」

「福神さんが避雷針に――

「あの再生バカと耐久バカと一緒にするな!!余波ならまだしも直撃ならワイ死ぬぞ!!」


いつもの容量で生贄にしようとするユーリンに福神は、ブチギレた。


「じゃあ、《雷霆ケラウノス》で広範囲に――」

「それも駄目だ。雷は電波を乱す。《雷球サンダーボール》程度なら許容できるが、《雷霆ケラウノス》となれば、作戦そのものに支障が出る。」

「じゃあ、どうしろって言うんですか!?」

「それを今考えて――危ねっ!」


作戦会議で言い合っていると、福神とユーリンの間を女の子ボールが飛び抜けていった。


「戦闘中に口論とは。団結力が感じられない。相手を信頼していない証拠じゃな。」


攻撃を仕掛けず、作戦会議で口論している福神たちを、敵は挑発した。


「私が福神さんを信頼してないって言いたいんですか? 確かにジャンケンは後出しするし、麦酒をたまに窃盗魔法(スティール)でくすねるし、マサトさんをわざと罠に引っ掛けたりもしますけど……でも、とっても信頼できる人なんですよ!!」

「うわぁーなんかスッゲー複雑な気持ち。」


信頼の根拠に全然ならない普段の不満をぶつけられたはずなのに、最後に信頼していると言われ、福神はなんとも言えない気持ちになった。


「まぁ、お前言い分もわかるぜ。ロリババア。確かに今の見てたら団結力のクソもない。」

「福神さん?」


自分の言ったことを否定されてユーリンは、困惑したように福神の方を見た。


「ユーリン、作戦会議は終了だ。今思いついた作戦アドリブで合わせろ。ワイらのチームワーク見せつけるぞ!!」

「…分かりました!!期待に答えられるように頑張ります!!」


「わしは、80年以上生きているんじゃぞ。団結力のない若造ごとき負けるわけがないだろ。」


ロリババは、再び体をボールの形にするとその場で回転し、福神めがけて飛んできた。


「【煙幕魔法(スモーク)】」

「!?」


吹き出した煙が瞬く間に広がり、辺りを白く覆い尽くす。福神とユーリンの姿は、完全にその中へと呑み込まれて見失ってしまった。


「煙幕ごときでわしを止めれるとでも?」


地面を火花が走るほどの速度で高速スピンをすると、凄まじい風圧が巻き起こり、一瞬で煙を吹き払った。


「「「やっぱり煙幕魔法(スモーク)は、対策されやすいな。風起こされたらすぐに無効化されちゃう。まぁ一瞬でも目くらましできるだけで十分だけど。」」」


視界を奪われている隙に、影分身クローンで増えた福神がロリババを取り囲んでいた。だが、その顔に焦りの色は微塵も見られなかった。


「時間稼ぎは意味ないと知ってるはずじゃ。わしは、時間が経てば立つほどスピードが早くなるからのう!」


迷いのない回転から繰り出された体当たりが分身を弾き飛ばし、その勢いを保ったまま連鎖的に次々と潰していった。


「お前たちに当たるときはどのくらいの威力になってるかのう!!」

「【雷の矢(サンダーアロー)】」


どこからともなくユーリンの魔法が唱えられ空から大量の雷の矢が振り始めた。あいも変わらずかすりもしないが行動が制限されたことによりロリババの動きが止まった。


「全然当たらないが、厄介じゃのう。」


攻撃の手を引き、鋭く周囲を見渡すロリババ。その視線が止まった先、物陰に小さな杖を握り、帽子を深くかぶったヒヨコが身を潜めていた。


「攻撃は当たらないが、さっきの話的にこ奴が主戦力。あの白狸と違って隠し玉はないとみた。まずはお主から潰させてもらおうかのう!!」


ロリババは、遠くにいるヒヨコを見つけるや否や勢い任せに飛びかかった。


「引っかかったなロリババア。ワイの作戦に!!【拘束魔法(バインド)(カイ)】。」


ヒヨコは、不敵な笑みを浮かべるとあちこちから飛び出たワイヤーでロリババを拘束した。


「ユーリンを狙うのはいい判断だ。ワイ一人になったら、壁にぶつかった衝撃を吸収できるお前への攻撃手段がなくなるからな。だから、あえて誘った。【変装魔法(ディスガイズ)】でカウンターを仕掛けられるワイとユーリンで姿を入れ替えてな。」


元の姿に戻った福神は、小馬鹿にしたように説明をするとロリババはその態度に怒り出した。


「若造ごときが調子に乗りやがって!!わしは、80年以上生きているんじゃぞ!!」

「それはこっちのセリフだ。たかが80年ごときで長寿ずらしやがって。400年以上生きてるワイからしたらテメーもまだまだ若造だよ。じゃユーリントドメはよろしく。」

「分かりました。」


福神が合図をすると、帽子を脱ぎバリバリと足に雷をまとわせながらロリババに近づき始めた。


「な、なんじゃ!?このビリビリする魔力!?」

「知らんな。ワイもよくわかんねぇ。ワイの知らない特別な魔法(ユニークスキル)か血統かコカトリスの隠された能力か。正直ユーリンには、謎が多すぎる。どこで生まれてどこで育ったのか……。あ、そういえばその拘束してるワイヤー電気通すから頑張って耐えてね!」

「なんじゃって!!?」


ロリババは、福神の発言に慌てだしワイヤーを振りほどこうとするがビクともしなかった。


「はぁ……わしは、もう無理じゃな。ま、七花軍師と珍しいものをこの年で見れただけ幸運。終わらせてくれ。」

「はい。【バードサンダーショット】!!」


ユーリンは、思いっきりキックするとバリバリと雷を放電してロリババは気絶した。


「ふぅー…それじゃあ行きましょう!!」

「うい。それにして良く対応できたな。完璧だったぞ。」

「ありがとうございます!まぁ流石に福神さんの姿になったときは驚きましたけどね。」

「改造は欠点があるからな。あの技めっちゃ飛距離が短くなるからあれが最善だったんだよ。」


戦闘を終えた2匹は、制御センターを探すために電波塔の中を再び走り出した。


あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!

おれは終業式が終わって夏休みに入ったと思ったら、いつのまにか始業式が始まり夏休みが終わっていた…

な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった… 

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ〜断じてねえ…

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

というネタをやろうとしたら学校のパソコンがぶっ壊れて

投稿するのにめちゃくちゃ時間がかかっちゃいました。スイマセン!

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