第3話 嫌われたスキルと鬼の妖刀
「ふわぁ‥‥ん?どこだここ?」
「お、起きたか。」
「確か‥‥ユーリンの目を‥‥」
「お前が寝てる間に色々分かったかことがある。」
目覚めたマサトに福神は説明を始めた。
「まずユーリンについてだ。あいつはおそらく何らかの魔法でコカトリスに変えられた人間だ。記憶喪失の原因もおそらくそれだ。理由は2つ。1つ目は、コカトリスなのに喋れるし魔法使える。」
「言われてみれば確かに‥‥」
「そして2つ目。ユーリン以外の2つの強力な魔法スキルがかかっている。」
「じゃあどうやってそれを解除するの?」
マサトは心配そうに問いかけたが、福神は少しあきれたように答えた。
「これはユーリンの問題だワイらがどうこうできることじゃない。そのうち彼女が答えを出すだろう。そんなことより、ワイはお前の方が心配だ。」
「え?俺?」
「そう次にお前の特別な魔法ユニークスキルについてだ。」
「マジ⁉俺にもついに特別な能力が!何だ!相手を吸収できる能力か?それとも『爆裂★』な魔法が打てる能力か?」
「それでは発表します。」
これから旅に欠かせない自分の力。マサトは、ワクワクしながら色々な能力を想像する。
「えぇヤマグチ・マサト君の特別な魔法ユニークスキルは‥‥『欲張りな生命』だ」
「グリーディ?え何?」
「『グリーディライフ』どんなに大きく深い傷も瞬きをすれば治っている。貪欲に生にしがみつく能力。簡単に言えば超再生の完全上位互換だ。」
「絶対死なないってことだろ?最強じゃん!」
「いや‥‥ワイなら絶対貰いたくない特別な魔法だ。」
福神は暗い表情になった。
「まず、大量の魔力を要求されまともに一般魔法を使うことが出来なくなる。」
「だから線香花火みたいだったんだ‥‥」
「次に痛覚が他の人の何倍にもなる。」
「へ?」
「そして最後にお前が言った通り”絶対死ねない”」
辺りが凍り付いたように静まり返った。
「‥‥」
「まあざっとこんな感じだな。ちなみにスライムと戦った時もユーリンの技くらった時も目を見たときもそれ無かったら死んでたから。」
「やっぱり俺魔王討伐やめていいかな?」
「ダメに決まってるだろ。」
「この鬼が!!」
「ワイは神だ。」
「あ、目を覚ましたんですね!昨日は迷惑をかけてすいません。無事目を覚ましてよかったです。」
ユーリンが色々な食材を買って帰ってきた。
「ユーリン聞いてよ!!こいつ俺に死ねっていうんだよ!!」
「そんなこと一言も言ってないだろ!!あとお前は死なないだろ!!」
「ふふっお二人とも仲良しですね。羨ましいです♪」
「「どこがだ!!」」
こうしてマサトは新たな特別な魔法ユニークスキルとユーリンを仲間にした。
そしてもう二つ‥‥
数日後…
「やっぱり魔法が使えないのは致命的だな‥‥」
「ユーリン誘導攻撃にも限界があるしな。」
「面目ないです‥‥」
スライムへの勝率70%とても魔王を倒すのが目的とはとても言えない。
「やっぱりちょっと武器奮発するか?」
「所持金3000ルミナだぞまともな武器が買えるわけがない。」
「いや行ってみないと分からない!最悪ユーリンの色仕掛け使うから。」
「え!?それってどうい―――
「良し行ってみよう!」
3匹は、街で唯一の武器屋へ向かった。しばらくすると中からバリバリと音を立てユーリンが飛び出してきた。
「いやああぁぁぁぁぁ」(泣)
「いやーダメだったかユーリンの色仕掛け‥‥」ビリビリ
「そもそもなんでイケると思ったんだよ。ていうか、なんでシチュエーションがメスガキなんだよ!?」
「メスガキ最高じゃない?俺は結構お世話になったよ。」
「お前の癖は知らないよ‥‥で?結局どうするだよ?今の所持金じゃ買えても第4等級の下の下だぞ」
この世界には、武器にランク付けが1~4まっでされており、数が小さいほど貴重。第1等級は、剣や杖などを含めこの世で10本しか存在しないと言われている。
「まぁ今まで通りだろうな。ああ、楽に最強な武器手に入らないかな?」
「お、君達武器を探してるのかい?」
声がした方を見ると男が立っていた。この街には場違いなスーツを着ており、背はすらりと高くオレンジの髪をなびかせている。男の目は、シルクハットでよく見えないが口がニヤニヤとしておりマサト達をあざ笑っているように見える。
「何だよ。ワイらを馬鹿にしに来たのか?」
「不愉快にさせてしまいましたかこれは申し訳ない。私は、道具屋をしておりましてね。何か力になれないかと思ったのですが‥‥どうやらお邪魔だったようですね。それはこれで‥‥」
「ま、待ってくれ。俺たち今すげぇー困ってるんだ。だから俺たちに何か売ってくれ!」
男は再びニヤニヤしながらマサトの方を見た。
「その言葉待っていました!ぜひ私の可愛い商品こどもたちを見てってください!」
男は、どこからか巨大なトラッシュケース出し、2匹に中身を見せた。中にはポーションや魔導書、弓に怪しげな果実などなど今までに見たこともない不思議で目を引く商品が沢山あった。そしてマサトはある一つの商品に釘付けになった。刀だ。
「これって‥‥」
「お目が高いですね~。これは鬼族が造り上げた刀【輪廻】第2等級で切れ味が良くてね。なんでもスッと切ることが出来るよ。」
「これ欲し――
「おい待て。」
福神がマサトを引き留めた。
「何だよ?」
「どう考えても偽物だろ。仮に本物だとしても3000ルミナで買えるわけがないだろ。」
「うぅ確かに‥‥すいません俺たちお金が――あれ?」
振り返った瞬間そこには誰もおらず刀だけが置いてあった。
「どこ行ったんだ?」
「あ、すいません。ここら辺で背の高いスーツを着た男の人見ませんでした?」
「そんな人こんな田舎街にいるわけないでしょ?いたら絶対覚えてるわ」
それから数分探したがあの男を見たという人は誰もいなかった。
「これ貰っていいてことかな?」
「まぁそういうことになるな‥‥」
「じゃあ遠慮なく‥‥うおおお」
手にした瞬間体中に寒気と力がみなぎってくるのが伝わった。
「すげぇ力が湧いてくる。今ならどんなもクリアできる気がする。」
「そりゃ凄いな。」
「よっしゃ!!早速ギルドへ行くぞ!!」
「おい待て!まずはユーリン探しだろ!」
2匹はその場を後にした。
「相棒をあげたんだ。必ず救ってくれよ。僕の妻を‥‥」
面白ければ、ブックマークと評価お願いします。