表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
へっぽこモンスターな俺たちの異世界攻略法  作者: 小嵐普太
第2章 デルフィニウムと聖剣の勇者編
18/47

第18話 戦略的戦線離脱

「お前‥‥それ、どういうつもりだよ?」

「どうもこうもないですよ。捨てなかっただけでもありがたく思ってくださいね。」


やれやれと窘めるデルフィニウムにマサトは鬼のような目でにらみつけた。


「おい、マサトどうし――

「うるせぇ‥‥!!落ち着いてられるかっ!!」


マサトは勢い任せに輪廻を抜こうとしたがすぐに、冷静になり手を離した。


「‥‥はぁ。邪魔なんだろ?じゃあとっととうちの魔法使い返せ!」

「ああ、そうさせてもらうよ!」


ボールのようにユーリンを掴むとマサトにむかって思いっきりぶん投げた。ものすごいスピードでユーリンは吹き飛んだ。マサトは直撃を覚悟したがツバサによって寸前で止められた。


「大丈夫か?」

「うん‥‥大丈夫‥‥ありがと。」


ツバサに助けられたことがちょっと気に食わなかったがお礼を言った。


「ならよかった。戦えるか?」

「もちろん。」


ユーリンを部屋の隅に置いたあと戦闘態勢に入った。


「最後の雑談は終わりましたか?待ってあげた私の優しさに感謝してください!そもそもあなたたちが――


再び長い話が始めたデルフィニウムを無視し、ツバサはマサトに耳打ちをした。


「3、2、1で行く。合図に合わせて先制攻撃だ。」

「うっし、分かった。俺に任せろ!」


ツバサは背負っている大剣を抜き、マサトも輪廻を抜く準備をした。


「3、2、1!」

「くらえ!先制攻げ――


攻撃をしようと走り出したマサトを横目に目にも止まらぬ早さでデルフィニウムの腕を切り落とした。


「あんた!人としての優しさを持っていないのですか!?」

「悪いな。残念だが、俺がお前に使うための優しさは持ち合わせていないようだ。」


ツバサの発言にキレたデルフィニウムは、強力な炎魔法を放ったが、あっけなく避けられ逆に首を切られてしまった。そんな状況でマサトは呆然と眺めることしかできなかった。


「ふぅ‥‥どうしたマサト?」

「俺があの大迫力の戦闘に参加できると思うか?てかお前だけで十分だっただろ!」

「でも、マサトがいなかったら俺はここまでたどり着けなかった。ありがとう。」

「ああ!何このイケメン!ムカつく!!」


マサトのくだらない文句をツバサが的確にかわしてダメージを与えていると、生首になったデルフィニウムが喋りだした。


「あなた達この程度で私に勝ったと思ってるの?本当にめでたい頭!そもそもあなた達みたいなぼんくらが私に勝てるわけ無いでしょ!」


デルフィニウムの体の周りに白い光が集まりだし、体を包みこんだ。そして光が一箇所に集まりだしその光の中から無傷に戻ったデルフィニウムが現れた。


「うわっキッショ!てか再生するなんて聞いてないんだけど!!」

「とりあえず不死身のカラクリがわかるまで片っ端から畳み掛けるぞ!」

「いやいや!そもそも触れられただけでアウトなのにそこまで思考が回ら――あ。」


マサトはなにか思い出しユーリンの方へ駆け出した。


「何か思いつたか?」

「思いついたっていうか間違ってなかったらほぼ不死身のからくりの答えなんだけど‥‥ちょっと作戦会議したいから、悪いんだけどちょっとここ離れていい?」


マサトのまさかの発言に驚きつつもツバサは了承した。


「分かった。ここは任せろ!」

「じゃあ頼んだぞ!ふぅ‥‥俺なら行ける。俺なら行けっ――るううううううぅぅぅぅ!!!!」


マサトはユーリンを背負い窓を開けるとそこから勢いよく飛び降りた。


「敵前逃亡とはw先程の勢い任せの発言はどこへやらw?」

「俺の仲間を馬鹿にするな。それにマサトは逃げてない。お前は人を信用するということを知らないのか?」


ツバサの挑発にデルフィニウムは、いらついたもののすぐに冷静なった。そして空間から剣を手に取りだした。


「あなた転生者ですね?しかもあなたが持っているユニークスキルは、400年前初代勇者が持っていたものと同じもの。こちらとしてはとても厄介です。しかし今のあなたはまだまだ未熟私が今までに見てきたものに比べたら全然です。そこで私があなたの稽古をしてあげましょう。」

「稽古?」

「はい。私が出会った剣士たちの魂を圧縮して私の体に刻み込みます。一度これを使ってしまうと魂が崩壊して二度つ使えなくなってしまうのですが‥‥あなたは私を一度殺した。そのご褒美だと思ってください。それでは‥‥始めますよ!」


デルフィニウムは、先程とは比べ物にならないスピードでツバサへ斬り掛かった。



デルフィニウムエンタープライズ地下…


「天花様やっと見つけた!」


アセビが見る先には、ふわふわとした雪の様にしろ毛並みをした小さな子狐が檻に入れられ倒れていた。


「ハァ‥‥もしかして‥‥ハァ‥‥アセビ‥‥?」

「はい!アセビです。助けるのが遅くなって申し訳ございませんでした。」


涙が流れるのをこらえながら素手で檻の形を変形させて天花を助け出した。


「ハァ‥‥ツバサは?」

「今、最上階で七花軍師の一人と戦っています。」

「ハァ‥‥なら急がないと‥‥」

「天花様は、お休みに‥‥」

「だめ!ハァ‥あいつだけじゃ‥‥とてつもない被害が出る‥‥。」

皆さん

この作品の初投稿から半年と1週間たったそうです。

そこで僕不思議なことに気付いたんですよ。

プロフィールに書いてある通り週一投稿…

単純計算で25話(多分)なんですよ。

なのに今回何話か見てみてください。

18話……キャアアアアアアァァァァ!!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ