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へっぽこモンスターな俺たちの異世界攻略法  作者: 小嵐普太
第2章 デルフィニウムと聖剣の勇者編
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第16話 どこでもお話フレンズ

「ほらほら急ぐよ!直ちに急ぐよ!!」


アセビはしょんぼりしているツバサを引きずりながら走っていた。


「デザートの杏仁豆腐がまだなのに‥‥」

「キムチ鍋妥協してあげたんがら諦めなさい!」


七花軍師の一人がいると言われる武器会社に向かって走っていると会社の方向から破壊音と共に衝撃が走った。


「な、何?」


唐突な出来事に戸惑っていると吹き飛ばされたマサトが叫びながら頭の上を通り過ぎた。


「ま、マサト君!?ちょっ、あれ絶対ケガだけじゃすまないよね!助けに行った方がいいだろうけど‥‥でも天花様が!!!!」

「落ち着け。杏仁豆腐食うか?」

「そんな時間ないわ!!もう私マサト君助けに行ってくるから天花様頼んだよ!!」

「分かった。」

「ホントにわかったのかな‥‥」


ちゃんと理解した心配になりながらもアセビはマサトを助けにその場を後にした。数分ほど走ると岩石に突き刺さったマサトを発見した。


「ちょっ、これ大丈夫なの!!マサト君生きてる!?お願いだから死なないでよ!!」


はみ出ていた部分を思いっきり引っ張ったがびくともしなかった。


「イタタタタタタ!!!!」

「もうどうやったらこうなるのよ‥‥仕方ない【支援魔法・力(パワード)】【支援魔法・守(プロテクション)】」


支援魔法で身体強化をすると攻撃の構えを取った。


「セイヤっ!セイヤっ!セイヤっ!セイヤーーっ!!!」


正拳突き放つと岩にはひびは入り粉々に砕けた。


「あ、アセビちゃん。君が助けてくれたのかほんと助かっt――


マサトは正拳突きの余波で粉々に砕け散った。


「キャァァァァァ!!!!」



「そういえば、アセビちゃんは何でこんなところいるの天野もいな‥‥どうしたの?」


粉々になった部位が少しずつ再生していくマサトをまだ少し生きているつぶれた虫を見るような目で見つめていた。


「あの、あからさまにドン引きするのやめてくれる?普通に傷つくから。」

「ご、ごめん‥‥えーっと何で私がここにいるかというと、君と同じ七花軍師デルフィニウム・ スペルビアを倒しに来た。」

「え、あいつ七花軍師だったの!?」

「え、知らなかったの!?」


驚きの事実にお互い驚愕した。


「じゃあ、一から説明するね。ギルドで情報集めをしていたらデルフィニウムエンタープライズの近くで『僕は、七花軍師の嫉妬をつかさどる者!!』って叫んでいた人がいたんだって、私も最初は、半信半疑だったんだけどね。会社にこっそり潜入して色んな資料をあさってみたらビックリ!色欲の勧誘だの強力なユニークスキルだのボロボロ証拠が出てくるわけ。しかも!私の恩人である天花様を誘拐してたんだよ酷いと思わない?」

「なるほど。じゃああいつは、ぼこしてもいいわけか!」

「そう!!あのくそド変態ゴミカス誘拐犯はぐちゃぐちゃにしないといけないんです!!」

「よっしゃ行こう!!っとその前にちょっと待って、救援呼ぶわ。」


ポケットの中から青いぷにぷにとした塊を取り出し電話を使うように耳に当てた。青い塊はプルプルと振動した。しばらくすると振動が止まり塊が喋りだした。


『もしもしユウキか?』

「誰だよそれ!俺だよマサト。」


塊からチャムの声が聞こえたと思うとマサトは、塊にむかって話し出した。そんな異様な光景にアセビは説明を求めた。


「ちょっと待って!!なんでそんな小っちゃい物チャムちゃんの声が聞こえるの!?」

「これか?これはね――」

『オイラの体一部と特別な魔法(ユニークスキル)で作った簡易連絡アイテム。【チャムスゴイよホントに】通称【チャムホ】だ!』


自信ありげに答えようとするマサトを遮りチャムが説明をした。


「凄い!流石だね。」

「おい俺が説明してただろ!!」

『そんなことより何でオイラに話かけてきたんだ?』

「ああ、そうだった。」


マサトはアセビから聞いた話を説明した。


「て、わけだ。」

『よくわかんないけど助けてほしいってことだね。福神!キュウエンヨウセイだって!!』


チャムは奴隷商を開くためのギミックを解くために走り回っている福神に話しかけた。


「ハァ‥‥ハァ‥‥今は無理に決まってるだろ。ハァ‥‥着拒しろ。」

『聞こえてるし、もう出てるから着拒ではないだろ。』

「ごめんねダメだって。」


チャムは申し訳なさそうに助っ人を断った。


「分かった。俺達でどうにかする。」

『ちょっと待て。悪い奴と戦うんでしょ?だったらオイラがそいうの特別な魔法(ユニークスキル)について教えてあげる。」

「はぁ!?お前何でそんなこと知ってるの?」


唐突に敵の重要な情報があると伝えられマサトとアセビは驚きを隠せなかった。


「や、やっぱりすごいね‥‥」

『えへへ。やっぱオイラ凄いんだ!』

「早くこっちも時間ねーんだわ。」

『分かった良く聞いてね。まず悪い奴の能力は、右手で魂を奪うって左手で奪った魂の能力を扱うことができるんだ。」

「何それチートじゃん!」


理不尽な能力にマサトはホントに倒せるのか自身が亡くなった。


『だから最強なんだよ。ハァ‥‥でも必ず弱点がある。頑張って見つけろ‥‥ハァ‥‥。』

「頑張るって…」

『あと何かあったら通信を繋げ。もしかしたら力になれるかもしれね。じゃあ気をつけろよ!。」

「おう!」


チャムホは再び静かになった。


「マサト君ホント凄いよ君の仲間!!」

「まぁな。」


マサトは自分のことのように誇らしげに答えた。


「ほんじゃ行きますか!!魔王幹部七花軍師を倒しに!!」

やっべぇ‥‥‥‥原神めっちゃ楽しい

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