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へっぽこモンスターな俺たちの異世界攻略法  作者: 小嵐普太
第2章 デルフィニウムと聖剣の勇者編
14/47

第14話 デルフィニウムエンタープライズ

マサト達は、霧を抜け再び森に出た。


「ああーー!!依頼のことすっかり忘れてた!!やべぇ【信用度(ポイント)】また下がっちまう!!」


全ての冒険者パーティーには信用度(ポイント)があり、任務(クエスト)をクリアすることで冒険者パーティーの実力を示すポイントを手にすることができる。任務(クエスト)の難易度が高ければ高いほど大量のポイントを貰えるが失敗してしまうとポイントが減ってしまうオンラインゲームとかでよくある奴だ。ポイントが多いと難易度が高い任務(クエスト)を受けれたり、ルミナの代わりにポイントを消費することで依頼を出すことができる。

へっぽこモンスターパーティー:32p


「30きったらさすがにヤバイ。信用度がた落ちだわ‥‥」

「元々あってないようなものじゃないですか。」


マサトは前回のオーガ討伐が失敗したことでまた地獄のスライム討伐に逆戻りするのではないかと焦っていた。


「クソッ、何で見つからないんだよ!!神々しい魔力を帯びてるんじゃないのか!?あぁん?」

「聞き込みしましょうよ。仮に特別な魔力を帯びてたとしても魔力探知の範囲外にいたら意味ないんですから。ほらちょうどあそこに人いるんで聞いてみましょね?」

「うん‥‥分かった‥‥」


二匹は近くにいた武器商人に話しかけた。


「すいません。冒険者の者なんですけどここら辺で神々しい白い小動物見てないっすか?」

「神々しい白い小動物か‥‥」


商人は少し考えた後何かを思い出したように答えた。


「そういえば、うちのボス。つまりデルフィニウムエンタープライズの社長が、最近珍しい動物を飼い始めたらしいんだ。結構特徴が似てるからもしかしたらお前らが捜している動物かもしれねー。あとこれは極秘情報だから誰かに口外はしないでくれ。」

「それに関しては大丈夫ですけど、今ので極秘じゃなくなりましたよ。」


極秘情報と言いながらベラベラ喋るおっさんにマサトは、サプライズ計画建てたら本人にばらすタイプということを確信した。


「ていうか何でそんなこと秘密にする必要あるんだ?」

「それは言えないな。知らないし。」

「知らないって言ってんじゃねーか。」


なぜこいつが駆け引きが重要な商人をやれているのか不思議になった。


「まぁいいや。取り合えず行ってみるか。」

「情報提供ありがとうございました。」


マサトとユーリンは、情報をもとに武器会社デルフィニウムエンタープライズへと向かった。


「いやーやっぱりいいことをすると気分がいいな!さて俺も仕事に取り掛かるとするか」

「その必要はありませんよ。」


商人は後ろから声をかけられた。振り返ると爽やかな青髪の男が立っていた。男は高そうなスーツを着ておりまるでお嬢様に使える召使のようだ。しかし、その見た目をは裏腹にどこか不機嫌で殺意がじわじわと伝わってくる。


「どうしたあんちゃん迷子か?」

「契約を破るどころか雇い主の顔も忘れるとは‥‥まあいいでしょう。あなたはクビです。」


男は強い口調で商人に言い放った。

場面は切り替わり冒険者ギルド‥‥


「俺はどうすればいいんだ‥‥」


ツバサは、昼食を何にするか迷っていた。そこへアセビが号泣しながら全力疾走してきた。


「ツバサ君!天花様の天花様が――!!!」

「ちょっと待ってくれ。選択肢をラーメンセットとチャーハンセットに絞ったから。」

「どっちでもいいでしょ!早く決めてよ!!せっかく天花様と七花軍師のあのうさん臭い武器会社にいることが分かったの!!」


マイペースなツバサにアセビは声を荒げた。数分後、ツバサはようやく口を開いた。


「よし決めた。キムチ鍋一つ。閉めは雑炊でお願いします。」

「ラーメンセットとチャーハンセットはどうなったの!!!」


再び場面は切り替わり貿易船が並ぶ港‥‥


「ぜぇ‥‥ぜぇ‥‥何でワイがお前を運ばなきゃならないんだ!」


福神達は奴隷商を目指して歩いていた。


「あ、あの‥‥ほほ本当にここらへんにあるんでしょうか?」


ある人物を探して世界中の奴隷商をまわっている謎の旅人【アネモネ・インウィディア】はチャムに尋ねた。


「うん。オイラに任せとけ!あのくそキモイ石像から行くことができるんだ。」

「何でもいいから早くしてくれ!」


石像の前に立つと小鳥からの聞いた入り方をチャムはたんたんと説明をし始めた。


「えーっとこの石像から前に6歩、右に3歩、後ろに4歩、左に1歩、右斜めに6歩‥‥」

「何かゲームの隠しコマンドみたいですね。」

「ワイの上腕二頭筋が‥‥悲鳴を上げ始めてる‥‥」


総体重3㎏のチャムを抱えていた福神の腕は限界を迎えていた。


「頑張れ!あと左に3歩、前に2歩、左斜め後ろに6歩そして最後に‥‥この石像の周りを5269周するだけだから。」


チャムはにっこりと笑いながら石像の方を指した。


「‥‥テメエエェェッッ!!!ぶっ殺してや――

ポイントの例です。

           成功 失敗  クエストを受けれるポイント

スライム討伐     1p   -10p   ーp

迷子のペット探し   2p   -3p   5p以上

オーク討伐      5p   ‐5p  30p以上

未開拓ダンジョン  100p   0p   300p以上

(マサトたちが受けれた理由は田舎すぎて冒険者が集まらないからです)

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