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金髪に絡まれる

最初主人公はぐずぐずしますが幸せになります。

下痢(弱)、復唱(大)、お黙り、帰宅、気絶(前後5分間の記憶消去)

どうしてこんなしょうもない魔法しか使えないのだろう・・・。


珍しく生国のエイジア人に会ったので何となく会話していると

「やあ、良い感じじゃないか?」

極限まで薄めた紅茶のようなはっきりしない色の金髪の大男が私に声を掛けた。

満面の笑みでなぜかとても張り切った様子だ。


金髪大男の連れであろう黒髪の男性は、自分の連れが見ず知らずの女性に

やわら大声で話し始めた事に対して控えめに眉を顰めている。


(え?何?突然どうした?)

我々は就職採用試験を受けに来ている。

ここは1次試験のために集められた6人の受験生達の控室だ。


私はこの国、ノイツ連邦共和国の名門音楽大学に留学して無事卒業資格を得、

生計を立てるためにオーケストラの採用試験に臨んでいる。

男を探しに来ているわけではないのだ。


金髪男に嫌々頷いてやると、途端に感情を乱し怒り心頭で去って行った。

(はぁ~、なんで私があんたのご機嫌取らなきゃならないのよ。)


直ぐに試験が始まるので自分に気絶魔法をかける事が出来ない。

さっさと不快なことは忘れてしまいたいが、

この「気絶」は30分ほどぼんやりしてしまう余計な効果があるので

演奏前には使用できないのだ。


散々練習してきているので、動揺するような事があってもきちんと弾ける。

だが1次試験は通過できなかった。

金髪大男と、控室で全く交流しなかった男性が合格したようだ。

「フン!」と金髪男が威張り散らすが知ったこっちゃないんですが・・・。

何のアピールなんだ、全く・・・。



やれやれと思いながら帰途に就いた。





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