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息子への手紙
晴人様
晴人は、会うたびに背が高くなっていきますね。
あと何年もしないうちに、パパを追い抜いてしまうでしょうね。
本当に大きくなった。
サッカーの試合で、小さい体で走り回っている晴人が懐かしく思い出されます。
今でも、毎日練習を頑張っているのですね。
サッカー選手になれるといいね。
晴人はおもしろいものを見つけるのが上手です。
晴人に教えてもらったゲームとか、漫画とか、アニメとか、
どれもハズレがなくて、パパもハマってしまいます。
晴人のそばにいたら、いつもおもしろい何かと巡り合う気がして、ワクワクします。
だから、あなたの周りには人が集まるのでしょうね。
人を惹きつける人。
パパはそんな晴人に憧れています。
そして晴人がパパの子供で、誇らしいです。
パパの人生で唯一の自慢は、晴人の父親であることです。
晴人と出会えたこと、それだけでパパの人生には意味があったと思えます。
晴人、
パパとママの子供として生まれてきてくれ、本当にありがとう。
パパとママを選んでくれて、本当にありがとう。
もし明日、パパが死んでしまっても、ママと咲良のそばにいてあげてください。