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SARA  作者: ホーリン・ホーク
Revenge In The Barrel
25/34

25.can not hear anything

挿絵(By みてみん)


 フリーホイール一〇四九番地に急停車するランドー・トラフィックの十トントラック。

 ブリウスは降り、レイも続く。

 家の前庭にはクリシアの乗るステップバンとガス会社のトラックが。

 駆けてゆくブリウス。

 レイは血と硝煙の臭いを察知した。

 植木と茂みの脇に倒れている男を発見する。

 レイは彼を抱き起こした。


「ホークでねぇか! ……チッ! トミーの奴」

 ブリウス宅を守備していたソサエティのスナイパー、ホークが胸を撃たれ、()られた。



 怪しい空気が張り詰める。

 家の中に入ったブリウスはいきなり撃たれた。


「クリシアーーッ!!」

 ブリウスは叫んだ。

 噴き出る血が白い木造家屋の床を赤く染めた……。



 銃声は三発……


 最初の一発はトミー・フェラーリがブリウスの腕を狙ったもの。

 二発目も同じく、それは漆喰の壁に。

 そして三発目はレイ・ニードルがトミーを仕留めたものだった。



 沈黙を破った拳銃(コルト)を懐に仕舞い、レイは歩み寄る。

 額から血を流し、レイは動かなくなったトミーの目蓋を閉じた。


「こうするしかなかっただトミー。許せ……」



 ブリウスは床に倒れているクリシアを片手で抱き上げた。


「大丈夫か? クリシア……おい!」

 気を失っていた彼女は、やがてゆっくり目を開けた。

「すまないクリシア……怪我はないか?」

 泣きながらブリウスは揺り動かす。しかし彼女は

「……え? ……聞こえない……ブリウス」

 震える手でブリウスの頬を撫でた。


「何も……聞こえないの……」



挿絵(By みてみん)

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