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酒場の店員が世界最強⁉ (仮)  作者: ピルクル
第零章 『世界の起源と破滅』
2/4

2[リースト最果て村の少年]

細かく変更いたしました部分があります。

リーストの果ての果てにある小さな村、『エンド』。


「ママ!みてー!!おっきな魔法陣がお空にあるよ!!」


「またまた~。そうやってママに嘘ついてわらうんでしょ?」


「違うもん!!ほんとだもん!!!」


「、、、っ!!家の中にはいりなさい!!ママは村のみんなに伝えてくるから!」


そういってママは僕の前に現れることは無かった。



~10年後~


「みんな、行ってくるね。」


「気を付けていくんじゃぞ。無事に連れて帰ってくることを祈っておるぞ、、、」


「村長ありがとう。村のみんなも。おかげで旅に出る十分な装備も整えられたよ。絶対おかあさんを連れて帰ってくるから!!!それじゃあ行ってきます!!」



あの日、空に浮かんでいた魔法陣はセンテックで隔離されていた天族が隠れて編み出した魔術だった。


魔術は各大陸全域にまで広がり、効果が最悪なのだ。


天族に対し悪意、敵意、憎悪、の感情を少しでも持っていたら、魔法陣に吸収されてしまう。最上空間魔法に認定され、禁術指定された魔法。


つかった天族は魔力の消費のし過ぎによりそのまま死んでったため、吸収された人々がどこに行ったのかはわからないままだったと村長が言っていた。


ただおれは生きていると信じてる。絶対に探し出して連れて帰るんだ。



「いいんですか?村長。母親のこと、あいつのことの本当のことを伝えなくて。」


「伝えたところでなんになるというのじゃ、あの子はあの方の息子じゃぞ。ショックで力が暴走したらどうするんじゃ。もう一人のあいつが出てきたら大陸の半分が吹き飛ぶぞ。」


「お前たちもあいつの事は忘れるんじゃ。二度と戻ってくることは無いじゃろうからな。あの子は、、、、、ラダーク様とラトエル様の子なんじゃから。」





「とはいうものの、全然レベルも足らないし、そもそも木こりの仕事しか知らないから、世の中を知るところから始めないと。」


僕がのんびりできる理由が一つだけある。リーストでは子を産むときに左手首に家紋を魔法で彫るしきたりがある。片方でも親が生きてる間は18歳になるまでレベルアップに必要な経験値を共有できる魔法が組み込まれているもので、僕の父親は、母親と同じタイミングでしばらくいなくなっていたがある日突然村の入り口に体をバラバラにされて首から上と性器だけない状態で置き去りにされていたと母に聞かされていた。


僕に残ってるのは母だけ。唯一の生きていると確信を持ってる理由なんだ。



「まずは、一番大きな町、【王】がいる王国を目指すか。この道をまっすぐ3日ほど歩けばイエラっていう町があるって村長が言ってたな。イエラまではモンスターも出てこないっぽいし野宿を我慢すればなんとかなるか。」


「にしてもモンスターどころか動物一匹もいないなぁ。」


村を出て二日ほど経ちイエラまでもう少しと意気揚々と進んでいた彼は、ふと空を見上げると

何かがこちらに突っ込んで来ようとしていた。


「~~~~~~~~!!」


「ん?羽の生えた女の子?羽が生えてるって事は、、、て、ん、ぞ、く、、、」



「あぶなーーーーーーーい!!!」


「。 。 。 。 。 。 。」


「へ?」


「ナンネンブリノソトダ。オレガデテキタトイウコトハ。。。テンゾク。コロス。ソシテクウ。ヒサビサニゴチソウダ。」


「ひぃっ!!あなた様は!!エバエル様!!!!」


「?ダレダ。オマエ。オレノ。コトヲ。シッテル。ノカ? オレノコトハ。オレシカ。シラナイハズ。」


「も、もちろんでございます!!私は、あなた様を探しておりました!!私は一族の任務により

あなた様をあるところに連れていきます。詳しくは、着いてからお話いたしますので、どうか同行の許可を。私はすべて知っているものです。」


「ソウカ。ワカッタ。ツレテイケ。タダシ。エバハ。ナニモ。シラナイ。ナニモ。シラセルナ。エバノ。セイシンガ。スコシデモ。ユライダラ。オマエヲ。クウ。」


「んっ、、ってあれ?き、ききき、君!?なんで裸で土下座してんの!?」


「あっ、私としたことが子を孕む準備をしてしまいました!!

お見苦しい姿を見せてしまい申し訳ございません。

、、、出来れば今のお姿のまま襲ってしまいたいところですが。ジュル、、、」



「って僕のズボン脱がそうとするのはやめてよ!!なんかおち〇〇んがむずむずするし。とりあえず、君ここで何してるの?天族だよね?」


「まずはそのむずむずを治しましょうか!!!」


「話を聞こうか!!!!!」


「コホン。失礼しました。私は確かに天族です。ですが、同族がどうも好きになれないので逃げてきたのです。」


「逃げてきたって、見つかったら確か処刑だよね?」


「この世で一番強い天族を監視しようなど100万年早いんですよ!!」


「事情はよく分からないけど、ん~~。君どうするの?」


「あなたについていってもよろしいですか?」


「えっ!天族を連れて歩いてたら僕まで処刑されちゃうし、、、」


「大丈夫です!力は8割ほど減ってしまいますがこのように!」


急に女の子の周りを光が包むと次の瞬間には一見普通の人族のような見た目になったのでした。


「人族に変身することなんてたやすいことなのですよ!実際かなりの天族はまぎれてますしね。」


「そ、そんな。当たり前のように天族が人族にまぎれることができるなんて、、、」


「ま、そんな感じですので。しばらくついて行ってもよろしいですね?」


「ばれないなら、僕は別にいいけど(人族になった状態ですら勝てる気がしないから変に反抗はできないしね)。ところで、君の事は何て呼べばいいの?」


「私の事は『レイ』とお呼びください。あなた様は?」


「僕は『エバ』だよ。よろしくね。」


「それではエバ様行きましょうか。」


かくして、出発2日目にして、敵である天族を仲間に入れイエラにたどり着くのであった。






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