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シオサイ戦記  作者: 松田 飛呂
世界案内
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任務受付

シオンは学園に戻るとかなり体力が戻っていた。


「シオン君、大丈夫なの?」


花子が心配そうに聞いてくる。


「えぇ、なんか体の痛みも無くなってきました。 さすがドクターですね」


シオンは答える。


ジンはどこかに行ってしまった様だ。


教室には2人きりだった。


「太郎さん大丈夫ですかね?」


「大丈夫みたいよ。 骨も繋いだって言ってたわ」


「そ……そうなんですね」


シオンは骨を繋がるところを想像してしまった。


「あ、そういえばそろそろ報酬が入るわよ。 見てみましょう」


花子は自分の時計のボタンを押している。


シオンも真似する様に押してみた。




ーー報酬300クロン




多いのか少ないのかわからなかったが花子は不満そうだ。


「なんで私がたったの1500クロンなの!?」


シオンは自分のを見直す。


「みんな一緒ではないんですね」


「えぇ、違うわよ。 最後に私が納品したからポイントが高いの。 あとは熊猿の捕獲かしら?」


「捕獲しないといけなんですね」


「倒してもいいけれどなかなか倒せないのよ」


シオンは納得した。


花子は自分の荷物と太郎の荷物をまとめ始めた。


「今日はもう帰れるわよ。 また明日から任務が入るわ」


「どうして急に?」


「試験が近いのよ。 だからポイントを稼ぎたいのよね」


「なるほど……」


「当然依頼料も安くなるからここでみんな依頼を出すのよ」


「どんな人が依頼を出すんですか?」


「誰でも出せるしだしてるわ。 簡単なのはキノコ採集や木の実ね」


「ジン先生が選んでるんですか?」


「いえ、私が選んだの……そうだシオン君明日の任務一緒に選びに行こう」


シオンはカバンを持つと花子の後に続く。


隣の校舎に移ると下に降りる。


すると人集りがいる場所に出た。


「ここよ。 任務依頼を受ける場所。 3人以上のチームしか受けられないのが多いのよ」


「それで今日から始めたんですね……」


「えぇ、明日は太郎君は出られないと思うから2人で受けれる任務を探しましょう」


カウンターには分厚い本が置いてあった。


シオンは表紙にAと書かれた本を開いて見てみる。




珍獣 象アリの捕獲


報酬 10万クロン


詳細 象アリ10匹分の牙を納品してくれればいい







「これにしましょうよ。 報酬いいですよ」


シオンが花子に見せる。


花子は文字を読む。


「象アリ!? こんなの無理よ、ランクAの人たちじゃないと……」


花子は表紙を見る。


「シオン君すぐに元の場所に戻して……」


すでに遅かった。


シオンの前に黒髪で黒い目、クマのぬいぐるみを持ってフリフリの服を着ている女の子が現れた。


見た目は10歳になるかならないかくらいだろう。


彼女はカウンターの上に座っている。


「えっと……こんにちは?」


シオンが声をかける。


「こんにちは、あなたのお名前は?」


ニコリと笑いながら首を斜めにする。


「あ、はい。 シオンです」


シオンは答える。


「シオンですね……」


少女は天を仰いだと思ったらシオンに顔を向けた。


しかし先程までの笑顔はなくなりなぜか睨みつけている。


「おい、てめぇ。 私の笑顔返せ。 私以下の奴になぜ笑顔なんか使わなきゃならんのだ!?」


「…………すいません」


シオンはなぜか謝った。


「雑魚は触るな。 こっち見とけゴミが!!」


シオンは薄い本を投げつけられると先程まで読んでいた本を取り上げられた。


「おい、花子。 新人連れてくるならちゃんと教育しろよ」


「はい、申し訳ございませんでした」


花子は深々と頭を下げる。


そこに1人の男の子が現れた。


彼は金髪にブルーの目、ただ見た目10歳くらいだった。


「ハニー僕がトイレに行っている間に何があったんだい?」


男の子はまるで歌っているように言葉を発する。


「ダーリン。 いえ、何も無いわ。 ただ新人のお兄様にご挨拶をしていただけですわよ」


何故かクマのぬいぐるみに体を半分隠しながら答える。


「新人? あぁ、彼ですか、僕はアースと言います。 彼女は綾。 2人でここの受付を任せられています」


アースは深々と頭を下げる。


「シオンです。 よろしくお願いします」



シオンもアースに習い頭を下げる。


アースは頭を上げるとどこからか手紙を出した。


「キャーー、さすがダーリン、素敵!!」


綾は拍手をしながら褒める。


「ハニー、君の為に後でバラを出して見せるよ」


「キャーー」


「おっと、でもその前にシオンさんに確認だ。 君はシルバーの熊猿を倒したね?」


「はい、倒しました」


「そうか……うーん、それはなんとも……ところでどんな能力で倒したのかな?」


いつのまにか現れた王様が座るような椅子にアースは座る。


「えっと能力と言うよりナイフで目から脳をめがけて刺しました」


「なるほど……」


「ダーリン、きっと嘘よ。 ありえないわ」


「ハニー、人を見た目で判断してはいけないよ。 彼は確かに弱そうだ。 まるで貧民の様だよ。 でも彼にだって生きる為の力が備わっているんだ。 だから何かの能力が発動したと考えよう」


シオンは心に10のダメージを負った。



「でもダーリン、彼はZランクよ? ゴキと雑草だけ倒していれば存在価値はあるわ? それ以外の事はそれ以外の人がやればいいのよ」


シオンは心に20のダメージを負った。


「ハニー、これは僕たちが責任を持って出してる任務だ。 ちゃんとしたランク分けをしてゴミでも出来そうな任務を割り当ててるはずだ」


「泣いていいですか」


シオンは心のダメージがマックスになった。


「まぁ冗談ですよ。 しかしよく怪我もなく帰還しましたね。 幸運だと思った方がいいですよ」


「本当に幸運でした。 あと数センチズレてたら僕の体を爪が貫通していたでしょうね」


「何か防御策でもあったんですか?」


「ないですよ。 ただ必至に戦っただけです」


「まぁそういう事にしておきましょう。 次の任務はこれがおススメですよ」


一枚の紙をどこかから取り出した。



任務


薬草の採集


報酬 600クロン


詳細 解毒作用のある薬草を出来るだけお願い




「これは君の友達に使う薬草らしいよ」


「やります!」


シオンはこの任務を受ける事にした。













読んでいただきありがとうございます。


年末に向けて忙しくなって参りますがもう少し頑張ります!!

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