強襲! 熊猿!
しばらく構えていると真上から何かが降ってきた。
3人は跳んで避けるとすぐ構える。
落ちてきたのは大きな猿だった。
「マジかよ……」
太郎は石を拾おうとしゃがむと猿は跳躍し太郎の体にぶつかる。
太郎は吹き飛ばされ木に体をぶつけるとそのまま倒れた。
シオンはナイフを抜くと猿に向かって走り出す。
猿はシオンを睨みつけると跳び上がり消えた。
「太郎君!!」
花子は太郎に駆け寄る。
シオンは周りを気にしながら太郎に近づこうと花子から少し離れて駆け寄るがシオンの目の前にまた猿が降ってきた。
シオンはなんとか躱すとナイフを構える。
猿は手に木の枝をもつと振り回し始めた。
シオンが距離を取ろうとして後ろに跳ぶと木の枝を投げ飛ばしてきた。
シオンは体を反らすと木を避けたが態勢が悪く地面に倒れる。
そこに猿が跳んできた。
シオンは間に合わないと覚悟を決める。
しかし猿の動きは空中で止まった。
シオンが起き上がると猿は空中で暴れている。
「それは取れないわよ。 蜘蛛の糸を参考に作ったの。 動けば動くほど絡まるわよ」
花子がゆっくり歩きながら説明してくれる。
しかしいつもの花子と違い怒っていた。
「さぁお猿さん、お仕置きの時間よ」
花子は鞭を手に持ち猿に近付くと鞭を振る。
猿の頭に向かって鞭の先端は飛んでいくが当たったかどうかのところで戻ってくる。
音は後からついてくる。
バチン!!
音が鳴ると猿の意識は無くなった。
花子はまた太郎に駆け寄るとカバンから花火の様なものを出す。
空に向かって掲げると先端から赤い光が発射され空でしばらく光ったあと消えた。
「さぁ任務続けるわよ」
シオンは頷くと2人は先に進む。
「アレは熊猿よ。 力も強いし知恵もあるの。 最悪の合成動物よ」
「合成獣とは違うんですか? 弱点は頭ですか?」
「言い方の違いで一緒よ。 弱点は脳震盪を起こさせたの。 衝撃波でね」
「太郎さんは大丈夫ですかね?」
「えぇ、今頃ジン先生が拾ってくれているわよ。 それよりも熊猿の分のボーナスが入るわ」
「その為に先生は待機しているんですね」
「そうよ」
2人はその後枯れ木をどかしながら奥に進む。
日が暮れる頃には大量のヤミツキダケが集まった。
「さぁ帰るわよ」
花子に言われて来た方向に戻る。
歩いているとシオンは木の引っかき傷に気がついた。
「花子さん。 またいるみたいです」
花子は傷を見る。
「たしかに……ここは熊猿の生息地ではないはずだから何匹もいないと思うのだけれど……」
「急いで戻りましょう」
2人は駆け足で戻る。
しかし背後の木が揺れる音がし始めた。
それと何本も木が揺れている。
「先に行ってください」
シオンは足を止めるとナイフを構える。
「シオン君!!」
「いいから行ってください! 勝算はあります!」
シオンが言うと花子は頷き走っていく。
木の揺れは無くなり静かになった。
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