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シオサイ戦記  作者: 松田 飛呂
世界案内
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初任務

シオンが教室に入るとまだ誰も来ていないようだった。


しばらく外を見ていると誰か入ってきた。


「おはよう、シオン君」


シオンは振り向く。


「おはようございます」


花子は席に座るとカバンから何か出していた。


しばらくすると太郎も入ってくる。


「おはよう!」


相変わらず元気だ。


「おはようございます」


シオンが挨拶すると太郎は駆け寄ってきた。


「シオン、今日は任務だぞ。 楽しみだな」


「え? 任務ですか?」


「あれ? 連絡行ってないのか? 花子さんに頼んだけど……」


2人は花子を見る。


花子は必死に何かを読んでいた。


2人が近付くが花子は気がつかない。


太郎が花子の肩に手を置くと花子の体は跳び上がった。


「なに!?」


「ごめん。 何読んでるんだ?」


「これは……」


と言うと慌てて本を閉じて机の中に隠した。


シオンは見逃さなかった。


ーー初めての任務と演習


どんな内容なんだろうとシオンは考えているとジン先生が入ってきた。


「あー、早速だけど任務だね。 えっと……確かキノコ狩り? だった気がする」


なにやら書類を探しながらジン先生は言う。


しばらく探すと紙が出てきたようだ。


「えっと、学園の裏山でヤミツキダケを探す任務だな。 まぁこれは簡単だから行くか」


3人はジン先生の後をついて行く。


学園には裏門があるようだった。


裏門につくと2人は先に行くがシオンは止められた。


「箱は開けれたかい?」


「いえ、まだです」


肩をポンポンと叩かれシオンは2人を追う。


すっかり箱の事を忘れていた。


シオンは2人に追いつく。


「シオン、この枯れ木の下に生えている事が多い。 青白い光を放つからすぐにわかるさ」


太郎が教えてくれる。


シオンは枯れ木をどかすと何も無かった。


2時間くらい探すが誰も見つけることはできない。


「こんなに見つからないものなんですか?」


シオンが花子に聞く。


「普通はそこらへんにいっぱいあるものよ。 なんでこんなに見つからないのかが不思議なくらいよ」


だんだん山の奥に入って行く。


しかし1つも見つからない。


「おかしいな……ここは学園の敷地になってるから誰も取りに来ない」


「ジン先生を呼ぶ?」


花子も少し不安そうに言う。


どうやら何かあったら先生が助けてくれるらしい。


シオンは木を掴みながら山道を歩いていたがふと木がどのくらいの高さまであるのかと思い見上げるとかなり高くそびえ立っていた。


「凄いな……」


視線を下げると木に大きな爪の跡が見えた。


シオンは辺りの木を見渡した。


そこら中の木に爪の跡が付いていた。


「2人とも、爪の跡が……」


そこまで言った時奥の方からガサガサと音を立てながら何かが近づいてきた。


3人は背中を合わせる様に立ちそれぞれ構える。


読んでいただきましたありがとうございます。

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