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シオサイ戦記  作者: 松田 飛呂
体育祭
85/188

体育祭8

シオンはスタート位置についた。


みんなが険しい目つきをしている。




ーーヨーイ、スタート




声が聞こえシオンは走り出す。


誰も何もしてこない。


シオンは借り物の紙が置いてあるところにたどり着いた。


近くにあった紙を拾い中を見ると、 〈伴侶〉と書いてあった。


「これ……なんて読むんだ……」


シオンは漢字が読めなかった。


「後ろの字は僧侶の感じだから僧侶っぽい人?」


「いやまてよ……これは僧侶だそして僧侶の前の字はきっと半分人って意味だ……だからきっと天使だ」


シオンは間違った解釈をした。


天使と言えばノアさんだ。


急いでクラスの席に戻る。


「ノアさん来てください」


全員よく分からないままノアはしぶしぶ付いてきた。


「ノアさんが借り物のだと!!」



「あいつを殺せ!!」



「あいつは我々姫クラブに怒りを覚えさせたようだ! 突撃!!!」



シオンの進路を邪魔しようと集まってくる。


「ノアさん気をつけてくださいね。 ゴールまであと少しなんで」


ノアは目をまん丸にし、口を開けたまま頷く。


しかし先に進めないように進路を塞がれた。


「紙を寄越せ!!」


「いや、俺に寄越せ!!」


「いや、俺だ!!」


なぜか喧嘩が始まった。


「今の内です。 静かに行きましょう」


シオンは静かに気配を消して走った。


ゴール直前までたどり着いた時目の前に男たちが現れた。


「我々は姫ファンクラブ。 つまり姫様の守り人だ」


「えっと……競技なんですけど……」


シオンは真顔で言う。


「違う、そこじゃない! 我々は姫様と手を……手を繋いだことが許せんのだーー!!」


「すいません」


「手を離してから言えーー!!」


「はぁ。 ノアさん逃げないで下さいね」


そう言うと手を離す。


「紙を見せろ」


「取らないですか?」


「取らないから見せろ」


シオンは紙を渡す。


姫ファンクラブの人達は中に書いてある字をみると1人ずつ倒れていった。


そして全員が泣いていた。


「大丈夫ですか?」


シオンが話しかけると紙を投げつけられた。


「行けッ! ゴールインするんだ! これで良いんだ……俺たちは姫様の幸せを祈っておりまする」


シオンは良く分からないままノアと2人ゴールに入った。


その瞬間姫ファンクラブの人たちは号泣しながら拍手を続けた。



借り物の競争の内容がちゃんと合っているのかチェックをするらしい。


係であるマリアにシオンは紙を渡す。


「あら、ノアちゃんを連れてきたの? 私なんて書いたのかしら?」


などと言いながら紙を開く。


そうかみんなはマリアさんの書いた借り物が見つからなくてゴール出来ないんだ。


マリアさんは女の子には優しいから男しか出ないんだなにどとシオンが考えているとマリアは紙をそっと閉じた。


「シオン君。 あなたは可愛いわね。 これはなんの冗談かしら?」


「え? 冗談ではないですよ。 迷ったんですけどノアさんにしました!!」



「そ……そこまで本気で考えてくれたのね……でも簡単には許さないわよ」


「やっぱりマリアさんを選ばなかったからですか?」


「そう……え? 私?」


「はい、迷ったんです。 でもマリアさんは先生だからノアさんの方が歳も近いし良いのかなって思いまして……」


「悪かったわね、年寄りで!」



「いや、若いですけど学生のノアさんの方がいいかなと思いまして……」


「シオン君……あなた少しは良い子ね。 でもねお姉さんはそこまで優しくないわよ」


「ノアさんしかいません!!」


シオンは言い切る。


「ノアちゃんは良いの?」


マリアはノアに聞く。


「よくわからないけど……ゴールできるなら良いよ」


「え!? ゴールイン……」


「いや、ゴールです」


シオンが言い直す。


「シオン君、ノアちゃんにちゃんと説明した?」


「する必要があったんですか?」


「……そこまで関係がすすんでいたの?」


「……え?」


「え?」


「…………」


「シオン君……何か勘違いしてる?」


シオンはマリアを見たまま目をパチパチさせた。



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