体育祭3
シオンは席に座るとジン先生が来るのを待った。
花子は相変わらずサバイバルの本を読んでいる。
「花子さんは何の競技にでるの?」
太郎に聞く。
「あぁ、彼女は障害物競争だよ」
太郎は答える。
「サバイバルって必要なの?」
「当たり前だろ。 障害物がどんなものかわからない。 去年は無人島に飛ばされた奴もいたなぁ」
太郎は思い出しながら答える。
「それもうレースでもなんでもないですよね……」
シオンは呆れた。
「ところで太郎さんは何にでるんですか?」
「あぁ、僕かい? 僕は短距離とリレーに出るんだよ」
似合いそうだとシオンは思った。
しばらく待つとジン先生が入ってきた。
「あー、おはよう。 みんな今日は無理しない程度にがんばってくれ。 特にケガしてまでやる必要ないから」
これだけ言うと3人を連れて校庭に出る。
校庭には沢山の人がいた。
「我々はAランクとBランクの人と合同チームになるみたいだな」
と渡された紙を見ながら言う。
そしてクラスごとに掲げられた旗の下に行く。
「シオンおはよう」
ナオキが声を掛ける。
「おはようございます。 よろしくお願いします」
シオンが返す。
紹介しようと後ろを振り向くと太郎が両手を地面につけて落ち込んでいた。
「どうしたの?」
シオンと花子が聞く。
「このチームではダメだ。 我がライバルと同じチームになるなんて……」
「え?」
「あぁ、クロの事だ。 彼は去年クロと一緒のグループで走っていたな。 まぁクロの圧勝だったけどな」
それはそうだろうとシオンは思った。
クロは物凄い速さで動くことが出来る能力を持つまでいるのだ。
「今年はクロは不参加だから君の優勝だな」
「いや、違う。 彼がいなくて勝ってもそれは勝利ではない。 こんな屈辱初めてだ……」
もう誰も声をかけれなくなった。
「あの……太郎さんです。 それでこちらが花子さんです」
シオンは紹介する。
「俺はナオキ。 で、こっちの髪が長いのがノアで短いのがカエデだ」
カエデと花子の間に何故か炎が見えた。
「おっ? どうした? この前助け合っただろ?」
ナオキが言うと2人は視線を外す。
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