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シオサイ戦記  作者: 松田 飛呂
体育祭
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体育祭2

それからは校内は体育祭に向けて騒がしくなっていった。


シオンは不安を抱えたまま体育祭を迎えた。


朝ベッドで起きると大きなため息が出た。


遅刻するわけにもいかないので準備を整えると玄関の扉を開ける。


するとノアがシオンの部屋の前に立っていた。


「おはよ、がんばろうね」


「はい!!」


シオンはジャージを着て髪を結んでいるノアを見ると元気が出た。


2人並んで学園へ向かう。



幸せだ。



シオンは心から思った。


しかし会話は特になくただ並んで歩くだけだった。


学園の門に近づいた時シオンは離れようとする。


「あ、ダメ。 離れないで」


「えっ!?」


「今2人とも透明人間になってるから。 離れすぎると見えちゃう」


ノアに引っ張られるとすぐ横に立たされる。


シオンは理性を保つのに精一杯であった。


「どうしたの?」


上目遣いのノアにシオンは慌てふためく。


「あ、いえ、大丈夫でしゅ」


語尾がおかしくなった。


「なら良かった」


ノアの笑顔が見えた気がした。


シオンは叫びたい気持ちに駆られた。



これは能力だ。



シオンは自分に言い聞かせると教室までずっと顔を真っ赤にさせたまま歩いた。


いつの間にかノアはいなくなっていた。


「あ……さっきノアさんが何か言ってた様な……」


シオンは頭がぼーっとしていてノアに何を言われたのかわからなかった。


教室に入ると太郎はすでに筋トレをしていたし花子は何やらサバイバルの本を読んでいた。


「おはよう……ございます……」


上の空のままシオンは挨拶をする。


「やぁおはよう」


太郎は動きを止めない。


花子は本から目線をシオンに移す。


「おはよう……」


何故か花子はシオンの顔が紅くなっているのに気がつく。


「朝から彼女に会えたのかしら?」


なぜか少し冷たい。


「えぇ。 少しだけど会えました」


シオンは素直に答える。


「そう……よかったね」


悲しそうな笑みを見せた。


シオンは気が付かず嬉しそうに頷いた。




読んでいただきありがとうございます。

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