Zランク
「シオン君。 これは絶対に見せないで。 あと誰にも言わない様にね!!」
「はい……」
「これを持ってるZランクなんてすぐに狙われるわよ」
「はぁ……」
「飲み込みなさい。 今すぐ飲み込み……ハッ、解剖出来る能力者もいるかもしれない……溶かして骨の一部にしましょう」
「いや、あの……怖いです」
取り乱す花子をなだめるとシオンはポケットにしまう。
「ポケット!? ポケットにしまうの!?」
「あ、いえ……」
シオンは困り指にはめる。
何故かサイズがピッタリだった。
「はめたらみんなに見えちゃうわよ! 隠しなさい」
「えっと……とりあえずポケットに入れておきます。 隠すのは後で考えます」
シオンは取り敢えずなだめた。
その時カエデが入ってきた。
「シオン君、少しいいかな? 会長とお姉様もいるから……」
花子とカエデは目が合う。
「ダーリン。 早く行こうよ」
急にカエデの口調が甘え口調に変わる。
「え?」
シオンは固まる。
「あなたは生徒会の人ね。 シオン君は私達のグラスの生徒よ。 そして私が学級委員長の……」
「花子ちゃんね。 そう言えばシオンく……ダーリンのクラスってどこなの?」
「Zランクらしいです……」
「え!? シオン君が?」
カエデが驚く。
「試験合格出来ませんでしたから……」
「試験の内容は?」
花子が効いてきた。
「生徒会に会うとかリングを全員から奪うとか……」
「それは無謀よ……それでシオン君リング1つ持っていたのね」
「えぇ、そうです」
「私がシオンく……いえ、ダーリンのクラスを替えてもらう様に頼むわ」
カエデが歩いて出て行こうとする。
シオンは慌ててカエデの腕を掴む。
「待ってください。 不合格は不合格です」
「まぁ昇級はできるからねぇ」
花子も付け加える。
「それならゆっくりカエデさん達を目指します」
「え? 私を目指して頑張るの? それなら……」
そのままカエデは妄想の世界に流されていった。
「ところで用事があったんですよね?」
カエデの体をゆするとカエデが戻ってきた。
「えぇ、行きましょう」
「はい。 花子さん、また来ますね」
「行ってらっしゃい、シオン君」
シオンはカエデと共に部屋を出た。
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