マリアの優しさ
マリアはシオンを座らせる。
「シオン君。 花子さんが目を覚ましました。 それでシオン君が無罪だと言ってくれましたよ」
何故か敬語を使うマリア。
「……よかった」
シオンは心から思った。
「そうね。 でもシオン君、今度からあんな無茶な事してはダメよ」
マリアは目に涙を溜めて言う。
「はい。 すいませんでした」
「わかればよろしい。 だって可愛い女の子3人に傷がついたら困るもの」
「え? 僕は……」
「あなたは良いの。 でもあの3人が無事だったのは嬉しいわ」
などと言いながら立ち上がる。
「……次はノアちゃんをもっと早く助けてあげてね」
振り向きながら言うとそのまま消えた。
シオンは1人頷くと何故か走りたくなり外に飛び出した。
ーーちょうどその頃アダムはシオンの話を聞いた。
「ほぉ。 彼がねぇ。 ますます興味が湧いてきた」
アダムは窓1つない個室にいた。
目の前には椅子に縛られてる男がいる。
報告に来た男は出て行った。
アダムは男の口に貼っていたテープを剥がす。
「それで、君は一体何をしたんだね?」
「俺は何もしちゃいねぇ」
「そうか……それは困ったな。 君のせいで我々の目的が広まってしまう気がするのは私だけかな?」
男は黙っている。
「これは拳銃と言ってこの引き金を引くと弾が発射される。 人間は面白いものを作ったものだ」
男の脚に向かって撃つ。
「さぁこれで話したくなったか?」
アダムは微笑んで聞いた。
「俺は何も知らん。 バーで少し呑んでただけだ」
「私もバーは好きだ。 だがな店は選ぶぞ。 なぜマリアが経営しているバーに行った? そこで何を話した?」
「わからん。 直ぐに眠たくなって気付いたら外にいたんだよ……」
男は痛みで気を失いそうになっていた。
アダムは黙って男を見ている。
「本当だ。 1人で呑んでてすぐに眠たく……いや、待てよ。 確か1人女が近づいて……」
そこでアダムは頭に向かって銃を撃つ。
男は死んだ。
アダムは死んだ男の頭に手をかざす。
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