ケンの能力の謎
シオンが校庭に出るとカエデがナオキを連れて走ってきた。
「シオン君どこに行くの?」
「家に帰ろうかと思いまして……」
シオンは答えるが歩みを止めない。
2人はシオンに並んで歩く。
「今回は助かった。 少し話いいか?」
シオンは頷く。
「シオン君の家に行こ」
カエデが嬉しそうに言う。
「えっと……」
シオンが答えに困ると丁度いいタイミングでマリアが校舎から出てきた。
「マリアさん、お疲れ様です」
シオンは少し大きめの声でマリアに聞こえるようにする。
「あ、マリアさん。 今からシオン君の家に行こうと言っていたの」
カエデが説明する。
「あら、いいわね。 私も付いて行こうかしら?」
マリアはクスクス笑いながら言うのでシオンは許可してくれたと思った。
マリアはシオンに頷くと帰って行った。
「じゃあ行きますか」
シオンが言うと2人は並んで歩く。
校門を出てすぐ隣のマンションに入る。
「え? ここだったの?」
カエデが驚きながら言う。
「そうです。 近くて便利です」
そう言うとエレベーターに乗せシオンの部屋のフロアまで上がって行く。
「ここは便利だ。 遅刻はしない」
ナオキが言うと丁度エレベーターの扉が開く。
シオンは廊下を歩き鍵を開ける。
中に2人が入ると扉を閉めた。
「飲み物は冷たいものしかないですけれどいいですか?」
「いいよ。 自分の飲み物持ってるから」
2人はそれぞれ飲み物を出した。
「それで話とは?」
「あぁ、まずクロだが目を覚ました」
「本当ですか?」
「あぁ、今病院で会ってきた。 それはいいとして問題はケンだ。 奴の能力は誰でも知っている」
「どんな能力ですか?」
「彼の能力は相手の攻撃を何倍かにして返すカウンターよ」
「まぁ、それだけなら良いんだが……彼は3つの能力保持者なんだよ」
「そんなに持てるんですか!?」
シオンは驚きを隠せない。
「あぁ、滅多にいない存在だかな。 今のところ2つの能力が判明してる」
「カウンターとあと1つは何ですか?」
「……超適応能力だ」
シオンの頭にはてなが現れた。
「それなんですか?」
「まぁ簡単に言えばどんな環境変化、痛みなどを何も感じなくする能力だな」
「最強ですね」
シオンはよく自分が無事に戻れたと思った。
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