ドクターはドクター
シオンはしばらく目を覚まさなかった。
2人は交代でシオンの世話をしていた。
夜カエデがシオンの側にいるといつのまにか寝てしまった。
しばらくするとシオンのベッドの横にノアが立っていた。
じっと立っていたがすぐに出て行った。
シオンは目を覚ます。
誰かがいたような気がしたが横にいたのはカエデだけであった。
「カエデさん。 起きてください」
カエデの体を揺すると寝ぼけながらも目を覚ました。
「おはよ……シオン君!?」
一気に目を覚ますと立ち上がり走り去った。
「やっぱり嫌われたのかな……」
シオンはベッドから降りると次々とベッドを見回った。
一番角のベッドのカーテンを開けると花子が寝ていた。
「よかった。 まだ生きてる……」
そこへドクターが入ってきた。
「夜這いか?」
「違います!! 花子さんは大丈夫ですか?」
「当たり前じゃ無いか。 女の子だぞ。 俺は女は治す!」
「病院に連れて行かなくていいんですか?」
「あんなところなんの役に立つ? 俺は医師の資格もあるし能力もある」
「医者の資格あるんですか!?」
「なんだよ。 あるに決まってるだろ。 向こうの世界だけどな……」
「そうだったんですか……」
「わかったら出て行け。 気が散る」
と言うとシオンを外に押し出した。
少し立っていたがシオンは仕方なく帰ることにした。
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